June 11, 2011
夏の予定
夏と言えば、今年のお盆は何をしょうかと迷います。久しぶりに子供の頃によく連れて行ってもらった三重県の熊野の海まで行こうかな、と思ってみたり。もう何年も行っていないので、環境は当時からがらっと変わっていると思うのですが、色々と訪れたい場所もあります。当然、私の場合、生き物がらみということになるのですが。
そういえば、熊野はよくキスが釣れたなぁと写真を見ていて思い出しました。ある夏は兄と釣果を競い合い、1日で二人とも二十数匹ずつ、僅差で私の負けでした。記憶に残る波止場での決戦でした。
それと、近くを流れる熊野川にはテナガエビという面白い形のエビが住んでいます。田圃にいるスジエビを巨大化させたような姿に、長細いハサミがついています。
別の角度から。ザリガニみたいに思いっきりはさまれることはありませんが、代わりに結構刺さるんです、ハサミの先が。
他にもアカテガ二やベンケイガニといった河口に特有のカニがたくさん生息していたのですが、数年前、最後に行った時には個体数がずいぶん減っていたように感じました。まだ、今もちゃんとそこに残っているのか気になるところですが、時間に余裕があれば見に行きたいと思っています。
前田
暑いので窓を開けっ放しにしていたら、大きなハエが1匹紛れ込んできました。「カモ井の粘着式ハエ取り 吊るすだけ」を掛けておこうかな、と思う瞬間です。
June 10, 2011
牛の調べ
一説によると、人は情報の7割程度を視覚に頼っているといわれています。では、その次に割合が多い感覚は?と言われると、私なら聴覚かなと思います。身近な例では、通勤中で自転車に乗っている時に、後ろから車が来れば、振り返るまでもなく音に反応して道路のわきによけますよね。あるいは、アパートの階段を上がる際にも、すぐ上から誰かが降りてくる音が聞こえれば、少し用心しながら行きませんか?こうやって探してみると聴覚も結構危険回避に役立っています。他にも音楽鑑賞は人を精神的にリラックスさせる効果がありますし、逆に騒音なんかはイラッとさせます。メンタル面でも聴覚は大きな影響力を持つようですね。
ところで、いよいよ梅雨前線がやってきて、再び雨がしとしとと降りだしましたが、こうなると勝ち誇ったかのように鳴きだすのがカエルさんたち。田圃や用水路でゲコゲコとやってます。なかなか風情があるなぁと思いながら聞いているうちに3オクターブぐらい低い声で鳴いているヤツが紛れ込んできました。大きな声でウォーッ、ウォーッと叫んでいます。宵闇に響くその声はかなり不気味です。
これがその声の主、ウシガエルです。かつて、食用ガエルとして1918年ごろにアメリカから輸入されたのだとか(アメリカザリガニはその餌として持ち込まれたそうです)。それが、いつの間にやら飼育施設から逃亡して野外に定着してしまった模様です。いまや特定外来生物に指定されてしまい、迂闊に捕獲することもままなりません。
そして、最近はその大きな声が騒音として問題になることも。なかなか面倒なヤツですが、逃がしたのは我々人間な訳ですから、あんまり一方的に文句をいうのもなぁ、と後ろめたい気がしなくもないです。
近年は色んな外国産の生き物が売られていますが、逃げられてしまった時にそこの環境や人に与えるリスクの大きさなどの情報共有がまだまだ足りてないんじゃないかなぁと思ったりします。
前田
雨が降り続いていると、日中でもナメクジが盛んに活動し始めます。また、時として屋内に侵入することもあります。あんまり触りたくないナメクジにナメクジドライ!!スペアミントの香りとともに特殊パウダーでナメクジを包み込み、速やかに駆除します。
June 09, 2011
ロングホーン、ダウン!
今回のミッションは1階玄関先でひっくり返っている、訳の分からない大型昆虫を回収せよ、とのこと。さらに回収後は好きに持ち帰ってよし、という報酬付きさっそく現場に駆けつけると、そこにはピクピクと痙攣しているゴマダラカミキリの姿が。PGガードを噴霧したらこんなのが落ちてきた、とのこと。カブトムシやクワガタみたいな大型の甲虫類はタフなものが多く、実際、昆虫採集に使用する毒ビン(酢酸エチルが一般的)に1時間くらい突っ込んだくらいでは普通に復活してしまいます(それでもダメージは相当与えているようですが)。そんな連中が、こうも簡単にノックダウンするとはPGガード、恐るべし
ちなみにこのゴマダラカミキリは、ミカンの害虫として有名で、私の親父の世代(昭和20年代の生まれ)の方の中には、コイツの死体、あるいは頭を農協なんかにもっていって、駆除代をいただいた経験のある方もいらっしゃるのでは?
なお、カミキリムシ類は、英語でlong hornと表現しますが、漢字では髪切虫と書きます。しかし、もう一つの表記方法として、天牛というものがあり、牛=ツノ=horn(特に牛や羊のツノをいう)というつながりを見れば、みんな、感じることは同じなんだな、と少し面白くもあります。
前田
今回の話題のPGガード!窓に噴霧する防虫スプレーです!殺虫・忌避効果を併せ持ち、効果も長持ちガラスの透明感を損なわないのも素敵
June 08, 2011
霧の中を抜けて
写真はずいぶん昔に行った木曽駒ヶ岳。時期は7月か8月頃です。至るところで白い霧が立ち込めているおかげで、ひんやりとして実に気持ちが良かったのを覚えています。また、そこに生えている植物も特徴的なものが多く、写真撮影も楽しめます。勿論、景色も抜群に良いです。
ミヤマクロユリ(…と現地の植物リストに書かれていました)
リンドウとかの仲間とみて間違いないでしょう。群生しているところもあり、実にきれいでした。
未だに名前の分からない花。きれいなので写真だけ残していました。小さいアジサイみたい。
今年は省エネ対策で、これからの暑さ対策に色々な方々が工夫・努力をされている場面を見ます。素人考えで申し訳ありませんが、自然が見せる色彩もまた、暑さ対策に有効なのではないでしょうか?
なお、視覚以外にも聴覚で、特に背筋あたりを涼しくするのが得意な方もいますが、私はその手の話が苦手なので、いつも逃げ回っています。
前田
連日の雨で庭木の葉っぱにカビが生えてはじめたということはありませんか?黒星病・うどんこ病にサルバトーレME!!治療以外に予防できるすぐれもの。
June 07, 2011
ポコポコポーン!
アカヤマドリだったか、そんな名前のキノコです。左側に見えるのは私の手で、その対比からすれば、なんと大きいことでしょう!!もう少しすると山の中で、そこら中からポコポコと出てきます。野生のキノコはよっぽど同定に自信のある種類しか手を出さなかったので、このアカヤマドリも写真を撮るだけでそのままスルー。中毒死だけはしたくないものです。
その他のキノコ。大学の裏山で見つけたキヌガサタケか何か。
テングタケ科のキノコ。赤枠で囲んだところにある白いヒダが特徴。こういうキノコは大体ロクでもないものが多いので、間違っても採取したりはしません。
とはいえ、口に入れなければいいだけなので、見る分には大いに楽しめます。カメラ片手にキノコ探しに出るのもどうでしょうか?
前田
先日、住んでいるアパートの駐輪場でクロゴキブリ幼虫の死骸を確認しました。どこで生まれ、どこからやってきたのか気になるところです。そういう時は、まずエリアごとの分布調査から!調査用トラップがお勧めです。
June 01, 2011
て、てめーらは何色だーっ!?
いよいよ6月になりました通勤のスーツも衣替え、という方が多いのでは?アトピー体質の私は、汗ばむのと体に熱がこもるのが大の苦手なので、先月中旬から早々に半袖に換えさせていただきました。少し肌寒いくらいが私にとって適温、しかし、虫が出始めるにはもう少し気温が高くないと…というジレンマです
ところで、虫にも衣替えみたいなものがあります。見た目はそのまんまですが、季節に合わせた変化を見せるのは人間の衣替えに通じるところがあります。
学生時代に追いかけ回していたオオムラサキというチョウチョの幼虫。卵から孵化して2、3週間くらいの時期です。基本色はこの緑色。季節は8月の下旬です。
やがて季節は廻り11月になりました。本種は幼虫で冬を超すので、まだ蛹にはならなくても大丈夫です。しかし、周りの葉っぱは次第に茶色くなり、そして枯れてゆきます。すると、幼虫の肌の色も緑色から黄褐色へ変化、目立ちにくくなります。
そして寒い寒い12月。周りの木の葉が枯れ落ちて堆積したところで冬を越す幼虫の一団。この頃にはチョコレートみたいな色になります。1匹反骨精神の強いのがいますが、正月を迎える頃には全員が茶色くなります。
春になると再び緑色のイモムシに戻りますが、それだけでは終わらないのがこのチョウチョの魅力。
オスの成虫。「これのどこが”紫”なんだ?」と友達とよく話していましたが・・・
メスは確かに紫色。そうです、オスとメスとで色が違うんです。
さらに遺伝的な問題で、稀に翅の黄色と赤色の斑紋が全部白色になる子が出てきます。そういえば柴犬か何かの日本犬にもたまに真っ白になる子がでますが、それと同じです。
また、北海道など北側へ行くにつれ翅の裏は黄色くなり、サイズは小型化する傾向にあり、九州など南に向かうにつれ大型化、翅の裏は白くなるとの話をよく聞きます。いつかこの目で確かめに行きたいことの1つです。
そうやって探究心に駆られていく様を、虫にとらわれた、虫に憑かれた、と表現するのでしょうか・・・?
前田
晴れ空が待ちどおしい毎日です。降雨の脅威は虫たちにも同じ、ヤスデが溺死を恐れて家の外壁をぞろぞろ登り始めることもあります。シャットアウトSEで突入を事前にブロックしましょう!帯状施工に便利なコロダスターも!一から揃える方にはお得な散布器のセットも
May 31, 2011
来る来る、ぞろぞろ
ところでチョウチョの餌は大雑把に分けると、花の蜜と、樹液や腐敗した果実の2タイプに分かれます。キタテハは樹液などを好むチョウチョの典型と思っていましたが・・・
ハルジオンかヒメジオンか何かの花の蜜を吸っているようです。ストローのような口が花の上まで伸びているので吸蜜しようとしているのは確実でしょう。意外な一面を見たような気がしました。
こちらは私の指の汗を吸収中。汗に集まるチョウチョは他にもいますが、経験した中で一番まとわりついてきたのはキタテハではなかったかな、と思います。
そして、こちらは2年前の6月中旬の野外調査での1コマ。ヤナギの樹液にぞろぞろと集まってきたキタテハ軍団。こういう時は結構近づいても逃げません。ので、写真は撮りたい放題。これから樹液に集まる昆虫はどんどん増えていくので、また休日に観察にいければな、と思います。
前田
キャンプや登山のお供にヤマビルファイター!!微小カプセルに包まれた忌避成分が長期にわたってヒルを近寄せません勿論、農作業の時にもお勧めですよ
May 30, 2011
抜け殻に込められたもの
連日の雨でなかなか外出ができず、また虫探しにも行けず、ネタに事欠く事態となりましたが、映画館のある通りを歩いている時にふと思いつきました。そういえば、これが残っていた・・・。
先の連休に撮影したセミの抜け殻。おそらくクマゼミと思います。真夏のあっつい日にジャンジャン鳴いてるアイツです。せっかくなので成虫の写真も載せます。
そこらじゅうで見つかるのに、持っている写真がこの一枚だけというのにびっくり。虫仲間の間でも、いつでも見れる虫に限って写真を撮っていないので、いざという時に困るよナァ、という話をしますが、その典型です。
ところでセミの抜け殻は風情よくいえば空蝉(うつせみ)。しかし所詮は抜け殻なので、虚脱感や、とるに足らないもの、くらいの意味だろうと思いきや、ぱっと調べてみただけでも、現代に生きる人々(一説には古語の現人<うつしおみ>の訛りとも)、俳句では夏を表す季語、源氏物語の巻名、能の演目など、色々あることが分かりました。セミ1つにもこれだけの表現力を持つ日本の文化にあらためて感じ入ったのでした。
しかし、ただ感心するだけでは芸がありません。そこで、夏の季語がセミの抜け殻ならば、栗の殻、蟹の殻もそれぞれ秋、冬の季語にすればよいのでは、と提案したいのですが・・・食い気ばっかりですみません
前田
ゴールデンウィークの頃とはうって変わり、連日の雨で気温が下がっています。体調を崩されぬようお気をつけくて。雨にまぎれて出てきたナメクジには、食わせて駆除する毒餌ナメクジキラー。ペットがいるご家庭ではナメトール。安全性が高く、自然に分解される安心・クリーンな駆除剤です。
May 18, 2011
Take Off !!
今晩は比較的すっきりとした夜空が広がっています。こういう時にベランダで一人、洗濯物を取り込んでいると、たまに星探しをしてしまいます星座を探す趣味、という訳ではなく、単純に虫探しのために細かいものを探す練習をしていた習慣がそのまま残ってしまっただけです。はたからみれば不審極まりなく、早く抜けてほしい癖だなぁと思います。それにしても、今日は大きな満月でした
他にも探せば、飛行機やヘリコプターなんかは場所によっては簡単に見つかります。爆音とともにピカピカ光りながら通り過ぎていくアレです。それを目で追いながら、よくよくあんな大きくて重たいものが飛ぶなぁ、といつも思うのですが、それは虫にとっても同じこと。本日はちょっと飛ぶには重たそうな虫の写真をピックアップ。
コフキコガネの仲間でしょうか?あまり自信がありません。ズシリとして重たそうですが・・・
離陸しました
続いてタマムシ。おばあちゃんのタンスの中によくいましたが(注.1)・・・
ちゃんと飛べるんです。
見かけによらない行動を起こすのも虫を観察する楽しさの一つと思います。これからも虫たちの見せる色んな仕草に気づけていけたらな、と思います。
前田
(注.1)タンスの中にタマムシを入れておくと着物が増える、という迷信から。田舎ではよく見られます。
今日も虫がいっぱい飛んでいました。夜間の防虫対策にウインドウバリア!!色や用途のバリエーションが豊富で、貼りつけも簡単
May 17, 2011
交流戦
この時期には、虫たちにもちょっとした交流戦があります。何しろ、冬眠から覚めたもの、あるいは蛹から羽化したものが一斉に住家や餌場を目指して突っ走るのですから、あちこちで小競り合いが起こります。甘い発酵臭の漂うクヌギやヤナギの樹液食堂は、さながら戦場と化します。
2、3年前の、この時期に撮影したヤナギの木での1コマ。確か、真ん中のハチがコガタスズメバチ(同定が間違えていたらすみません)。その上はオオスズメバチ。時期的に考えると、越冬から覚めた女王バチなのでしょう。
さらに、その何日か後に撮った写真。真ん中にオオスズメバチ、左上に黒いお尻が特徴のヒメスズメバチ。下にいるのは多分コガタスズメバチ。
同じスズメバチの仲間でも、種類によって出現する早さが違うように感じます。が、ちょうど5月の連休が終わる頃は、色んな種類のスズメバチがそろい踏みします。時たま餌場をめぐるハチ同士の物凄い争いが始まり、うっかり巻き込まれたコガネムシなんかは背中をメリメリッと齧られたりしてます。樹液に集まる虫の写真を撮っていた私のすぐそばにも2匹のハチが、もつれ合って落ちてきて肝を冷やしたことがありました。同じ交流戦にしても、こちらは「頼むから、よそでやってくれ!!」と叫びたくなるような試合です。
前田
そろそろアシナガバチが庭に巣を作り始めていますね。怖いハチにはカダン 激ハチ採れ!!女王バチを捕殺することができれば、巣作りの予防にもなります。