June 12, 2017

速報!捕虫器フライヘルの実力

累々と積み重なる検体、それらを一掃するための休日、部屋の中から唯一聞こえる殴り書きの音。
一人だけなので冷房を入れるのも憚られ、代わりに涼を取るために窓を全開。
その途端に来た突風、紙吹雪の如く乱れ飛ぶプリント、響き渡る罵声・・・開発棟に殺伐とした空気が漂います。

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そんな中、ようやく出ました!皆様から好評をいただいておりますフライヘルの弊社試験速報です!
これまで色々なお店の方にご協力いただいて、どんな現場でどんな虫が捕獲されるのかを調べてきました。
本日は、とある食品販売店様で捕獲された虫についてご紹介したいと思います。

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試験期間は8日間で設置台数は3台、お店の方の邪魔にならないところへひっそり設置させていただきました。
そして、いそいそと回収して顕微鏡の机に座ると・・・み、見にくい。
そうです、捕獲された虫が目立たない、なので少々人目に触れてもあまり気にならないのが利点です。

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さて、いよいよ本題に入りますが、まず多く捕獲されていたのはこちら、クロバネキノコバエ科です。
8日間、合計3台を動員した結果、なんと捕獲数は110匹、全体の3割以上を占めていました。
前回、本科の対策にフライヘルを提案させていただきましたが、その根拠として十分ではないかと思います。
(2017年6月2日掲載 クロバネキノコバエ対策withフライヘル

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続いてはこちら、チョウバエ科です。
こちらは合計93匹、全体のほぼ3割を占めていました。
個人的にはちょっと意外な結果でしたが、本科に対しても有効であることが分かります。

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そして3位に輝いたのはノミバエ科。
置いてある場所により若干捕獲数にばらつきがありましたが、合計72匹を捕獲しました。
これは彼らがちょくちょく現れる飲食店に設置してもいい結果が得られそうですね。

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あとは細々とした捕獲ですがショウジョウバエ科。
レストランのドリンクバー周辺をブンブン飛び回っていることもあります。
そこへたどり着く前に捕獲できるようドリンクバーを取り囲むように配置してもいいかもしれません。

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捕獲されている数以上に多く感じたユスリカ科。
外部からの侵入が多いので、その場合店舗や施設の入り口、前室に設置するとよさそうです。

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どうして捕れたのだろうと首を捻ったヌカカ科。

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冬場に目立つ中型のハエ、トゲハネバエ科。
タフなイメージがありましたが、ばっちり捕獲できています。

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もはや何か分からないハエの仲間。
少々大きい種類でも捕獲には問題なさそうです。

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また、どうして捕れたのか分からないノシメマダラメイガ。
偶然だと思いますが、今回は2匹を捕獲。

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風船のような翅というところしか同定の根拠がありませんが、タマバエ科らしきものも餌食に。

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花の害虫、アザミウマも御覧の通り。
本物の植物と間違えたのかな?

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そして君まで捕まる必要はなかったのにな、というハエトリグモ類。
餌に目が眩んだのか、それとも着地点が悪かったのか、かわいそうですが仕方なく介錯してやることに。
と、以上が今回捕獲された主な種類でした。

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さらに他の現場では何故捕まるのか、理解に苦しむようなものも捕獲されております。
これらもデータが集まり次第、弊社セミナー等でご報告させていただきたいと思います。
このように色々な虫が捕獲されるフライヘル、コバエ類等でお困りの現場がございましたら是非ご検討下さい!


前田



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June 11, 2017

太古の息吹

少し肩の凝る記事が続きましたので、本日は力を抜いたお話です。
蒸し暑い日が続きますので、画面を見ながらひんやりしていっていただければと思います。

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さて、これは南極調査船「しらせ」から持ち帰られた南極の氷です。
この前の東京みなと祭りで展示されていたものです。
見るだけでなく、素手で触らせてもらったりもできます。

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普通の氷と比べて白っぽくて透明度が低いのは、中にたくさんの空気が存在しているため。
降り積もった雪が長い時間をかけて氷になるため、隙間に空気が閉じ込められているのです。
展示担当の方によると、数十万年も昔の大気ではないかとのこと。


その氷の一部を入れたプラスチックカップへ耳を当てればパチパチという音が聞こえます。
これは氷が解けて、中の空気が永い眠りから覚めたという合図。
燦然と輝く太陽の下、涼やかな風と共に太古の息吹を感じる一瞬です。


前田










解き放たれた極寒の冷気が害虫を襲う!ムカデなどの徘徊性害虫に瞬間凍殺ジェット


tojiyan at 07:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)旅行記 

June 10, 2017

同定中のメンタルコントロール

自信を持って投げた決め球が納得のいかない判定で四球、そこから精彩を欠いて連打を浴びる・・・。
プロ野球でたまに見る光景ですが、冷静にとまで言わなくとも逆上しないことの大切さを痛感する瞬間です。
そして同定業務にも平常心が求められる場面が多々あります。

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中でも訳の分からない検体を同定する場合、かなり集中力を要するので作業が長引くとピリピリしがちです。
特にきちんと検索表で調べたにも関わらず一向に出口が見えない場合は不満もピークに達します。
そんな時にふとつく「ため息」が非常に怖いのです。

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コバエ類などの小さな検体は、下手をすると普段の鼻息ですら簡単に飛ばされてしまいます。
そんな時、自分の鼻息は一体何ヘクトパスカルなのだろうと、メンタルを深くえぐられます。
その話は脇におくとして、ため息ひとつでも検体によっては遠く遠くへと吹っ飛んでしまいます。

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また、些細なことで吹き飛ぶくらいの検体ですから、サイズも非常に小さいと思います。
机の下に落ちたり物の隙間に入ったりすると、探し出すのは至難の業です。
疲労の色が濃い場面で、小さなものを血眼で探すという悪循環、まさにもう大量失点です。

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これを避けるには、作業机からいったん離れるなどの間を取るのが一番だと思います。
野球でいえば、打者が一度タイムをとって、投手の方を睨みながら頭の中を整理するあのイメージです。
コーヒーで一服する、ストレッチするなど気持ちを切り替えるルーティンを決めておくのもよいと思います。


前田



tojiyan at 07:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)同定知識 

June 09, 2017

アリをまとめて駆除!インパスSC

昨日の記事でもお伝えした通り、クロアリの中には建材の中に営巣するものもいます。
そんな時、薬剤を壁の中や窓枠の隙間へ直接噴霧して駆除できないか、という意見もあると思います。
では何を利用すべきか?建材に用いるとは言え、用法用量よりシロアリ用薬剤はまず利用できません。

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そこで今回ご紹介したいのがこちら、不快害虫用殺虫剤のインパスSCです。
原液はピーナッツクリームのような茶褐色ですが、希釈すると琥珀色をしたきれいな液になります。
ネオニコチノイド系の殺虫剤であり、さらに甘いものを好むアリの習性を考慮して天然糖類を配合しています。
アリは足に味覚があるので散布面を歩くと思わず舐める、そして経口で殺虫成分を取り込ませる仕掛けです。

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撒き方は、巣の入り口や巣の中には水で200倍に希釈して散布します。
家屋の壁の中や天井、床下に営巣するアリを駆除する際は、この用法用量がお勧めです。
また、アリがちょくちょく徘徊している場所は最大で1,000倍くらいに薄めてもOKです。
公園全体や建物の外周をカバーできるため、たくさん撒く場合にぴったりです。

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ところで、イエヒメアリやアルゼンチンアリは繁殖力が旺盛で、1つのコロニーあたりの個体数も膨大です。
さらに広範囲に生息するため難防除種とされていますが、その駆除の時こそインパスSCの出番でしょう。
写真はアルゼンチンアリの現場で奮戦中の西尾リーダーで、徘徊の多いところへの散布シーンです。
そしてこの現場でもそうでしたが、アルゼンチンアリには確かな駆除実績があります。

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なお、アルゼンチンアリと言えば、御存じの通り人工物の陰に隠れて営巣していることもあります。
写真のような放棄されたマットやベニヤ板の裏、古タイヤの中などは格好の潜み場所です。
そのような個体数の多い場所へは200〜300倍に希釈して散布していただければと思います。

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他には、窓枠や柱の隙間から羽アリが飛び出してくるという相談がそろそろあるかと思います。
そんな時、羽アリを駆除した後に、彼らが出てきた隙間の中へインパスSCを噴霧しておきましょう。
羽アリ対策と巣の駆除をまとめてすることができるはずです。
毎年アリ対策にちょっと困っている・・・という方は是非一度お試しください。


前田



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June 08, 2017

ムネアカオオアリ

そろそろクロアリの相談が増えてくると思います。

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その中でも胸部が赤く、体長も1センチ近くになる大型のものがいればムネアカオオアリの可能性があります。
雑木林で見かけることの多い種で、一般に倒木など腐朽した木材に営巣します。
しかし山間部の別荘や旅館、ログハウスで本種が木部の隙間から出てくるという相談が時々あります。
その場合、建材の腐朽部を掘り進んで営巣していたというケースが多いです。

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これはお客様からいただいた、シロアリの営巣後に本種が巣喰っていた建材の一部。
シロアリのように木材を餌にする訳ではありませんので、家屋に直接的な害はありません。
しかし、このように他の木材害虫の巣を再利用し、新たなアリの問題を引き起こすこともあります。

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ところで、そういった壁の中や床下一面に潜むアリを駆除する場合、どうすればいいでしょうか?
巣の入り口の周りなどにベイト剤を設置するのも理想的です。
でも中には、なるべく早く一気に個体数を減らしたいという声もあるはず。
そんな時に便利な薬剤について明日はメールマガジンも交えて御紹介したいと思います。


前田










何となくですが、大型のアリ類は粒状の餌の方がよく食べるような気がします。
クロヤマアリなどちょっと大きなアリ対策に顆粒状のアリ用ベイト剤、アンツバスター


tojiyan at 07:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)虫ムシ日記 

June 07, 2017

ヒゲナガゾウムシの仲間

一日に何度も往復する、本棟と研究開発棟を結ぶ階段。

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その踊り場の水抜き穴に紛れて黒っぽい何かがいる・・・?

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なんだ、クモの死骸か・・・。
お気の毒に。

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そのすぐ横に、細長い何かが。


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たぶん、ヒゲナガゾウムシの一種と思います。
2〜3種候補に挙がりますが、そこまで細かく調べるのはちょっと困難。
図鑑でも生態の記載が少しある程度でよく分かりませんが、少なくとも人に対して危害は加えません。


どうでもいいことですが、ヒゲナガという割にはそこまで触角は長くないような気がします。
また、ゾウムシという割に象の鼻を彷彿とさせるような長い口吻はありません。
分類上仕方がないのかもしれませんが、ちょっと本人も納得がいかないネーミングではないでしょうか。


前田








ヒゲではなく、ノズルがながくなが〜く伸びて、木の高いところにいる毛虫も駆除することができます。
高いところにいる毛虫駆除でお困りでしたらケムシがコロリ アースガーデンB


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June 06, 2017

シバンムシの顎

某日、シバンムシ類の同定を担当させていただきました。
貯穀類からの発生であれば、タバコシバンムシかジンサンシバンムシの可能性が高いです。

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でも、そのままだとどちらの種なのか特定することは難しいので、触角の形を見ましょう。

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先端3節が大きいのはジンサンシバンムシです。

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ついでに観察したシバンムシの顎。
これでお菓子とか茶っぱとか素麺をガリガリ齧るのでしょう。
彼らがカブトムシサイズの昆虫でなくてよかったと思う瞬間。


前田










ジンサンシバンムシのモニタリングにはハイレシスジンサンシバンムシ用
タバコシバンムシのモニタリングにはニューセリコ


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June 05, 2017

虫食な昼食

・・・最初にお詫び申し上げます、スミマセン(笑)。
食事前の方はこのあたりでお帰りいただければと思います。

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ところで、そう滅多にありませんが仕事が忙しいと朝食・昼食・夕食全てをデスクの上でとることがあります。
そんな時、周りの方から色々な差し入れをいただくことがあり、嬉しいことこの上ありません。
そして某日、弊社の超人な鳥人、足立さんから栄養食を送っていただきました。

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それはこちらイナゴです、イチゴの缶詰じゃありません。
目をこすってみましたが、元気そうなイナゴのイラストまで描かれているのでもう決定的です。
とてつもない好奇心がサバクトビバッタの大群のように頭の中へ押し寄せてきました。

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なお、裏のラベルに書かれている通り昆虫と侮ることなかれ、きちんと動物性タンパク質を補給できます。
いつ来るとも分からない食糧難、それを救う最後の切り札は案外虫なのかもしれません。
さて、それではいよいよ実食といってみましょうか!

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蓋を開けた瞬間大笑いしながらひっくり返りました、真っ黒でんがな!
大学時代の友達なら失神すると思いますが、私はそこまで虫の形をとどめていないなと感じました。
ただ、そこかしこから長い足がピョンピョン出ているのを見ると、あぁやっぱり虫だと気づかされます。

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引っ張り出したのがコレ、さて気になるお味ですが佃煮の甘辛い味が強すぎてよく分かりませんでした。
ただ、食感はスナック菓子のようにサクサクしており、白ご飯との相性は抜群です。
そういえば稲の害虫であるイナゴをお米と一緒にいただく・・・なんか奇妙な巡りあわせだなと思います。


という訳で本日のお昼は白米・イナゴの佃煮・お味噌汁という献立でしたが、何となく元気が出てきました。
今ならもっと高くまで跳んでいけそうな気がします。
ネットショップが発達した今日では入手も難しくないはず、皆様もぜひお試しされてはいかがでしょうか?


前田










貯穀害虫防除の仕上げにお勧めです。発生予防も兼ねたファーストキルN!!


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June 04, 2017

船の防鼠対策?

本日は写真が一枚だけの一球勝負です。

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いろんな船の係留ロープの上にある、丸い板・・・何でしょうコレ?






ネズミ返し、らしいです。
ホントに?
信じるか信じないか、それは貴方次第です。


前田










丸めてパイプに巻き付けて、ネズミ返しに早変わり。チューモアブラシ


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June 03, 2017

性別はどっち?

6月になると梅雨、そして夕立やらゲリラ豪雨という有り難くない単語が並び、傘や雨具が必須です。
また、木曜日の晩はとてつもない雷雨となり、何かを閃いたかのように窓の外が光っぱなしでした。
その中で出来上がった無駄にマニアックな記事・・・本日は適当に読み飛ばしていただければ幸いです。

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さて、舞台は先週の東京みなと祭に戻りますが、写真はむらさめ型護衛艦「いかづち」のマストです。
その左舷側に翻っている国際信号旗をそのまま読むと「RIKAKO」となります。
これはこの艦艇の愛称・・・ではなく、この日のイベントで一日艦長を務められた方のお名前でした。

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ところで母船、母艦など船に関する用語には女性を連想させるものが散見されます。
事実、船舶をさして「She」と表現することもあり、人格は女性であるとする見方も多いです。
これには幾つか説があり、どれが正解かは分かりませんが、何となく海の「Sea」由来ではなさそうです。

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ただ、いろんな船の名前を見てみると、ちょっと疑問が湧くことも。
さらに王子様や将軍、大統領の名を冠するものもあり、いよいよ「!?」となります。
たぶん、国や時代によって認識が異なるのでしょうね。

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さて、ようやくここからが本日の本題ですが、生き物の世界にも性別にちょっとした変化を見ることがあります。
例えばクロアリやアシナガバチ、スズメバチは普段全て雌なのに、特定の時期だけ雄が出現します。
余談ですがクロアリ類は、そろそろ新女王と雄アリが羽アリとなって飛び出すので注意が必要です。

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また、虫ではなく軟体動物ですがカタツムリやナメクジは雌雄同体です。
どちらの役割も果たすことができますが、1匹だけでは繁殖できず他個体を必要とします。
そういえば、そろそろナメクジの対策もしなければなりません、お困りの場合はこちらをどうぞ

ミヤマクワガタ




















なお、ごく稀に本当は雄雌別々のはずなのに、体の半分が雄で残り半分が雌という個体が出現します。
これは専門用語で雌雄モザイク、もしくはギナンドロモルフと呼び、特殊なケースと言えます。
一部のチョウやクワガタなどでこれが見つかったというニュースを聞いたことのある方もおられると思います。

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そして今年ニュースでも取り上げられた通り、ワモンゴキブリは雌だけで繁殖する場合があります。
この雌だけで増えることを単為生殖と言い、アブラムシなどでも見られます。
また恐るべきオオトカゲとして知られるコモドドラゴンも単為生殖が可能と言われています。


どうしてこのような繁殖形態が誕生したのか、生き物の世界にはまだ分からないことが多く残されています。


前田










性フェロモンで雄だけを捕獲します!メイガ類のモニタリング調査にシンライン(メイガ用)



tojiyan at 07:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)旅行記