September 2011

September 15, 2011

立場いろいろ

まだまだ残暑の厳しい日が続きます。しかし、夜になると虫の鳴き声が聞こえ、空には真ん丸のお月様、道路沿いの植え込みにはススキの穂が顔を出しており、秋の色が日に日に濃くなっています。そんな訳で、今日も秋の鳴く虫について書いていこうと思います。

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よく都会の街路樹の上で「リリリリーーーッ」とせわしく鳴いているのが聞こえますが、それはだいたいこのアオマツムシです。正確には元々日本にいなかった昆虫らしく、1900年代になってからでしょうか、中国のあたりから侵入したようです。

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背面から撮影。シルエットはなんだかゴキブリみたいです。そういえば、コオロギもゴキブリも子供の頃は似たような昆虫と思っていましたが、ではゴキブリとコオロギの間に横たわる「触れる・触れない」の壁は一体なんなのでしょうか・・・。

タイワンクツワムシ2

学生時代に大学構内で捕まえたタイワンクツワムシらしき虫。最初は「こんなのがいる訳がない」と疑問視していましたが、最近各地で報告される目撃例、どう見ても普通のクツワムシとは異なる長細い体型、サーベルのように真っ直ぐではなく、日本刀のようにやや湾曲した産卵管・・・念のため標本として残し、大学の標本庫に提供したままです。真相が明らかになるのはいつの日やら。

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こちらはただのクツワムシ。秋の虫の中でもトップクラスの歌唱力の持ち主です。地域によっては個体数が少ないらしく、奈良県でもレッドデータブックに希少種として記載されています。

身近に見られる生き物も外来種であったり、希少種であったりと意外なポジションにいるものが多いのでは、と思います。そんな虫たちのステータスや、その背景を探ることも面白いなぁと思います。


前田

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September 14, 2011

屋外の狩人

このところ、会社の周りに虫がたくさんいます。おかげで毎日ネタには事欠きません。今日は昨日の晩から下駄箱の上をウロウロしているカマキリについて書いていきます。

カマキリ

長い手足、膨らまない腹部が特徴的なオスの個体。写真を撮らせてもらおうと追いかけ回していたところ、クモの巣に突っ込ませてしまい、そこらじゅう糸クズだらけになっています。意外にもクモの糸が絡まると満足に鎌を動かすこともできないようでした。この齢になってようやく気付いたカマキリの弱点です。

カマキリ胸部

子供の頃はオオカマキリとチョウセンカマキリ(ふつうのカマキリのこと)の区別がつかず、写真のように胸の前脚と前脚との間の色を見て、オレンジ色だったらチョウセンカマキリと教えられていました。

羽で識別

さらにもう一つの見分け方として、後ろ翅の色を見る方法もある、と大学時代に知り、それ以降は後ろ翅もチェックするようにしています。オオカマキリの場合はもう少し根元が黒くなるので、チョウセンカマキリではないかと思います。ふつうは片手で胴体をつかみ、もう片方の手で翅を広げるのですが、撮影のため仕方なく右手1本で無理矢理翅を開かせています。

カマキリ刺咬害

あまりに無理な姿勢をさせ過ぎたせいか、カマキリさんブチ切れています。撮影後に両手の鎌で思いっきり挟まれ、顎で深々とかじられること約1分。ここまで執拗な反撃を受けたのは初めてです。しかし、私の指の皮までは噛み切れないようです。手首に口吻をザックリ突き刺してきたアブラゼミや人指し指の皮に穴を開けたヒラタクワガタに比べれば可愛らしいものです。

ところでカマキリといえば、俊敏華麗な狩りの名手というイメージがあります。いよいよ9月も半ばになり、今生き残っているカマキリたちは厳しい生存競争をくぐり抜けた猛者揃いです。一生涯をかけて磨き上げた狩りの一手を今年も見せてもらいたいな、と思います。


前田


どうやらカマキリは照明に集まってくる昆虫が目当てのようでした。光に集まる飛翔性昆虫対策にはバンガード!!蛍光灯の外側につけるフィルムで、虫たちの好む紫外線をカットします。万一蛍光灯が落下した際にも飛散防止の役割を果たします。



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September 13, 2011

Scramble!

昨日は会社の1階に奇妙な虫が現れました。そうなると例のごとく、虫処理班の出番です。事前に虫とり網装備の指示が出ていましたが、あいにく網は誰かと出てしまっているらしく、素手で対応。現場に駆け付けると天井にはやや大きな黒い影。まさか実験室所属のクロゴキさんではなかろうな、と思いながら近づいてみると・・・。

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ぱっと見た感じ、何の仲間かよく分からない甲虫がいました。何となくオサムシの類に見えたので、お尻からガスを出されても大丈夫なように注意しながら身柄を確保。

マイマイカブリ

話は少し横道にそれますが、カタツムリを食べることで有名なマイマイカブリは、危険を感じるとお尻からアクリル酸やら何やらの混じった液体を噴射してきます。これが皮膚につくと焼けつくような痛みがあり、なかなか洒落にならないのです。1度、山の中で昆虫採集中に、左のこめかみにこの毒液噴射を受けたことがありますが、これがまた物凄い刺激というか涙が溢れて止まらず、すぐ傍の沢に顔を突っ込んで洗い落した経験があります。

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3階の実験室に移動させられ、調査中の検体。すっかり観念してしまったのか、ピクリとも動きません。同定の結果、ゴミムシダマシの一種でユミアシゴミムシダマシではないかと思いますが、あまり自信がありません。とりあえず、特に悪さをするようなものではないようなので、近くの河原で釈放することに。


夏が終わり、だんだん虫の勢いも衰えていっているなぁと思っていましたが、まだまだ屋内侵入する昆虫に気をつけなければならない時期が続きます。


前田



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September 11, 2011

いつか空を舞う日まで

今週は法事で久しぶりに実家に帰りました。お盆以来なので、家の中はもちろん、庭木の様子もずいぶん変わっていました。そうなると気になるのが家の庭の昆虫相。朝に法事、昼には高槻へ移動という慌ただしいスケジュールでしたが、一通り調べてみることにしました。

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ホトトギスという植物についていたトゲだらけの虫。いかにも毒々しい色合いをしています。

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でも、刺されても何ともありません。強いて言えばトゲが痛いくらいです。

ルリタテハ

正体はこちらのルリタテハ。成虫で冬を越すため、秋から春にかけて見られます。庭にホトトギスが植えてある御家庭では時たま幼虫が発生していることがあります。

チョウチョの幼虫は見た目もグロテスクなものが多く、成虫の美しさとの落差が激しいのですが、彼らの鮮やかな変身ぶりを目の当たりにするたびに、虫の神様もなかなか粋なことをしてくれるもんだ、と思うのでした。


前田


最近、夜の外灯に集まる羽アリが多い気がします・・・ガラスにくっつく羽アリ対策にPGガード!!窓ガラス用殺虫剤で、施工もスプレーするだけの簡単作業です。

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September 10, 2011

昆虫プラネタリウム

台風が去り、最近はすっきりとした夜空が広がっています特に昨日、一昨日はお月様がかなり綺麗でしたそういえば、そろそろ中秋の名月、お月見の時期になりました。なので今日は星や月の名を冠する生き物について書いていこうと思います。

ヨツボシケシキスイ

樹液の出ている木の近くでよく見かけるヨツボシケシキスイ。小さくて目立たない存在ですが、木のどこを齧れば樹液が出るかをよく心得ているらしく、スズメバチやカミキリ同様に樹液食堂の開業に一役買っています。

ナナホシキンカメムシ

学生時代に大学の友達とともに石垣島で撮影した、多分ナナホシキンカメムシと思います。飛行機の中で、この虫も見れたらいいなー、と言っていたところ、山の中で本当に見つけることができたまではよかったのですが・・・その後、夜のコンビニのブラックライトに大量に集まっているのが確認され、何とも言えない気分に。探すの結構苦労したのになぁ。

ホシハジロ

ホシハジロという水鳥。冬にあると各地の池で見られます。写真では1匹しか写っていませんが、普段は集団でプカプカ浮いており、近寄ると水面にたくさんのウェーキを描きながら泳ぎ去っていきます。

ブログ用ヒラタケ

こちらはただのヒラタケ。ふつうの食用種です。ただ、これと外見が非常によく似たツキヨタケというものがあり、それは有毒です。見分け方は色々とありますが、ツキヨタケは夜間にうっすら光るというメルヘンチックな特徴があるため、一番てっとり早いのは夜に観察することです。

ところで、せっかくのお月見に団子なしではまさに月夜の蟹です。今年こそお月さんを見ながらゆっくり団子でも頬張りたいものです。


前田


光に集まる虫たちをまとめて捕獲、Luics(ルイクス)!!おしゃれなデザインでカフェや飲食店でも違和感なく設置できます。色んなカラーバリエーションがありますので、周りの雰囲気に合わせてチョイス

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September 09, 2011

ハチの腹から

昨日はちょっとしたことでスズメバチの死骸がたくさん手に入ったため、休憩の間にいそいそと標本を作製していました。

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ずらりと並んだスズメバチ。廃材の発泡スチロールとOHPのフィルムを使って応急の標本台と展翅テープを作り、あとは順番に標本にしていくだけ。だんだん疲れてきて、右の方に行くにつれ下手になっていきます。

ネジレバネの標本burog

スズメバチに寄生するネジレバネもしっかり確保しました(赤丸部)。ハチの体内にある部分はどうなっているのかと思い、腹部を解体して、取り出してみました。

ネジレバネ

茶色い袋状の物体の中から翅と足のようなものが見えたので、注意深く解剖すると中から出てきたネジレバネの真の姿。なんだかハエみたいです。余談ですが、ハエもネジレバネも見かけ上の翅の枚数は2枚です。ただ、ハエは後ろ翅、ネジレバネは前翅が退化しているのだとか。

昆虫の中でも恐れられているスズメバチに寄生し、その体内で過ごすネジレバネは一見無敵とも思えますが、これから秋になりハチの巣駆除が増えるにつれ、スズメハチもろともやられてしまうネジレバネも多いのでは、と思います。虫の世界もそうそう上手くいくことばかりではないようですね。


前田


これからスズメバチ・アシナガバチの動きが活発になります。スーパースズメバチジェットは飛距離が長く、遠くから安全にハチを駆除できます。



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September 07, 2011

夏が終わる

台風が去り、だんだんと涼しくなってきました。しかし一方でコンビニに行くとまだクーラーがかかっていたり、夏なのか秋なのかどっちつかずの日が続きます。

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しかし、このツクツクボウシが現れると、いよいよ夏もおしまいです。他のセミに比べると出現が遅めで、ちょうど小学生の夏休みの終わりを告げるかのように鳴き始めます。私にとっては懐かしい「宿題早くしろよ」のアラームです。

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写真は昨日たまたま入手した個体。声の割に意外と体は小さいんです。

ところで、ツクツクボウシはなぜか出てくる時期を間違えてしまう子が多いように思います。特に10月頃になると、遠い山の向こうで1匹寂しく鳴いているのを聞くことがあります。そんな時、「もういっぺん地面に潜って出直してこい!!」と言ってやりたくもなりますが、あいにく成虫期の寿命がせいぜい一週間程度のセミには冬を越し、来年の夏空を拝むことはできない訳で、最終的には「さぞご無念でしょう」の一言で完結するのでした。


前田


秋になるとカメムシのシーズン到来です。家屋内に侵入しようとするカメムシにはカメムシ退治プラス忌避防除剤!!窓枠や換気扇口など、カメムシが侵入しそうな隙間に噴霧しておくと効果的です。

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September 06, 2011

かくれんぼ

今日は朝出勤してからずっと気になることがありました。いつも通り下駄箱で靴を履き替え、自分の机のある2階へ行く途中の階段にて、見つけたもの。昼になっても夜になっても一向に動く気配がありません。なので、ついにしびれを切らして、カメラでパシャパシャやってしまいました。

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階段です。写真では少し見えにくいので、まだここでは何が何処にいるのか分かりません。

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階段を上がって踊り場で右向け右っ!すると何か小さな黒点が見えます。

チョウバエ

毛むくじゃらの埃玉のようなものが壁につかまっています。

チョウバエ科

チョウバエでした。何処から飛んできたのでしょうか?

他にも、家の玄関の灯火の周辺にはクモが巣を張っていたり、古本の中からシミが出てきたり、私たちの日常は色んな虫たちに囲まれているなぁとつくづく思いしらされます。このような身近な生き物にもしっかり目を向けていかなければな、と思います。


前田


チョウバエは排水系から発生するコバエ類です。そんなチョウバエには排水口コバエ退治!!有効成分が幼虫の脱皮を阻害し、死に至らしめます。お風呂や台所の排水口に投げ込むだけの簡単施工





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September 05, 2011

第二世代誕生!!

弊社環境機器の3階では色んな虫が飼育されています。その多くはゴキブリの仲間で占められていますが、今日は今年の春に新たに飼育昆虫として加えられた昆虫について書いていきます。

シミ

シミという仲間の昆虫です。なんだか恐竜の図鑑に出てくる三葉虫のような姿ですが、これでも一応ちゃんとした虫です。特徴はお尻の先から生えている3本の触角のようなもの。動きはなかなか素早く、逃げられると捕まえるのに一苦労です。

シミ子供

そのシミに幼虫が生まれているのを見てびっくり!!確かに子供の頃から色々な虫を飼育していましたが、シミを育てたことは無く、また、そもそも飼うようなもんじゃないと思っていましたので、当初はかなり不安を感じながらの飼育でしたが、とうとう繁殖までこぎつけました。また、飼育していても、あまり手のかかる子ではない事が分かったので、この調子で少しずつ増やしていければと思います。

ちなみに私が学生時代に所属していたクラブで、学祭での展示会に向けた昆虫に関する記事を書く機会があり、その時私が担当したテーマは「昆虫の飼育法」でした。その際に参考とした本の中に”ゴキブリの飼育法”というページがあり、一緒に作業にあたっていた友達と一緒に「一体誰がこんなものを飼うんだ!?」と首をかしげていたのですが・・・いまいまになって、「ちゃんと調べておいてよかったじゃないか」と自分にツッコミを入れている私がいるのでした


前田

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September 03, 2011

遥か故郷を目指して・・・

本日は台風が最接近!!…ということでしたが、ここ大阪では今のところ、風が強い以外は特に何の影響もなく、穏やかです。そしてあまり危機感が無いせいか、私の頭の中は全くどうでもいいことに関心が注がれているのでした。強い台風が来ると、時折、その風に運ばれて南の方に住んでいる生き物が運ばれてくることがあります。チョウチョが特に有名で、一般に「迷蝶」と呼ばれています。ですから、今回も変な奴が飛んできて新聞を賑わせたりしないかなぁ、と思いつつ、ある虫のことを思い出しました。

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アサギマダラというチョウチョ。元々は南方系の昆虫のようですが、春から夏にかけては本州にまで飛んできて繁殖、反対に次の世代は秋頃から再び沖縄を目指して南下していきます。風に流されるがままに…ではなく、きちんと目的を定めて飛んでいるのです。昆虫ながら素晴らしい航法能力の持ち主です。

これからの季節、親の生まれ育った南の島を目指して飛んでゆく子供世代のアサギマダラたちを見ることができます。見かけたらついつい「鳥やカマキリなんぞに墜とされるなよ」、と声をかけてやりたくなります。


前田

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