January 2014

January 31, 2014

童話に見るネズミ

少し前に、実家で「ピーターラビットの絵本」シリーズを発見しました。
幼稚園時代に買ってもらったもので、未だに状態もよく残っていたことに驚き。
いま読み返してみても、動物の特徴がよく捉えられていて、なかなか面白いです。

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そういえば、「のねずみチュウチュウおくさんのおはなし」の主人公は1匹のノネズミ。
自分の家に倉庫があったり、食糧庫があったりとネズミにしてはかなりのしっかり者。
ただ、そのせいで色んな招かねざるお客さんがやって来る訳ですが。

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シリーズは全く違いますが、小学校の国語の教科書に載っていた「アナトール、工場へいく」もなかなか。
冒頭に出てくる「残飯整理がネズミという生き方」みたいな記述も今思えば頷けます。
家ネズミの場合、一生を通じて人間の生活空間に依存せざるをえないことをよく示しています。


さて、こうして見てみると、野ネズミと家ネズミには大きく異なる点が一つあります。


それは、冬に備えて食糧をきちんと貯蔵する習性があるかないかです。
野ネズミの多くは冬に備えて食糧を巣に溜めこむか、食いだめをして体に栄養を蓄えます。
一方で、家ネズミの場合はそういった越冬に向けた本格的な食糧の備蓄を行いません。


そのため、冬場に家屋に侵入してくるネズミにとって重要な欲求の一つは餌の確保ともいえます。
なので、この時期はゴミの片付けや食品の管理が特に大事であるといえるでしょう。


前田


「おや?いつもココには餌があるぞ!」・・・と見せかけて、こっそり置いておきましょう、殺鼠剤。
色んな餌と組み合わせて使えるエンドックス。設置に便利な毒餌皿とのセットもあります。

tojiyan at 20:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)虫ムシ日記 

January 29, 2014

刺激臭

先々週に自宅の戸棚を整理していたら、カレーの香りがする「スパイス小袋」というものが出てきました。
次に視界に入ったのが冷蔵庫の冷ご飯でなければ、かくも悲惨なランチタイムは来なかったでしょう。
わずか数分で完成をみたカレーチャーハンは、鼻をつんざく刺激臭に満ち溢れておりました。


溢れ出る涙と嗚咽、高鳴る胸の鼓動・・・久しぶりの調理失敗です。


さて、私たちの身の周りは様々な臭いに満ち溢れていますが、それを生き物はどう利用しているのでしょうか?

マルカメムシ


















カメムシの場合は、自衛手段として使用されます。
しかし、雄にしか臭腺がない種もあり、雌に対するフェロモンとして利用しているのではと推察されています。

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人間にとって不快なにおいであっても、生き物によっては仲間を呼び寄せる信号になることもあります。
ゴキブリの集合フェロモンがそのよい例です。

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人間には感知しづらくても、同種間ではきちんと作用するものもあります。
昆虫が異性を呼び寄せるフェロモンなんかがそうです。

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入れ過ぎると、舌が痺れるような香辛料の中でも生活できるものもいます。
七味唐辛子に発生する虫の代表格と言えばタバコシバンムシ。

ルリモンハナバチ1


















むせかえるようなミントの香りが立ち込める中でも、ルリモンハナバチは平然と過ごしています。
においの使い方、感じ方もいきものによってそれぞれです。


前田


天井裏、床下に潜むネズミの追い出し作業に、ねずみがいやがるスプレー
ハッカ系の強烈なにおいでネズミを追い払います。



tojiyan at 19:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)虫ムシ日記 

January 28, 2014

不発

このところ、弊社で飼育しているクロゴキブリの水槽の汚れが極限に達しつつあります。

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このままでは、積もり積もった糞や死骸を乗り越えて、彼等が水槽からあふれ出てきます。
黒い濁流の氾濫だけは、何としても阻止しなければなりません。
クロゴキブリの新居作りと、お引越し作戦の始まりです。


しかし、何の準備もなく素早いクロゴキブリを捕まえようなど愚の骨頂。
捕まえようと差し出す私のピンセットに素直に挟まれてくれる訳がありません。
まして、ピンセットをひらりと避けたその後に、私の腕を駆けあがって来ようものなら・・・
黒々としたゴキブリが一匹、また一匹と抜け出しては、付近を大混乱に陥れます。

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そこで活躍するのが、この二酸化炭素がたっぷり詰まったボンベ。
ゴキブリの水槽をビニル袋に入れて密封し、その後隙間からこれをシューッと吹いてやりましょう。
するとどうでしょう、普段何かとしぶといはずのゴキブリがあっさりコロッといってしまいます。
(やり過ぎると死にます)

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状態を見やすいように透明ビニル袋に入れて密封、隙間に噴霧口を突っ込んでバルブをぐるんと回します。
当然、次に来るはずなのは、腕にかかる噴霧の反動と、激しくはためくビニル袋。
その先には放たれた白い煙と、吹っ飛ぶようにひっくり返るゴキブリの姿。


ところが・・・。


予想に反して、しぼんだままのビニル袋、一呼吸遅れて膨らむ嫌な予感。
突如か細い声になって、やがて消えたボンベの咆哮、真冬なのに汗ばむ背筋。
・・・た、弾切れだ・・・っ。

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こうなると、もう低温状態にして動きを封じるしかありません。
ふだんなら冷蔵庫に入れるところですが、この時期は屋外に放置するだけで十分。
ただし、捕獲作業も寒風吹き荒む屋外、こちらも寒さでコチコチになってしまいます。

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本来なら、この時期は冬眠するクロゴキブリですが、温かい飼育室で育つと季節感がないのでしょうか。
掃除中に突如脱皮を始めるものも。

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そんなこんなできれいになったクロゴキブリの水槽。
あ、ワモンの水槽(左)もそろそろやらなあかんな・・・。


前田


ゴキブリ用粘着トラップ「キャッチしてぽいっ!」。春先にかけて動き出すゴキブリの
モニタリング調査にどうぞ。耐水性なので少々水にぬれても大丈夫です。



tojiyan at 21:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)虫ムシ日記 

January 27, 2014

発生継続

本日の舞台はこちら。弊社研究開発センターのテラス。

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晴れた日であれば、黄昏時には夕焼けがきれいです。

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屋上に目をやると、何やらニョロッとホースが出てきています。
その先を追いかけてみると・・・

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青い容器が並んだ一角にたどり着きます。

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その正体は、私が実験に使った試験容器です。
水を張ったまま2日ほどほったらかしです。
いい加減、洗わなければなりません。

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と、容器をのぞきこんでみると、見慣れた虫の姿が。
「・・・ユスリカだ」

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チャバネゴキブリに交じってたくさん浮いています。
水面に映った太陽の光に寄せられてしまったのでしょうか?
掃除の遅れから関係ない虫まで殺してしまったことにちょっと反省。


しかし、こうやって見てみると、冬場は屋外から発生する虫が少なくなると言われますが、
ユスリカに関しては細々と発生しているのだなぁと実感します。


前田


飛翔性昆虫対策に、虫が寄りにくい水銀灯ランプ「ワンランプ水銀灯」!


tojiyan at 17:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)虫ムシ日記 

January 24, 2014

冬場の定番害虫

冬になると、生き物の活動がめっきり減ります。
なのに、逆にこの時期に相談の多くなる害虫もいます。
そこで、本日はそんな害虫を1種類ピックアップします。

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一円玉の左側にいる小さいダニのような昆虫。
家の外壁やベランダに大群が押し寄せることもあれば、畳の部屋であちこちに出没することもあります。
潰すと赤い汁を出すので、吸血性のダニかと思ってしまいます。

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拡大すると、こんな虫。
これはオオワラジカイガラムシです。
大雑把にいえば、アブラムシやカメムシと同じグループに属する昆虫で植物に寄生します。
卵が孵化するのは冬期で、幼虫は手ごろな越冬場所を求めて集団でさまよいます。

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間違えるかもしれないのは、チャタテムシ。
チャタテムシの場合、足が黒色ではなく、また体型も長細いということで見分けることができます。

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コナダニも畳の部屋でウヨウヨしていることがあります。
しかし、これらのダニの場合はあまりに小さいので、小さい点が動いているようにしか見えません。
オオワラジカイガラムシは肉眼でも触角や足を一応認識できます。

オオラワジカイガラムシの対策としては、屋内にたくさんいる時は掃除機などで吸い取ってしまいましょう。
ただし、体が潰れやすく、赤い汁が汚れの原因にもなりますので、あまりゴシゴシやらないようがいいです。
吸い込み口を彼等の上からそっと近付けて吸い取ってやりましょう。

屋外にいるものに対しては、外壁や犬走りではピレスロイド系の薬剤で対応できます。
ただ、コンクリートやモルタルでは殺虫成分が吸収されてしまう場合もあります。
そのためMC剤やフロアブル剤を使用するなど、剤型の選択に注意が必要です。

前田

玄関や犬走り、外壁を徘徊する昆虫対策にサイベーレ0.5SC



tojiyan at 20:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)虫ムシ日記 

January 23, 2014

我が家の昆虫相

カメラを久しぶりにいじっていたら、年末に大掃除をした時の写真が出てきました。
例年のごとく、室内照明の傘を外したら、その中に虫の死骸がたくさんあったという話です。

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基本的に無人、窓の開閉も少ない自宅ですが、それでも20〜30匹ほど確認されました。

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ユスリカ科の一種。これが2〜3割。

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ヨコバイの仲間。これがもっとも多く、5割ほど。
近くに水田があるのが原因かと。

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真っ白に脱色されたチョウバエ科の一種。割合としては、1割程度。
ほんの一時期、風呂場から出たことがありましたが、その名残でしょうか。
徹底した清掃と倉庫に置いてあったコバエ用ムースFTのサンプルで無事鎮圧しましたが。


他には、小さいコガネムシや種類の判別ができないハエ類が少々。
また、屋内全体で見れば、年に2回ほどヒメマルカツオブシムシの幼虫が確認されます。
そこから自宅の玄関まで観察点を広げると、ゴミムシの仲間がたまに出没。
クロゴキブリは毎年夏にアパートの出入り口で2、3回見かけます。


外部からの侵入と思われる種がかなり多いですね。
ある意味、自宅で色々と実験ができるということかもしれません。
何を試そうかな・・・。


前田

tojiyan at 21:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)同定知識 

January 22, 2014

空に浮かぶ蜘蛛

同じ発音の単語でも、イントネーションにより意味が変わってきます。
また、同じ読みの単語でも、文脈からどの意味を指すのかは想像できます。
蜘蛛と雲なんかが正にそうですね。

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網を張るのは蜘蛛。
巣に張り付いています。

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石の下や配管の奥に潜むのも蜘蛛。
地面を徘徊しています。

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落ち葉の中で越冬しているのもクモ。
埋もれています。

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植物の上にいるのも蜘蛛。
たまにはジャンプしますが、その飛距離はしれています。

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空に浮かぶのは雲です。
蜘蛛と違い、どこまでも自由に飛んで行けます。

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では、その飛ばない蜘蛛が飛翔性昆虫用のライトトラップに捕獲されるのはどうしたことでしょう?
羽が生えている訳でもなく、また、そもそも蜘蛛が飛び回るシーンを見たことがありません。
そして、なぜか子グモがあちこちについていることもあります。


これには、蜘蛛が何らかの理由で粘着面にダイブした可能性も考えられますが、
(捕虫紙についたハエを「御馳走だウヒョーッ!」と思って飛び込んだら捕獲された、など)
他にも思い当たることがあります。


それは、卵から孵化した子グモが行うバルーニングという移動方法です。
腹部から出した数本の細い糸をタンポポの綿毛のように利用し、風の流れに任せて飛んでいきます。
(原始的な種では、ぶら下がりの状態から風に吹かれて糸が切れた時に舞う)
そういった子グモが捕獲されているケースもあるのでは、と思います。


2つのクモが空に集う瞬間でもあります。


前田


庭木にとりついたクモの駆除にクモの巣徹底退治スプレー
食用種以外の植物なら、影響なく噴霧できます。

tojiyan at 18:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)虫ムシ日記 

January 20, 2014

熱源反応あり

朝晩の風が、寒いというより痛い時期になりました。
帰宅すれば、一目散に石油ファンヒーターの前に駆け込みます。
そして意気揚々とスイッチを入れた数分後、無情にも鳴り響くアラーム音と点滅する赤いランプ。


「給油してください」


さて、他の生き物にとっても暖をとることは重要です。
しかし、熱源を体温調節以外にも色々な場面で活用しているものもいます。

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例えば、マムシなど一部のヘビがそうです。
彼等の頭の先には熱を探知するピット器官というものがついています。
なので、夜間でも獲物が体外に放出する熱を頼りに確実に忍び寄ってきます。
つまり映画「プレデター」に出てくるあいつらと同じ理屈ですね。

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トコジラミの場合は熱に加えて、動物が呼吸の時に出す二酸化炭素も利用します。

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ニホンミツバチでは巣に迫るスズメバチを迎撃するために熱を利用します。
集団で一斉にスズメバチを取り押さえた後、発熱して蒸し焼きにするのは有名です。
なお、写真のものがニホンミツバチなのか、そもそもミツバチ類なのかは未だに不明。

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貯穀害虫も大量に出現すると、自分たちの出す代謝熱で生息場所の温度条件を大きく変えてしまいます。
冬の寒い時期であっても、彼等が発生している貯穀の中は快適な温度に保たれていることも。


熱の出し方使い方、生き物みなそれぞれです。


前田


貯穀害虫コクヌストモドキのモニタリング調査にトリオス


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January 17, 2014

冬のハエたち

冬場は虫が少ないので、モニタリングトラップ類の同定もサクサク進みます。
しかし、この時期でもまだ多く採れる虫なんてものもよくいます。
それが屋内発生のものならまだしも、野外にいる種というのが驚きです。


本日は最近よく目にする種類を2種類ピックアップします。

トゲハネバエ科

















まず一つ目がトゲハネバエ。
他の短角亜目のハエに比べると、体型が細く、スマートなハエです。

クロバエ科

















もうひとつがクロバエ類。
晴れた日に庭先などで飛び回っていることが多いです。

どちらも大きめの種類ですので、慣れると肉眼でも同定は難しくないです。
ちょっと飛来が多いという時はハエ取りリボンなどで捕殺するのも手です。

前田

ハエの捕獲にカモ井の粘着式ハエ取り吊るすだけ!



tojiyan at 18:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)虫ムシ日記 

January 16, 2014

試験問題

気がつけば、センター試験の時期になりました。
今でも生物の試験だけなら(半分くらいは)解けると思います。
雪の降りしきる中を、みんなと一緒に会場へ向かったのが懐かしく思えます。

そこで、本日は高校生物の試験ネタを書いてみたいと思います。

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生物の分類の単元で、誰もが目にしたことのある問題がこちら。
「選択肢の中から仲間はずれを選びなさい」と言う設問です。
数種類の虫に紛れてクモが混じっているというのは定番です。

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植物や菌類の生活史の分野で意外に面倒なのがキノコの体の構造です。
中でも「キノコにとって傘の部分は植物の何に相当するか?」は意表を突く設問です。
これは、傘の裏側に多数の胞子が収納されていることを考えると花の部分です。
大学に入ってからは、そんなことより「これは食えるキノコなのか!?」の方が切実でしたが。

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人間をはじめ、哺乳類は大脳が発達しています。
「では鳥類は?」と問われると、解答では「平衡感覚をつかさどる小脳」となっています。
高校で覚える内容はここまでです。

さて、本日はそこからさらに解剖学の分野にも踏み込んでみましょう。
それによると、鳥類の目は人間には見えない紫外線領域の光をも認知しているとのことです。

そういった性質を利用した鳥類忌避剤がバードフリーです。
紫外線を吸収・反射するため、鳥類には施工部分が違和感のある空間に見え、やがて施工面を
忌避するようになるというものです。

現在、流通している鳥類忌避剤の中では嗅覚や触覚、味覚以外に、視覚にも作用する唯一の
忌避剤です。鳥類でお困りの際には、ぜひ一度お試しください!

前田


tojiyan at 20:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)