January 16, 2007
食べ物の好み
先日 といっても結構前の話
チャバネゴキブリを用いた試験の終了後 (何の試験だったか?)
夜 試験容器の中にいるゴキブリたちを上から観察。
私はお菓子を食べながら・・・(※休憩中なので)
っと・・・クッキーのクズが容器内に。
でも気にせず 引き続き観察 (ただ見ていただけですけどね)
そしたらシェルター(隠れ場所)からチャバネゴキブリが2匹出てきてクッキーの欠片を取り合い。
ちょっとした兄弟ゲンカをしているみたいで、なかなか面白かったです (^艸^)ププ
そう、彼らは普段、飼育用の餌である「ハムスターフード」しか口にできないのです。
そのためか、たまたま目の前に落ちてきた餌(お菓子)を無我夢中に取り合いでした。 笑
(※周りにはハムスターフードはあった状態)
辻先生の論文の中にも、このような実験があります。
‐‐‐チャバネゴキブリを「米ヌカ」・「乾燥果実」・「乾燥肉」の中のどれかで一定期間飼育し、
その後、ずっと与えていたエサと他のエサ
(例えば、米ヌカを与えていた場合、<米ヌカと乾燥果実>)を置いた場合、
どのような反応を示すか・・・という実験。
結果は、(普段与えられていた)元のエサより、もう一方の(与えられていなかった)エサを
選好する傾向が強かったそうです。
(各組み合わせで試験した結果、3種類の餌とも同じ傾向が示されました。)
つまり、居酒屋とか中華料理屋、うどん屋だとか
それぞれの場所で生息しているゴキブリたちも
普段あまり口にしなような味の食べ物が目の前に現れたら、きっとそっちへ選ぶんだろうな〜
そしたらゴキブリ駆除の主流となっているジェル状ベイト剤(食毒剤)に対しても、
何らかの形で感知して好みを示している かもしれませんね。
現在ゴキブリ用のジェル状ベイト剤もいろいろ販売されていますが、
もし、厨房(現場)に生息するゴキブリたちがどのベイト剤を好むかを調べようと思っている方は
↓↓
この道具を使ってみてはどうですか??
これにちょっとずつ、複数種のベイト剤をそれぞれ、点・点・点とスポットでのせて
ゴキブリがいる(いそうな)所に設置。
そして数日後にジェルステーションを回収。
どのベイト剤がよく食べられているか、
ゴキブリたちが好むベイト剤を比較的簡単に確認できるのではないでしょうか☆ <戸島>