誰も食べようと思わないく、来るんじゃねぇ!!

May 06, 2011

南方からの羽

ゴールデンウィークということで、再び実家の畑へ出動!!
親も連休だから少々こきつかっても大丈夫だろうということで色々な作業を用意して待っています。
私としても車の運転の練習、ご飯の心配の要らない朝夕、そしてネタ集めの場として大事な3連戦です。
・・・しばらく空を舞うものや農業害虫が続きそうです。どうかご了承を

作物の植えつけ、マルチ(除草シート)の設置と、単調かつ地味に体力を奪われる仕事が続く連休となりました。先週作った畝にピーマンやキュウリ、唐辛子を植えつけていきます。最後の1本の唐辛子を植えつけようとしたところで12時を告げるサイレン。お昼ご飯の時間です。あらかじめ家で作ってもらった弁当をつかいながら周囲をぐるっと見わたし、ネタとなるターゲットを探します。はるか上空には無数の黒点。空中集合中のカラスの群れでしょう。耳を澄ませばウグイスのさえずり、コジュケイのけたたましい鳴き声が聞こえます。後は断続的にこだます芝刈り機の音に、剪定した枯れ枝を燃やしているのでしょうか、焦げ付くような臭いが時折漂ってきます。しかし、手の届く範囲に依然生き物は姿を見せず。仕方なくインスタントコーヒーで一服つけていたその時。
ブログ用ツマグロ
ネギ畑の近くで何かが踊るように舞っています。彼我の距離は10mもないでしょう。慌てず騒がずカメラに手を伸ばし、ネギの繁みを盾にしながら後方へ後方へと回り込み、悟られないように距離を詰めます。片目で獲物の行く先を追いながら、もう片目でカメラのモニターを見ながら撮影モードを手早く設定します。準備が大体完了したところで再び両目で焦点を合わせて追跡、やがて1mくらいまで近づいたところで獲物が何かの雑草の花の上へ着陸、これで同定は容易になりました。開いた翅を見て、都会でよく見かけるツマグロヒョウモンの♀と判断。豹を思わせる黒い紋が散りばめられたオレンジの翅に、黒い縁取りが施されたその姿は優雅の一言です。飛行機の翼端灯のような白い紋は♀にのみ現れる特徴で、♂はこの部分がオレンジ+黒い紋に置き換わります。正体が分かったので遠くから1枚撮影、徐々に距離を詰めながら2枚、3枚とカメラにおさめ、最後はマクロに切り替えて1枚。捕虫網の1本でもあれば、目を閉じていても百発百中の距離につけても本人は知らんふり。まだ羽化したての、経験の浅い子なのでしょうか?危ないなぁ〜。

最近では大阪でも身近にみられるこのチョウですが、元々は南方系の種類で、地球の温暖化や幼虫期の餌としてパンジーを利用できることなどが北上の原因では、と言われています。これからしばらくすると、花壇のパンジーに黒くて赤いラインの入った芋虫が現れますが、それがこのツマグロヒョウモンの幼虫。あまりにグロテスクな上にトゲのようなものがついているので毒虫と思われがちですが、心配は無用です。とはいえ、触るのも気持ち悪いと感じる方もいらっしゃると思うので、そういう時は割りばしでつかんでどかしてあげてください。花を食べるわけではないので、少々の葉の損害に目をつぶれば、庭先で素敵なチョウの飛翔を楽しむこともできます。

前田

そこそこ広い畑での液体農薬散布に、軽くて取り回しの良い蓄圧式噴霧器ミスターオート




tojiyan at 23:37│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 虫ムシ日記 

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