February 06, 2012
逆さま
虫取り道具のひとつに吸虫管というものがあります。細かい虫を集めるのに重宝するアイテムです。
これは自作のもの。原理はいたって簡単で、短い方の管(写真右側)から思いっきり息を吸ってやると、もう片方の管(写真真ん中の長い方)がそのまま吸入口となって、掃除機のように虫を吸い込みます。自分の口と接する管は、根元にガーゼなどのフィルタを巻いてありますので、虫が口の中に入ることは無く、虫はそのまま容器の中に回収されます。
…入るはずはない、とはいっても、それは正しく使った場合の話。うっかりやってしまいました、実験室のショウジョウハエを回収しようと思い、管に口をつけ、吸い込んだその瞬間
・・・逆じゃねーか、バカヤロー!!
と自分で自分に罵声を浴びせるのと、容器の中にいたハエが口の中に入るのと、どちらが早かったでしょう、試験用カップの中にペペッと1匹吐きだして事なきを得ました。
こちらがそのショウジョウバエ。冗談ではありません、もう二度と御免です。
しかし、ハエの種類によっては消化器ハエ症の原因となるものもあり、注意が必要です。ノミバエなどがよく原因となるそうですが、これはハエが産卵した食べ物をうっかり食べてしまうと発症することがあるとのこと。幼虫が腸内の粘膜を刺激するらしく、腹痛などの症状を伴います。何かあった時のために消毒や汚物処理の準備があると心強いですよ。
しかし、世界のどこかには人間に寄生するようなタイプのハエもいるのだとか。そんな奴が日本にいなくてよかったと安心する今日この頃です。
前田