たまに出る捕捉

May 26, 2012

静電気

見慣れない虫の同定は非常に大変です。なので、苦戦した虫は時々標本にして参考資料として残しています。無残にちぎれた死骸であっても、断面の状態が良ければ翅や手足をつなぎ合わせて復元することもできなくはないです。

IMGP2413

どうしてもという時は一部だけをストックします。さらにカメラで撮影しデータとして残しておくと、資料作成の時にも何かと便利です。写りは悪いのですが、写真はクロコバエの頭。目と目の間に黒いMの字模様があるのが特徴的。

IMGP6495

ちょっとした用事でトコジラミの死骸を分解したもの。特徴的な針のような口吻が見えます。


こんな作業の時に厄介なのが静電気。ピンセットとの相性も相まって、あと少しで並べ終わって撮影できるという時に、薄っぺらい翅や小さい触角なんかがヒラリと飛んでいってしまいます。途中で発狂しそうになりますが、こんな時こそ虫の体の詳細をゆっくり観察するチャンスでもあります。


そしてようやく準備が整い、ふと溜息をついたその瞬間、吐息で折角きれいに並べた検体が見事に吹っ飛んでしまい、とてつもない脱力感にとらわれる日もあります。


前田


ちょっと手のかかる薬剤散布に便利な施工ツールが色々あります。粉剤の施工の際には、コロダスターが便利です。手押しでガラガラ引くだけの簡単作業、仕上がりもきれいな線状です



tojiyan at 15:22│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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