ありがた迷惑パンジーのチョウ

September 25, 2013

刺すアリ

少し前に、社内で面白い検体が回ってきました。
暇な時でいいよ、とのことだったので、本当に暇な時に同定しました。
その時の検体がこちら。

IMGP4747



















キイロシリアゲアリの新女王アリです。
ハチのようにも見えますが、触角や腰の周りを見るとアリの仲間です。
ただ、分類学的にみると、ハチもアリも同じ膜翅目でくくられます。


ところでハチとアリの区別点と言えば、羽と針の有無という答えが多そうです。
しかし、羽は繁殖期に出現する新女王と雄アリにちゃんとついています。
また、アリなのに針を持つ種も意外に多くいます。

IMGP4751



















このキイロシリアゲアリもそういった針を持つ種類です。
試しにピンセットで胴体を軽くはさんでみると、腹部をぶん回して反撃してきました。
腹部は意外にフレキシブル、野球の投手がサイドスローで投げる時の腕の軌道です。
ボクシングならフックを放つ時の腕の振りに似ています。

IMGP4752



















腹部と針は上方向にもある程度角度をつけられます。
また、針の先から液体を飛ばすことも可能です。
アグレッシブな印象を受けますが、下手にいじめない限り、刺されません。


アリは種類により繁殖期が決まっており、季節ごとに色んな種類の羽アリが見られます。
その時に出る主な被害は窓ガラスに大量に付着して気持ち悪いといったものが挙げられます。
そんな時は窓用殺虫剤PGガードが効果的ですので、是非お試しいただければと思います。


1匹や2匹でひょっこりやってきた程度なら、箒とちりとりで回収して庭へ逃がしてやるのも手です。


前田



tojiyan at 21:02│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 虫ムシ日記 

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