January 12, 2015
助けます
某日、社内でとある虫が届けられました。
キアゲハの蛹です、落花生じゃないです。
さて、この蛹、胸のところにかかっているはずの糸が切れてしまっています。
このままだと羽化に失敗する恐れがあるので修理しましょう。
ちょっと種類は違いますが、クロアゲハの蛹。
最終的にこんな感じに仕上がればOKです。
という訳で、キアゲハさんの救助作業開始です。
ツールは台紙にする段ボールと、羽化した成虫が台紙に捕まりやすいようにするためのティッシュ。
隠し味は、蛹のお尻の先に残っている糸。
これはセロテープで接着した後、そのまま段ボールの台紙に貼り付ければ、固定ツールになります。
あとは、カメラのケーブルとかを束ねるために巻き付けられている針金。
切れてしまった糸の代用です。
きつく締めると蛹を破壊したり、羽化の時に殻がうまく割れないかもしれませんので、緩めに。
少しぐらつくくらいでいいと思います。
これで修理は完了。
子供の頃から通算10回くらいやって1回だけ羽化失敗。
なので100%助かる方法ではありませんが、まぁ大丈夫でしょう。
あとは季節を間違えて冬に羽化しないよう、3月頃までベランダや下駄箱の下で保管するだけ。
日頃、駆除や実験で殺してばっかりですが、たまには救助もします。
前田
脱皮に失敗させて駆除する殺虫剤もあります。
排水溝などで発生するコバエの幼虫向け薬剤デミリン発泡錠!
脱皮を邪魔するのが目的なので、これ以上脱皮しない成虫には効きません・・・。