イラガの幼虫蚊専用捕獲器「BGセンチネル2」の実力

September 12, 2017

ヒアリかどうかの判定作業

最近のヒアリ騒動を受けて、弊社にもアリの検体がよく届きます。
肉眼で別種と分かるものや、念のため顕微鏡を用いた確認を要するものなど様々です。
うっかり間違えました、で済まされる相手でないので毎回慎重に進めていかなければなりません。

CIMG4502



















真っ先に調べるポイントは触角先端に胸部後方(前伸腹節)、そして胸部と腹部のつなぎ目(腹柄)の3点。
しかし、無傷の検体は珍しく、たいていは原形をとどめている部位からチェックしていきます。
写真は胸部後方を確認中ですが、ヒアリと同様にトゲがありません。

CIMG4504



















緊張が走りますが、慌てず他の部位もないか検体が入っていた袋の中をあさりましょう。
頭部が見つかったので確認したところ、先端2節が他の節より大きく発達しているということはありません。
ただ、そこで安心せず時間の許す限り残りのパーツがないか探しましょう。

CIMG4507



















そして見つけた腹柄。
節の数が1つしかありませんので、これで駄目押しです。
細かい作業の連続ですが、地道に進めていきましょう。


前田





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tojiyan at 08:30│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 同定知識 

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