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April 26, 2019

みたことあるけどよく分からないハエたち

捕虫紙を見ていると、「こいつよく見るけど何バエかわからんわあ」
という気持ちになることありませんか?

例えばこれ
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この春先から増えてくる「オドリバエ」です。

特徴は
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口が尖っている、触角が「丸書いてチョン」タイプ

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種によっては、前脚が不思議な形に発達しているものも多いです。
まさしくサイコガン。それはまぎれもなくヤツ(オドリバエ)さ

オドリバエは捕食性のハエのため、獲物を逃さないように前脚が進化しているのですね。
捕まえた虫にクチバシを突き刺して中身を食べます。
シロアリモドキは肥大化した手から糸を出しますが、サイコガンというよりはスパイダーマン。


もうひとつ、よりマニアックなハエ。
P4230250
イエバエ?トゲハネバエ??いいえ、おそらくシマバエと思われます。(違ったらご指摘ください)
ショウジョウバエにそっくりなものから、イエバエのようなものまで形態の幅が広いため、
一概に”こういうのがシマバエですよー”と言えない憎いハエ。

kawatake
大きな特徴に「単眼後刺毛が収斂する」ことです。なんのこっちゃ!
図1
ハエは大きな複眼と、額にいくつか単眼を持ちます(持たないものもいる)。
単眼の後ろ側、胴体につながる頭のくびれの縁にあたる部分から1対の毛が生えていますが、
多くのハエは毛の先が互いに離れています。
一方シマバエではこの毛が互いに近づき、クロスすることもあります。
図は顔を正面から見たイメージです。

シマバエ脚
もうひとつ、似た姿のヒロクチバエとの区別のために「脛節の背面亜端刺毛」を確認します。
気が遠くなりそうな文字列ですが、脛部分の先っちょに目立つ毛がありますか?という意味です。
今回は後脚にそれっぽいのがあったので、シマバエ科に落ちました。


結局、この虫がどこから侵入したのか、屋内で発生するのかを知るのが重要になるのですが、
それを調べるためにはどうしても虫の名前を調べる必要があります。

弊社でも主要な飛翔性昆虫の同定セミナーを不定期に実施致しますので、
興味ございましたらご連絡ください。


川竹

tojiyan at 09:00│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 同定知識 

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