October 22, 2019
海外出張記:世界の動向と弊社の現在地
みなさまお久しぶりです、前担当者の前田でございます。
今年の8月から虫退治本店ブログを新たに担当させていただいておりますが、
本日は特別にこちらへ戻って来させていただきました。
そんな今回は、先週実施された海外出張の様子をお届けしたいと思います。
道中のよもやま話ばかりですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
【舞台はサンディエゴ】

さて、今回の海外出張の目的は毎年アメリカで開催されるPest Worldに参加することです。
このイベントでは世界各国から害虫駆除業者、防除資材商社、そして薬剤メーカーなどが
一挙に集まり、大規模な展示会やセミナー、シンポジウムが開かれます。
つまり、世界の駆除業界の動向や新商品の有無を探る上で大切な情報収集の場となります。

なお、開催都市は毎年異なり、今年はカリフォルニア州のサンディエゴが会場となりました。
大雑把に言えば西海岸でメキシコとの国境付近、具体的には上の地図の通りです。
アクセスについては私の場合、サンフランシスコ空港で一度乗り継ぐという方式でした。

そして今回は営業部より小林リーダー、開発部より前田の2名が派遣メンバーに選出されました。
サンフランシスコ空港で合流、サンディエゴ空港の外で現地の方に写真を撮っていただき
まずは社内へ無事到着したことを報告。
この後タクシーでホテルへ移動、荷物を降ろした後は情報収集を兼ねて散策へ出ることに。

散策の途中、小林リーダーの発案により立ち寄ったタコスのお店。
メニュー表には英単語がびっしり、おまけにオーダーのシステムもよく分かりません。
そこで「タコスを食べたいのですが種類が多くて選べません。お勧めはありますか?」と
店員さんへ質問し、指さしていただいたものを注文。
大変美味しく、また親切に対応して下さった店員さんの笑顔も忘れられませんでした。

夕方には片山社長夫婦、野藤さんとも合流、初日の食事会に連れて行っていただきました。
その途中に道路で見つけたのはワモンゴキブリの幼虫、カメラを構えたまま追いかけましたが
ピットの中へ逃げ込まれてしまいました。
その後も屋外で見かけるのはワモンゴキブリばかりで、クロゴキブリの姿はありませんでした。
【弊社の出張は朝練から】

ところで、弊社の独特な文化の1つとして上位に上げられるマラソン部。
滞在中も何かの合宿よろしく毎朝10キロ前後の朝練からスタートします。
日頃の練習不足が祟りながらも、からりと晴れた空の下、潮風に吹かれながら
海沿いを走ることは大変気持ちの良いものでした。

その道中で見られるのが道端に置かれたネズミ用のベイトステーション(毒餌を入れておく箱)。
ここアメリカでは珍しいものではなく、毒餌の配置・点検の日時や緊急連絡先が書かれたメモも
添えられているなど管理もしっかりされています。
勿論、全て海外に倣えば良いというものではありませんが、例えば日本でも畜舎・鶏舎の外周で
毒餌を配置する場合には大いに活用できると思います。
弊社でもベイトステーションは各種取り扱っておりますので、検討中の方は是非ご相談下さい。
【会場の展示内容は例年通り】

いよいよ本題に移ります、今回の出張における最大の目的、企業展示ブースの訪問です。
受付で入場券を受け取ったのち、片っ端からブースを回り、どんな商品があるかをチェック。
質問の受け答えは全て英語なので相当厳しい対応となりますが、同じ分野であることは救い。
質問の仕方を変えるなどして乗り切ります。

写真はブロック状に固められたネズミの毒餌で、恐らく毎年展示されていると思います。
このあたりは品揃えがさほど変わってないなぁというのが率直なところです。

こちらは害鳥対策に利用されるスパイクで、デザインにはメーカーごとの差異がありますが、
原理的には大きく変わりません。
他のブースに関しても毎年展示されているとの報告がある、または似たり寄ったりなものが
展示されていることが多く、不遜な言い方ながらも各メーカーともに次の一手を打つことに
苦労している様子が伺えました。
【害虫駆除業界にも迫るIotの波】

そんな中で目を引いたのが「モノをインターネットに繋ぐ」Iot技術を駆使した商品です。
例えば写真の圧殺式トラップの場合、罠が作動すればインターネットを経由して管理者へ
「罠が作動した=ネズミが捕殺された」という情報を知らせてくれます。
通信の仕組みが異なるものの同じような商品は他にも見られ、「点検の手間を省略」や
「即時対応が可能」という点で管理の効率化・精度向上に貢献するのは間違いないでしょう。
そしてこれらの展示は今後も世界の害虫駆除業界において、Iot技術を生かした商品開発が
ますます過熱・加速していくであろうことを確信させるものでした。
【弊社だって負けてはいない技術開発】

このような世界の技術進歩を目の当たりにし、大いにプレッシャーを感じた出張になりましたが、
しかし圧倒されてばかりでもありません。
弊社もまた同様に、Iot技術およびAIを駆使した害虫管理システム「ペストビジョン」について
これまで開発を進めてまいりました。
目下、捕虫紙に捕獲された飛翔昆虫の自動カウント・自動同定を行う「ペストビジョンS型」、
そしてカメラで撮影した映像をAIで解析し、ネズミの有無を完全自動かつ高速で判定する
「ペストビジョンR型」がロールアウトしています。
手前味噌で恐縮ですが、それでも弊社が自信を持って開発してきたこれら開発商品について
今後ともどうぞご期待いただければと思います、よろしくお願いいたします。
【昆虫食も最先端?】

なお、当ブログ担当者の川竹君も昆虫食については最先端を行っているのではと思います。
今回の会場で展示されていた食用コオロギ程度では足りず、機会を見つけては様々な食材に
チャレンジしております(多少閲覧注意ですが、例えば以下の記事など)。
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2019-10-03.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2019-08-06.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2019-03-20.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2018-11-13.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2018-08-10.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2018-07-12.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2018-06-06.html
彼の昆虫食に対する飽くなき探求心についてもまた、ご期待いただければ幸いです。
前田
今年の8月から虫退治本店ブログを新たに担当させていただいておりますが、
本日は特別にこちらへ戻って来させていただきました。
そんな今回は、先週実施された海外出張の様子をお届けしたいと思います。
道中のよもやま話ばかりですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
【舞台はサンディエゴ】

さて、今回の海外出張の目的は毎年アメリカで開催されるPest Worldに参加することです。
このイベントでは世界各国から害虫駆除業者、防除資材商社、そして薬剤メーカーなどが
一挙に集まり、大規模な展示会やセミナー、シンポジウムが開かれます。
つまり、世界の駆除業界の動向や新商品の有無を探る上で大切な情報収集の場となります。

なお、開催都市は毎年異なり、今年はカリフォルニア州のサンディエゴが会場となりました。
大雑把に言えば西海岸でメキシコとの国境付近、具体的には上の地図の通りです。
アクセスについては私の場合、サンフランシスコ空港で一度乗り継ぐという方式でした。

そして今回は営業部より小林リーダー、開発部より前田の2名が派遣メンバーに選出されました。
サンフランシスコ空港で合流、サンディエゴ空港の外で現地の方に写真を撮っていただき
まずは社内へ無事到着したことを報告。
この後タクシーでホテルへ移動、荷物を降ろした後は情報収集を兼ねて散策へ出ることに。

散策の途中、小林リーダーの発案により立ち寄ったタコスのお店。
メニュー表には英単語がびっしり、おまけにオーダーのシステムもよく分かりません。
そこで「タコスを食べたいのですが種類が多くて選べません。お勧めはありますか?」と
店員さんへ質問し、指さしていただいたものを注文。
大変美味しく、また親切に対応して下さった店員さんの笑顔も忘れられませんでした。

夕方には片山社長夫婦、野藤さんとも合流、初日の食事会に連れて行っていただきました。
その途中に道路で見つけたのはワモンゴキブリの幼虫、カメラを構えたまま追いかけましたが
ピットの中へ逃げ込まれてしまいました。
その後も屋外で見かけるのはワモンゴキブリばかりで、クロゴキブリの姿はありませんでした。
【弊社の出張は朝練から】

ところで、弊社の独特な文化の1つとして上位に上げられるマラソン部。
滞在中も何かの合宿よろしく毎朝10キロ前後の朝練からスタートします。
日頃の練習不足が祟りながらも、からりと晴れた空の下、潮風に吹かれながら
海沿いを走ることは大変気持ちの良いものでした。

その道中で見られるのが道端に置かれたネズミ用のベイトステーション(毒餌を入れておく箱)。
ここアメリカでは珍しいものではなく、毒餌の配置・点検の日時や緊急連絡先が書かれたメモも
添えられているなど管理もしっかりされています。
勿論、全て海外に倣えば良いというものではありませんが、例えば日本でも畜舎・鶏舎の外周で
毒餌を配置する場合には大いに活用できると思います。
弊社でもベイトステーションは各種取り扱っておりますので、検討中の方は是非ご相談下さい。
【会場の展示内容は例年通り】

いよいよ本題に移ります、今回の出張における最大の目的、企業展示ブースの訪問です。
受付で入場券を受け取ったのち、片っ端からブースを回り、どんな商品があるかをチェック。
質問の受け答えは全て英語なので相当厳しい対応となりますが、同じ分野であることは救い。
質問の仕方を変えるなどして乗り切ります。

写真はブロック状に固められたネズミの毒餌で、恐らく毎年展示されていると思います。
このあたりは品揃えがさほど変わってないなぁというのが率直なところです。

こちらは害鳥対策に利用されるスパイクで、デザインにはメーカーごとの差異がありますが、
原理的には大きく変わりません。
他のブースに関しても毎年展示されているとの報告がある、または似たり寄ったりなものが
展示されていることが多く、不遜な言い方ながらも各メーカーともに次の一手を打つことに
苦労している様子が伺えました。
【害虫駆除業界にも迫るIotの波】

そんな中で目を引いたのが「モノをインターネットに繋ぐ」Iot技術を駆使した商品です。
例えば写真の圧殺式トラップの場合、罠が作動すればインターネットを経由して管理者へ
「罠が作動した=ネズミが捕殺された」という情報を知らせてくれます。
通信の仕組みが異なるものの同じような商品は他にも見られ、「点検の手間を省略」や
「即時対応が可能」という点で管理の効率化・精度向上に貢献するのは間違いないでしょう。
そしてこれらの展示は今後も世界の害虫駆除業界において、Iot技術を生かした商品開発が
ますます過熱・加速していくであろうことを確信させるものでした。
【弊社だって負けてはいない技術開発】

このような世界の技術進歩を目の当たりにし、大いにプレッシャーを感じた出張になりましたが、
しかし圧倒されてばかりでもありません。
弊社もまた同様に、Iot技術およびAIを駆使した害虫管理システム「ペストビジョン」について
これまで開発を進めてまいりました。
目下、捕虫紙に捕獲された飛翔昆虫の自動カウント・自動同定を行う「ペストビジョンS型」、
そしてカメラで撮影した映像をAIで解析し、ネズミの有無を完全自動かつ高速で判定する
「ペストビジョンR型」がロールアウトしています。
手前味噌で恐縮ですが、それでも弊社が自信を持って開発してきたこれら開発商品について
今後ともどうぞご期待いただければと思います、よろしくお願いいたします。
【昆虫食も最先端?】

なお、当ブログ担当者の川竹君も昆虫食については最先端を行っているのではと思います。
今回の会場で展示されていた食用コオロギ程度では足りず、機会を見つけては様々な食材に
チャレンジしております(多少閲覧注意ですが、例えば以下の記事など)。
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2019-10-03.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2019-08-06.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2019-03-20.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2018-11-13.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2018-08-10.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2018-07-12.html
・http://blog.mushi-taiji.com/archives/2018-06-06.html
彼の昆虫食に対する飽くなき探求心についてもまた、ご期待いただければ幸いです。
前田