虫ムシ日記

May 14, 2018

MUSHIのMusic

先週音楽の話題を書いたので、引き続き音楽の話し。

僕は大学院でミバエの求愛行動について研究していました。
実&ハエでミバエ、英語で言うとフルーツフライです。
研究対象種はインドネシアのマンゴーやスターフルーツを加害する重要な種で、
研究の合間に僕も毎日マンゴーなどのフルーツを食べていました。ああまた食べたい!

ミバエの中にはオスが翅を手旗信号のように動かしてメスにアピールする種がいたり、
翅を震わせて歌をうたう?種もいます。僕の研究対象はどうも手旗信号をしない種のようでした。

ちなみに彼らの歌はこんな感じ。

図3
図2
図1
蚊が耳元を通ったときの音を想像していただいて、
プップップップ
ブーーーーーーーー
プププププププププププ
など状況に応じてリズムを変えて歌います。おもしろい。
ミバエを飼っていると、どうも限られたオスが他のオスよりモテる(交尾が成功する)ようで。
きっと歌の上手なオスはモテるのでしょう。
果たして人間は・・・?


イエバエなど大きなハエの捕獲に効果てきめん!「フライマグネット

川竹

tojiyan at 11:11|PermalinkComments(0)

May 01, 2018

騙し騙されガガンボ

連休は実家の名古屋に帰省してのんびりしていました。
虫屋さんなので「キセイ」って打つと「寄生」が一番に出ます。


さて、「こんな虫がいたよー」と教えてもらった下の子。みなさん何の虫かわかりますか?
IMG_20180501_101733

まず翅が2枚、平均棍(翅の下側にある、先端が膨らんだ小さな棒)が2本なので、ハエ(双翅目)の仲間です。
双翅目は触角の節がたくさんあるか、少ないかでグループが分かれるのですが、いわゆるハエっぽいか、蚊っぽいかの違いです。この子は糸状の触角なので長角亜目(蚊っぽいグループ)です。
あとは翅の脈に中室があったり、異様に脚が長かったりする点などなど・・から
ガガンボ科
です。
ガガンボは大きく目立つ種も多く、この写真の子は脚を伸ばすと手のひらサイズ以上になります。
時に「吸血するのでは!?」と恐れられたりしますが、血は吸いません。
何も食べないか、水や花の蜜をエサにしているようです。

ヒトへの被害はほぼありませんが、強いて言えば体が非常に脆いために折れた足先などが異物として製品に混入してしまう危険性があげられます。
ガガンボの標本づくりは難しく、慎重に作っていてもすぐに脚がポロポロと取れてしまいます。脚が長いので標本箱のスペースも取りますし、あまり気乗りのしない虫です。

現場レベルでは足の長い蚊っぽい虫を見たら「ガガンボですね」でおわりですが、ガガンボっぽい虫には実は様々な「科」が含まれるので、安易に「ガガンボ科」と言えないのがコワイところ。
僕も詳しくないので割愛しまくりますが、冬場によく見られる「ガガンボダマシ科」を紹介します。

ガガンボダマシ

捕虫紙に捕まったガガンボダマシ。見た目はTHEガガンボですね。

ガガンボダマシ翅
前翅を拡大。翅の脈は虫の分類を知るための情報が詰まっています。
ガガンボダマシとガガンボを分けるのは、赤い矢印の脈「臀脈でんみゃく」です。
脈にもそれぞれ名前が付いているのです!ひええ
この脈が写真のように折れ曲がっていたらガガンボダマシ、まっすぐ伸びるようであればガガンボ!
…と思っていただければ大丈夫です。

ちなみに「ガガンボモドキ」という虫も存在するので、たまにごっちゃになる時があります。
ガガンボモドキはハエではなくシリアゲムシの仲間。
遺伝的に遠い虫が同じ様な形になるのはとても興味深いですね!

今日から使える虫トリビア、飲み会の席などでぜひご披露ください。
(何言ってんだこいつ、という目で見られます)

川竹

tojiyan at 12:09|PermalinkComments(0)

April 24, 2018

扉の隙間、心の隙間?

とある試験のため、実験室にハエを飛ばして一晩放置していました。
部屋の扉には、外にハエが出ていかないようにシールを貼っていました。

P4240005
扉の隙間。床面から約1cmほどはあるでしょうか?

放牧していたハエはショウジョウバエで、体長2mmほど。
つまりショウジョウバエくんたちにとって自分たちの5倍ほどの大きさの隙間が空いているのです。
(体長は頭からお尻までなので、体の「厚み」で考えるとさらに隙間との差が大きくなります!)

人間サイズで言うと、8mの隙間が有りながら「扉閉まってるから入れないよね!」と言われるようなものです。

ドアの隙間に貼ったシールに捕まっていた虫たち。

P4240011
ショウジョウバエくん。目玉が赤く、同定もラクラクですね。


P4240009
タカラダニちゃん。脚先が丸い赤いダニならタカラダニです。
部屋は2階なのですが、見事に侵入していました。
おそらく屋上で発生した個体が窓越しに侵入したのでしょう。

侵入拡散防止として「ドアの開け閉めを少なくする」というのは基本ですが、それでも虫にとってはカンタンに侵入できてしまう隙間が生じてしまいます。

「あなたの扉の隙間、お埋めします・・・ドーーン!!」
ではありませんが、
扉の隙間埋めにはブラシやシールテープなどで対応(ホームセンターで色々売っていますね)。
それでも侵入してくる虫は捕虫器などで捕まえてしまいましょう!


大きいものから小さいものまで色々あります、捕虫器

昔ながらのハエ取りリボン、電源いらず簡単設置で捕獲力ばっちり「粘着式ハエ取り吊るすだけ

川竹

tojiyan at 10:32|PermalinkComments(0)

April 16, 2018

交信かく乱ってなに?

先週大阪、名古屋、東京にて開催致しました「フェロモンセミナー」、おかげさまで大盛況の中無事に終えることが出来ました!

Image uploaded from iOS (1)

私は3会場すべてにお供させていただきました。3日間とも通訳をしていただいた足立さん、お疲れ様でした!

今回のセミナー内容はフェロモンについて。
昆虫などが遠くの異性に対してアピールするときに出すのが「性フェロモン」です。

例えばノシメマダラメイガ用のフェロモンルアーをみると、粘着にフェロモンを放出する部品を取り付けて誘引されてきたオスのメイガを捕獲する。という仕組みになっています。
これがフェロモントラップ


さて、フェロモンを用いた別の防虫手法が取り入れられつつあります。
今回のメインテーマでもありました「交信かく乱」です。
交信かく乱…どういう意味?英語で言うとMating Disruption、「交尾を混乱させ失敗させる」ことを目的とします。

P3150108
例えばノシメマダラメイガ用の交信かく乱剤「サイデトラックIMM」。
IMMはIndianMealMothの頭文字です。
製品はゴム板状です。フェロモンが含浸されており、じんわりじんわりと空気中に放出されます。
フェロモントラップと異なり、粘着板が見当たりません。

交信かく乱剤は誘引されてきたオスを捕獲するものではなく、オスをメスのもとへ寄せないように邪魔をして交尾させないことを目的とした製品です。
製品を部屋のあちこちにつけることで、本来メスが放出したフェロモンを打ち消し位置を特定させない効果をもちます。
香水が漂う東京ドームの真ん中で目隠しをされて、同じ種類の香水をつけたお姉さんを探せ!と言われるような感じでしょうか(?)
さらにメイガはメスの位置どころか製品の位置もわからなくなるので、粘着板は不要とのことです。

「それでもいつかメスを見つけて交尾しちゃうんでしょ?」
交尾が予定より遅れたメイガの産卵数や次世代が生まれてくる確率が下がるという結果がわかってきました。交尾を遅らせることが次世代個体数の低減をもたらすのです。

「人が感じるにおいは?」
設置された空間に居ても特別くさいと感じることはありません。

「どういうところで使えるの?」
小麦粉や米を使うような食品工場をはじめ、スーパーマーケットや小売店など幅広いフィールドでお使いいただけます。

「殺虫剤とは違うの?」
交信かく乱剤では直接虫を殺すことはありません。化学物質は分解しやすいものが多いため環境を汚染せず、クリーンな施工方法としてご提案いただけます。

その他気になる点は弊社までお気軽にお問い合わせください。

今後こういった新しい手法の商品も取り入れていきますので、要チェック!でお願いします。

川竹

虫退治ドットコムではメイガ、シバンムシ用のフェロモントラップを各種揃えております!

過去記事もぜひご参考ください。
ブラックアウト!フェロモンを用いたメイガ対策
まとめてロックオン!新型フェロモントラップ


tojiyan at 16:38|PermalinkComments(0)

April 09, 2018

人工物すきすきタカラダニ

先週くらい、そろそろ出てくるかなと思い会社のベランダを覗くと早くもたくさん出現していました。
タカラダニ」です。
タカラダニはダニ目ケダニ亜目タカラダニ科に属する、赤く目立つダニです。

P4090040
胴体だけなら1ミリほどの大きさ。

IMG_20180406_130516
一番多くタカラダニが居た場所。特にパイプの上や金属部分で多く歩いていました。
バイアスがかかっているような気もしますが、タカラダニは人工物の上でよく見かけます。
そしてなにより、普通に屋上で定着しているのです。

タカラダニは赤く目立つため異物混入として問題になることがあります。
外部侵入対策が有効ですが、屋上にも居ることを頭に置いて対策を立ててください。
シャッターや扉周りに薬剤を散布するほか、天井の隙間、壁のひび割れ、ダクトなどからも侵入してくる場合があるので、隙間対策が必要となります。
それでも侵入をゼロにすることはとても難しい虫になります。

タカラダニは主にイネ科花粉を食べるようで、あちこち徘徊しているのは餌を探していると考えられます。
他にユスリカなどの昆虫類を食べるようですが、ベランダで捕獲したタカラダニはユスリカやゴキブリに手を付けませんでした。
ダメ元で小麦粉や酵母などを与えてみましたが、見向きもしません。
飼育するのは大変そう。


ここで、よくタカラダニに間違われそうな赤いダニたちを集めてみました。
専門家に怒られそうな絵と説明ですが、ご容赦。
akake
「アカケダニ」
山の中でよく見る大きな赤い塊。
表面は細かい赤い毛が密生していて絨毯にしたら気持ちが良さそうです。

takara

「タカラダニ」
表面に細かな毛は生えているものの、アカケダニほど大きくズングリムックリしていない。
一番の特徴は足の先が太くなっているので靴下を履いているように見えます。
くびれがあることも多い。ボン・キュッ・ボン

hamori

「ハモリダニ」
ハダニを食べてくれる肉食性のダニ。
絵には書いてませんが足の毛が目立つ種が多い、気がします。
獲物を追うためか、なにげに機動性が高い。


ha
「ハダニ」
赤っぽいものから褐色ぽいものまで。
体に模様があるものが多い。
体長1ミリに満たないものもおり、さらに微小。
英名ではスパイダーマイトとあり、名前の通り植物上に糸を張って暮らしています。
農業害虫です。


タカラダニ対策には、幅広く効果のあるサイベーレをお試しください。
水で薄めて散布「サイベーレ

tojiyan at 11:14|PermalinkComments(0)

April 03, 2018

目立たないけど忘れないで

先日目黒寄生虫館のブログにて「新種のダニ」の記事が紹介されました。

 カタツムリに寄生するダニで和名が「ワスレナカタツムリダニ」とのこと。
寄生虫館の職員さんが発見したようです。

「周りにたくさん居るのに誰にも気づいてもらえなかった。もう忘れないでね!」
という願いを込めて、ワスレナ(勿忘)と名付けたようです。


ワスレナといえばワスレナグサ。
語源をググると、中世ドイツのロマンチックな伝説が出てきます。
「私を忘れないで!」という意味があるようで、英名でも「forget-me-nots」となっています。
ちなみにワスレナグサ属Myosotisは「ハツカネズミの耳」を意味するようです。
小さく可愛らしい感じがよくわかります。


もう一つワスレナシリーズ。
ワスレナグモという蜘蛛がいます。ジグモの仲間で土中生活をします。
プリプリとした体つきと、大きな牙が特徴です。
このクモもワスレナカタツムリダニと同じように
「目立たないけど周りにたくさん居るから忘れないでね!」
という意味のようです。
名付け親の愛を感じます。


先日東京出張に行った際。
東京営業所は目黒駅近くにあるので
「目黒と言ったら寄生虫館ですよね!」
と言ったところ誰からも賛同が得られなかった川竹でした。


そんな虫、一刻も早く忘れたい!な方々へ
ナメクジやカタツムリに効果あり、有機JASにも対応「ナメトール
クモの巣も防止、マイクロカプセルで長持ちする「カメムシ・クモスプレー

tojiyan at 10:21|PermalinkComments(0)

March 07, 2018

虫シーズンスタート

ある日、家で消費期限が切れた焼き魚を食べていると、

IMG_20180305_205747

「おっす、おらユスリカ!よろしくな!!」
と言わんばかりにユスリカのオスが皿の上に。

この土日は非常に暖かく、虫たちも湧きたっておりました。
2018年3月6日は「啓蟄(けいちつ)」です。
啓蟄とは節分や冬至などを含む二十四節気のうちの一つで
「冬ごもりをしていた虫が出てくる」という意味になります。

休日に大阪城公園に行ったら、お堀からユスリカの蚊柱がたくさん立ち上っていたので、
ああいよいよだ…!と思った矢先の異物混入事件。
窓の隙間から部屋の中へ入ってきたのでしょう。
外部侵入を防ぐのはなかなか難しいのですが、
窓へ紫外線フィルムを貼ったり網戸の網目を細かくしたり、
窓に隙間が出来ないようにブラシなどを取り付けるといった対策が考えられます。

薬剤による対策であれば、
ガラスに噴射するだけでOK、楽ちんスプレータイプ
虫コナーズスプレーガラス用(速乾性)
PGガード(ディート入りのスプレー)
をお試しください!


 ***** セミナーのお知らせ *****
例年通り「春季 PCO・TCOレベルアップセミナー」を開催いたします。
3月17日〜、福岡、仙台、名古屋、東京、大阪で開催。
無料でご参加できますので、ぜひご応募ください。
応募はこちら
 

川竹


tojiyan at 12:17|PermalinkComments(0)

February 27, 2018

虫inガラス?

とある日。

部屋のガラス製オブジェを取り囲み
「異物混入や!異物混入や!」
 と盛り上がっていたので見せてもらいました。

IMG_20180227_172313
これの透明な羽根の付け根部分にある・・・

IMG_20180227_172257

これ!

黒い筋が見えます。確かに脚がまだら模様のユスリカに見えますね。

でもきっとこれ、「ガラス中の気泡」だと思われます。
ガラスの中に混入した不純物が熱せられ、ガスが出るといった原因があるようです。
虫ではないですが、一応「異物混入」にはなるんでしょうか。


こんな感じで、パッと見で虫にしか見えないものも、調べてみれば虫じゃなかった、紛らわしい!
というケースがよくあります。
例えば、植物の繊維片がうまいこと縮れて虫に見えたり、
プラスチックの塊や何かしら変形した食品などが多いです。
特に僕らは普段から虫を見ているので、色々なものが虫に見えたりしてしまいます。
もはや病気ですね !

ちなみにガラスは「すごく硬い(粘度の高い)液体」になります。
 ですのでこの気泡もゆっっっっくりとガラスの中を上へと登っていきます。
果たして、虫っぽい泡は一体いつになったら脱出できるのでしょうか。


ガラスの中の虫は退治できませんが、表面につく虫の防除や忌避にはこれ!
「PGガード」http://www.mushi-taiji.com/hisyo/products/pg.html


川竹 

tojiyan at 17:43|PermalinkComments(0)

February 02, 2018

初めてのドローン

先日大阪に行ってドローンを飛ばしてきました。
虫やネズミの生息調査とかに使えるかも??

IMG_20180202_153444















大阪市福島区、JR野田駅で降りて少し歩いたところにあるドローンスクールジャパン。
場所はちょっとわかりにくかったです。

ドローンネスト株式会社さんが運営しており、スクールだけでなくドローン関連のコンサル業務も
手がけているとか。

IMG_20180202_153244















今回飛ばした機体。赤い方が前で白い方がお尻です。

IMG_20180202_153236















いざ発進!!

操作は基本的に2本のジョイスティック。右手で左右移動上昇下降、左手で前進後退機体回転。
慣れない操作に最初はシドロモドロしてしまいましたが、これはなかなか楽しい!

IMG_20180202_153312















スクールにはこんなカッコイイ機体も。カメラアングルもグリグリ動きました。

今回の練習機体はGPSをOFFにしていたため、ホバリングさせるだけでも一苦労。
GPSをONにすると、機体がひとりでに自分の位置を保つように調整するようです。
なので手放しでもホバリングしてくれるという。
最近のセンサーすごい!


ちなみに「ドローン」はハチの羽音や雄バチを意味する言葉です。
プロペラから出る音はかなり大きく、クマバチを彷彿とさせました。


ますます高まるドローン需要、乗り遅れるな!


それではこれにてドロンっ

---------- 
来年のハチ対策に備えて、【ハチノックVスプレー】
http://www.mushi-taiji.com/hachi/products/hachiknock-v.html 

tojiyan at 18:42|PermalinkComments(0)

January 11, 2018

新年のご挨拶

2018年初投稿です。
本年も社員一丸となって、みなさまのお力になれるよう頑張ります!


さて、
みなさま初めまして。
この1月に入社しました川竹と申します。
今後伊藤、前田とともにこのブログを盛り上げていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いします。


先日、滋賀県長浜市にある「海洋堂フィギュアミュージアム」に行きました。
IMG_20180108_141740


 








 








門には大きな恐竜が!
10年前にも一度行っているのですが、ミュージアムが引越ししたみたいですね。
歩いてすぐの距離ですが。

海洋堂さんは動物や昆虫などの精巧なフィギュアを出しています。
例えば、
IMG_20180108_140813




















「カイコ」
イモコレ!というシリーズからいろんな種類のイモムシキーホルダーが発売されています。
中にワイヤー?が入っているので、グリグリ動かすことができます。

IMG_20180108_135414




















「イモムシ」
(ナミアゲハ5齢幼虫)←齢期まで記載とは、素晴らしい
全長230mmの大満足サイズ

IMG_20180108_135935




















「ヘビケラ」
架空の生物です。風の谷的な世界の腐海に住んでるあいつですね。

以前発売されていた「衛生害虫シリーズ」も良い出来でした。
写真はありませんが、「イエノミ」が個人的に傑作です。


見て触って楽しめるフィギュア。展示会用や社内外の教材としても役立ちそうです。



tojiyan at 14:36|PermalinkComments(0)