虫ムシ日記

September 19, 2023

実質サクラの葉っぱじゃん

ここ最近の投稿を見返すと、このブログも丸くなったものだと思いまして、久しぶりにアレをやります!そう、「昆虫食」!
今回のターゲットはサクラケムシこと「モンクロシャチホコの幼虫」です。
THE・毛虫なので、苦手な方は回れ右して別の記事を御覧くださいませ〜
苦手な方のために、スペースを設けておきます。
本編はこちら↓























さて、ご準備はよろしいでしょうか。

サクラケムシは、このくらいの時期にサクラの葉を集団でモリモリ食べている毛虫です。
何も知らずに散歩していると目の前に毛虫が!!と、みんなの嫌われ者になっているあの毛虫
・・・実は美味しいと評判なのです!
実際ウェブ検索で[サクラケムシ]と検索すると、サジェストに「おいしい」「食べ方」などいい感じのワードが表示されます。

というわけで、サクラケムシを探しに行くべく、仕事終わりのスーツにヘッドライトをつけて、近所の桜並木へレッツラゴー!

いざ探してみると、意外といない。暗いからわかりづらいというのもありますが、それでも葉っぱが局所的に食べられていたり、地面にたくさんフンが落ちていたりするので案外わかりやすいです。

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見つけた!!
と思ったら、こちらはアメリカシロヒトリ。他人でした。アメリカシロヒトリは食べられるのかな・・・?

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こんなのもいました。クロゴキブリ。
一般家庭で出現するゴキブリといえばこれ。屋外での活動性も高く、案外公園や道端でも見ることができます。

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蚊にくわれながら、20分くらい探してやっと見つけました!サクラケムシの成る枝!
ちなみにモンクロシャチホコの毛には毒がありません。さわり心地はかなり良いですよ。

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サクラの葉っぱとともに採集しました。これから食われるとも知らず、のんきに葉っぱを食べております、へへへ・・・
葉っぱを入れたのは、しばらく活かしておくということと、フンを出させるという目的があったからです。フンもあとでお料理に使います。

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数日後、会社で調理開始!といいつつ素材の味を尊重してシンプルに”茹で”でいただきます。
途中で全滅するリスクを考えて、数頭は冷凍保存していました。

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茹でます!!!
茹でても変に丸まらず、真っ直ぐな状態を保ってくれます。


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茹で上がりました!!!
腹側が赤っぽいのがわかります。ちなみに茹で汁も少し色がついてます。出汁がでてる?

さあ、いざ実食。
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手が進まない人たち。
これまでサソリやカブトムシは(頑張って)食べられた社員でも、毛虫はめちゃくちゃきつかったようです。実際に1頭まるごと食べられたのは僕を除いて2人のみ。

まず気になるのが”毛”ですが、個人的にはまったく気になりません。特に茹でたては毛も張り付いているためかまるで問題ありません。
噛む前から香るサクラの上品な香りがとても良いです。
噛むとうっすら土臭い茹でエビ感の中に少しエグみがあるので、苦手な方は頭かお尻をちぎって内容物を絞り出すのが良いです。
実際、社員からは
「サクラケムシ、これまで食べた虫の中で一番上品な味がしました。見た目のグロテスクさは置いといて味だけで比べるとサクラケムシ>コオロギ>シロアリ>カブトムシかな」
という感想をもらいました。
ただし、サクラケムシの味は個体差がかなり大きく、実入りがしっかりしているかどうかが鍵です。慣れるとさわり心地ですぐわかります。
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これはふにゃふにゃで、あまり美味しくない個体。

集めたフンは乾燥させたのち、お茶パックに入れて糞茶にしました。
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糞茶、名前だけ見たら最悪な飲み物ですが、実際にカイコの糞などを利用したお茶が中国などで飲まれてきました。カイコなら、まさしく桑の葉茶になります。
そしてサクラケムシの糞茶は桜の香りをより香ばしくした感じがします。(何も知らなければ)ハーブティーそのものです!これはいける。


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お口直し?のコオロギ。「博物館味」という、かなりチャレンジしたタイトル。
すっきりとしたハーブの味が軽やかで、食感もサクサク。これはアリ。


以上、久しぶりの昆虫食レポートでした。
サクラケムシよ、ありがとう。

■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
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前回はこちら。2ミリくらいの小さな虫です。
アングル的に全容がよくわかりませんが、全身が毛で覆われていることや翅の形などから「チョウバエ」だとわかります。

「コバエ用ムース」を発生源に散布しましょう!




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今回はこちら。変な口の形をしていますが、口を使って何かをする虫なのでしょうか?
さて、なんでしょう。

川竹

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July 14, 2023

脚がたくさんあるアイツら!

入道雲がモクモク発達し、熱帯のようなスコールがたびたび起こる今日この頃。
梅雨時によく見かける虫にこんなのがおります。

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こちらはヤスデです。写真の虫はヤケヤスデ科の1種でしょう。会社の玄関で見つけました。
子供のころ、畑をいじって出てきたヤスデを集め、ひたすら丸めて遊んでいたことを思い出します。
よくムカデと間違えられますが、ムカデとは脚の生え方で区別ができます。
ムカデヤスデ
ヤスデは体の節1つから足が2対生えます。
ムカデは1対生えます。

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ムカデはこちら。こう見ると、体感ヤスデの方が脚の数が多い感じがします。
ムカデは人を噛むこともありますが、ヤスデはそういった害はありません。
一部の種のヤスデ臭いにおいを出すので不快に感じることもあります。

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さらに、こちらは「ゲジ」です。
ゲジは身のこなしが素早く、小さい虫を追いかけて捕まえて食べます。ムカデと同じですね。
ゲジはムカデ以上におとなしい性格で、人をかみつくといった害も聞いたことがありません。
ゲジの脚はとれやすく、「トカゲのしっぽ切り」的な役割を果たすのかもしれません。

以上まとめると、
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こんな感じです。正直ヤスデは不快以外の害がないので放置してもよいかと思いますが、駆除したい場合は
「サイベーレ」家の周りにあるコンクリートブロックや鉢植えの陰を重点的に、広めに散布してください。


「クリーンショットB」
粒剤タイプ、落ち着いた色なので外観をあまり気にせず使えるかと思います。
クリーンショットB(通販ページ)

「シャットアウトSE」
粉剤タイプ。個人的には水分も奪うので、湿気が好きなヤスデには効果が高いと思います。ただし、粉が風で舞ったり痕残りがありますのでご注意を。


■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回はこちら
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オレンジの体に赤い複眼。黒っぽい腹部の子のハエは「ショウジョウバエ」です。
野菜くずや発酵した食品が好きで、食品工場や飲食店で問題になりやすい虫です。
ショウジョウバエにはほかにも様々なカラーリングのものがおりますが、まずはこの配色を覚えて置いたら大丈夫でしょう。

やはりコバエがホイホイなどの誘引トラップは有効です。

なお、ノミバエなどほかのハエについては効果が出にくい可能性がありますのでご注意を。
発生している虫がどんな虫なのかをきちんと調べることは対策を考えるうえで重要です。


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今回はこちら。野外に出て一番初めに出会う虫ではないでしょうか。というくらい地味ですがありふれた虫です。さて、なんでしょうか。


川竹

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June 28, 2023

マイマイガの幼虫の顔はこわい

夏だ!虫捕りに行こまい!
我が故郷名古屋では、「〜しようよ」という誘いの意味で「〜まい」という方言を使います。

という雑な導入はさておき、本日会社で大きめの蛾が発見されました。

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こちらの茶色い蛾。前翅の長さ3僂曚鼻
こちらは「マイマイガ」で良いと思います。
ちなみに胸のあたりが擦れてハゲています。また髪の話してる。

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こちらはチャームポイントの触角。櫛のような形をしています。
マイマイガはオスとメスで形が異なり、触角もオスは串ひげ状、メスは枝分かれがほとんどない形をしています。

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お顔。なかなかチャーミングですよね!

なお、幼虫はこちら。多分みなさん見たことがあるはず。
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毒々しい色彩と虚ろな目(のように見える顔の模様)、正直あまり好みではなかったです。
いかにも毒のある風貌をしていますが、無毒なので触ることができます。毛が少し硬いので、ちくちくしますが。
ただし、孵化したばかりの幼虫には弱いながらも毒があるといわれています。知らない毛虫には触らないようにしましょう。

このぐらいの時期になると幼虫がそろそろ出始め、さらにもう少し経つと成虫が卵を産みます。

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卵はふわふわの綿に包まれます。
時にマイマイガの大群が一斉に産卵をして、周りがふわふわまみれになりニュースになることがあります。
私も卵掃除をしたことがありますが、デッキブラシでこすり落としてふわふわを回収するというような作業です。高い場所にも産卵することがあるので、作業は大変です・・・


様々な害虫に効果があるサイベーレ。マイマイガをはじめ虫がよく出る場所に散布してみてください。樹木への散布はNGです(農薬を使ってください)

■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
ネタを少し仕入れたので復活!

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今回のお題はこちら、真ん中にいるオレンジ色です。コバエ代表種といえばこれ??

さて、なんでしょう?

川竹


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December 16, 2022

冬でも蚊!

ほげっとしていたらいつの間にか冬になっていました。
寒い日は無理をせず冬眠をする虫がたまに羨ましくもなります。。
が、そんな寒空の中にこんな虫がおりました!

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口から伸びる立派なストロー、こちらはイエカの1種です。脚が2本足りてないですが、だいぶお年を召したお方なのかもしれません。アカイエカは成虫越冬らしいので、ボロボロになりながらも越冬して命をつないでいるのでしょう。健気・・・

さて、蚊といえば黒くてシマシマのヒトスジシマカなどが有名だと思います、
ヒトスジシマカ
こんなやつ。

なので、赤っぽいイエカの知名度は低いようで、「何この虫!?」「謎の虫に刺された!蚊じゃないと思う!」などなどコメントがあがることも少なくない印象です。

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黒いシマシマのヒトスジシマカは、ヤブカ属の蚊で昼間に活発に行動します。
一方今回のイエカ(属)は夕方から活発に行動する蚊ですので、寝ている間に耳元をうるさく飛び回るのはアカイエカが多いと思われます。

よく見られるイエカには、アカイエカやチカイエカが挙げられます。この2種はヒジョーによく似ており、顕微鏡を使って調べることも大変です(複眼の数を数える必要があったはず、やりたくない!)

この2種、姿は酷似しているのですが、アカイエカは野外性が強い一方でチカイエカは屋内性の蚊です。ビル内の貯水槽など、外部から隔離された水源で大量発生することがあるため、冬でも建物の中で蚊がたくさん見つかる場合は「チカイエカ」が疑われます。

対策方法は虫知識.COMにまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。
チカイエカの発生源にはBGセンチネル2も有効です、ニオイで蚊を誘引する専門トラップです!

■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■

トゲハネバエ特徴
前回の答え合わせ。冬場に多いトゲハネバエ科でした。触角のオレンジの円盤がキュートですね!

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今回はこちら。ずっとライトトラップの虫をやってきましたので、徘徊性昆虫もよく捕獲される床置きトラップを見てみましょう。
こちら1ミリほどの小さな虫です。さて、なんでしょうか?


川竹

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November 25, 2022

頑張るときはいつも今

この度「Forbes Japan SMALL GIANTS」という、中小企業のプレゼン大会で環境機器が「特別賞」をいただきました!ありがとうございます!

虫オタクをどう活用するか、というところに焦点が当たったようで我々も「役立つ虫オタク」にならないとな!と思いました。


さて、このくらいの時期になると社内がざわ・・・ざわ・・・し始めます。
そう、冬のマラソン大会までもう少しなのです。

今年はここ数年ずっと中止になっていた「那覇マラソン」が復活するということで、気分新たに頑張るぞ!というメンバーも多いのではないでしょうか?
ユニフォームも新しくなりました。

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まらそなーず
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頑張るときはいつも今 西尾マラソン部長からの含蓄深いおことば。

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袖には虫退治.COMと、

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ペストビジョンがプリントされています。協賛企業みたいだ

今年の那覇はどんなストーリーがあるのか、楽しみですね!
ちなみに私は不参加です!!!


■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■

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前回はこちら。
黒っぽい茶色のボディに、網目模様の翅。ショウジョウバエかな?と思ったあなた、惜しいです><
こちらはチャタテムシの1種で、おそらくブリッグスウスイロチャタテ(ウスイロチャタテ科)かな?と思いますが確証はなし。よく似たヒメチャタテ科は水をたくさん使う食材加工工場などでたくさん見つかります。ウスイロチャタテはやや野外性が強いはずです。
ヒメチャタテ科はたまに一般家庭でも発生することがあり、お問い合わせがあります。カビを食べる虫なので、結露などカビが発生する原因を無くす必要があります。
その上で、例えば「ファーストキルT」を試してみてください。



ファーストキルTは一度噴射スイッチを押すと全量が一気に噴射されるタイプの商品です。天井裏や床下などで使いやすいです(集合住宅の場合は近隣の部屋に薬剤が広がりますのでご注意ください)。
ピレスロイドと成長制御剤のダブル効果で、幼虫にも成虫にも効果がありますよ!

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今回の問題はこちら。
中くらいのハエです。この寒い時期に増えだすクレイジーなハエですが、さてなんでしょうか?


川竹



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November 01, 2022

サワディー!

だんだん寒くなり、毛布と布団が離してくれない季節がやってきました。
そんな中、実は先週「タイ」に行っていました。もちろんお仕事です。

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「ビールに氷がデフォルトで付いてくるタイ王国」
今回訪問したのはバンコク近くとカオヤイ近くです。
もっと暑いのかと思っていましたが意外にもちょうどよい気候で苦もなく過ごすことが出来ました。

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「電柱が四角いタイ王国」
ほぼ1週間滞在していたのですが、基本的にはホテルと現場の往復だったのでご飯以外はあまりタイを体感できず。とはいえ、タイ料理を満喫したり、タイのマッサージを受けたりと楽しい体験もありました。

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ココナッツに料理を盛り付ける斬新な発想。うまい!

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スイーツたち。ココナッツのものが多かったです。うまい!

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南国といえばやはりフルーツ・・・!!フルーツは全てを解決する・・・!!
うまい!

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タイティーというローカル飲み物。うまい!

最終日は時間ができたので、少しだけ観光もしました。
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こちらはバンコクのバタフライガーデン。99%がタイ語でさっぱりわからない!

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バタフライガーデンから着々と歩いてチャトチャックへ到着。
こちらはローカルマーケットが立ち並ぶエリアなのですが、金魚、インコ、ニワトリ、亀などのペットショップがずらーりと広がっていました。
写真は昆虫食(ペット用の)。

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チャトチャックから地下鉄に乗って、ワット・ポーに移動。地下鉄はめちゃくちゃ満員で、しかもゲーム関係のイベントがあったらしくコスプレイヤー(コスプレ済み)も乗り込んでいたので非常にカオスでした。

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こちら涅槃大仏様。
ストリートファイターを思い起こす方もいらっしゃると思いますが、あっちはアユタヤの涅槃像とのこと。それでもちゃんとお土産屋にはストリートファイターTシャツが売っていました笑

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こちら御御足。扁平足でいらっしゃる・・・!

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最後にカオサンロードまでGrabで移動して、ローカルマーケットをぶらついて帰りました。
ドナルドも手を合わせて「サワディー!」

■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■

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前回はこちら
全長1ミリちょっとの小さな虫。
翅がわかりにくいのですが、他の虫と異なり膜のある細い翅から毛がたくさん生えています。超小型の寄生ハチなども似た構造が見られますね、小さいとこんな翅のほうが都合が良いのかも??
こちらは「アザミウマ」です。農業害虫として知られており、ハウス栽培では特に目の敵にされています。非常に小さい虫なので、換気システムのフィルターなどにわずかでも隙間が空いていれば、アザミウマが侵入してしまいます。
黄色水盤トラップでよく捕獲できるようですよ。

今回はこちら
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知らないと難しいかも。翅が4枚あるのでハエではないですねー
さて、なんでしょうか?

川竹(คะวะทะเคะ)

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October 14, 2022

小さい黒いハエ全然わからん

季節も進んでいつの間にか秋。食べ物が美味しい季節になってきました!

さて、「オフィスになんか飛んでたよ」と渡された1頭のハエ。
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黒くて小さなハエなのですが、こういうタイプのハエって似たものが多くて苦手です・・・
後学のために少し調べてみました!
以下、あくまでもご参考にどうぞ(間違っていたらコメントください!)

ぱっと見では「キモグリバエ科かなあ」という印象を持っていたのですが、

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翅の模様(翅脈)をよく見てみましょう。翅脈くんはすべてを語る・・・
翅の付け根近くにあるSc脈がR1に沿って翅の端まで到達しています。キモグリバエ科はScが途中で消失しているのが多いので除外できると思います。

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次に平均棍を見てみましょう。後翅が変形したもので、諸々感覚器官だったりしているようです。
平均棍は真っ黒です。結構平均棍が白かったりするハエが多い中、珍しい特徴です。

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体の毛も見てみましょう。こんなところも見なきゃいけないの!?と思いますが、「毛」は同定のために重要なのです。
黒い体に黒い毛なので画像では全然見えないのですが、胸部の側面から太めの3本の毛が見えます。

以上の情報や、触角の形、翅脈の形状などなどを組み合わせて調べていった結果・・・
クロツヤバエ科Lonchaeidae」となりました!やったね。
クロツヤバエ科のメスは大きな産卵管を持つのでよく分かるのですが、オスは他のハエとの違いがわかりにくいので、しっかりポイントを抑えながら同定していく必要があります。
そこのあなたも、身の回りのハエを捕まえて調べてみましょう!!

■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■

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前回はこちら。小さなセミのような雰囲気、翅が2枚のようにみえますが、うすーい後翅もありますのでご注意ください。
こちらは「キジラミ」です。カメムシ目に属し、植物の汁を吸います。
ミニチュアのセミみたいで、個人的に好きな虫です!


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今回はこちら。思いっきり拡大していますが、1ミリちょっとくらいの大きさです。
これだけ小さい虫は逆に候補が絞られるのですが・・・さて、なんでしょう?

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September 29, 2022

しりふわ系

窓辺には虫が集まりやすいので、つい何か飛んできていないか見てしまいます
今日も網戸に虫がいたので見てみると・・・
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蛾のように見えますが、実はこちら「ハゴロモ」という虫です。

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背中から見るとこんな感じです。蝶は翅に鱗粉という粉を持つのですが、ハゴロモは粉を持ちません。ハゴロモはカメムシ目に属し、ざっくりいうとセミの親戚みたいなものだと思います。顔を見るとどことなくセミっぽい??

今回見つけたハゴロモはアミガサハゴロモという種に似ているのですが、じつはよく見ると翅の模様などが違うことがわかっており、外来種ではないかと言われています。和名もまだ無いはずです。
この外来ハゴロモは近年大阪をはじめ様々な地域で見られるようになっているそうで、注目度の高い虫です。あなたの街にもいるかも?!

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こちらはハゴロモの幼虫です(アオバハゴロモ?)。
カメムシの仲間に多いのですが、体から蝋(ロウ)を出して硬い殻を作ったり(カイガラムシ)、泡で姿を隠したり(アワフキムシ)様々な使い方をしています。ハゴロモの幼虫もお尻からふさふさした蝋を出す種が多く、見た目にも面白い種がたくさんいます!
しかしこのフサフサ、何に使っているんでしょうね??

■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■

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前回はこちら
まず翅が4枚あるのでハエなどではないことは分かっていただきたいです。
こちらはヨコバイという虫です。
図らずも今回のテーマであるハゴロモと同じカメムシ目に属します。植物の汁を吸いますので、多く見かけるようなら近くの植物が多い場所を注意してください。
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今日の虫はこちら。個人的に推せる!虫です。
あまり馴染みがないかもしれませんが、是非調べてみてくださいませ。

川竹



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September 08, 2022

やどりやどられ

突然ですが「寄生虫」について、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか?

・飼っていたアゲハの幼虫が、いつの間にか寄生ハチにやられてしまい死んでしまった。
・人の皮膚に潜り込んで育つハエがいるらしい・・・
・フェイスハガーに卵を産み付けられて、お腹を食い破ってエイリアンが!

など、皆さん色んなイメージを持っていると思います。
2つ目の例にあげたようなハエは幸い日本には居ないため、心配する必要はありません。
3つ目は・・・今のところ地球にはいないようです。

先日あの有名なゲイツ氏が東京目黒区の「目黒寄生虫館」を訪問されたようでニュースに取り上げられていました。

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ということで、自分もいってきました寄生虫館!
中学の修学旅行は東京だったのですが、班行動で行き先を自由に選ぶことができたので自分は寄生虫館を候補にあげたのですが・・・結局秋葉原を散策して終わったことを覚えています。
ちなみに弊社の東京営業所は目黒駅の近くですよ!(前を通っても絶対気づかれない佇まいです汗)

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「寄生」というとグロテスクで残酷なイメージがありますが、自然界では非常にメジャーな現象です。
寄生性のハチ類が非常に多様なのがその証拠でしょう。
昆虫類にかぎらず、多くの分類群の生物が寄生を行います。

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一部のハエは哺乳類に寄生をします、結構グロテスクですね・・・ヒツジバエ科に属するハエで、日本には生息していないと言ってよいでしょう。

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ヒツジバエ科の方々。恐ろしい生態をしていますが、顔はかなりかわいいです!よね?

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みんな大好きカマキリ&ハリガネムシ。
こんな長いの、どこに入ってたの!?というくらい長いのが詰まっています。
ハリガネムシは体表にキューティクル構造を持ちます、ハリガネというよりは極太の動く髪の毛?

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世界的に猛威を振るう、蚊が媒介する感染症。ペストコントロールに携わる身としては他人事ではありません。

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こちらはフタゴムシ。魚のエラに寄生して育つ、広く言えばプラナリアの仲間だそうです。
キレイな左右対称の形をしていますが、2個体が融合して写真のような形になるようです。目黒寄生虫館の創設者がお気に入りだったとのことで目黒寄生虫館のシンボルにもなっています。確かにこの形は推せる・・・!


と、いうことで展示の一部を勝手に紹介しました。
大きな博物館ではないのですが、内容が非常に濃いのでじっくり楽しめると思います。
今回はゲイツ効果なのかなかなかの賑わいでした。
目黒寄生虫館、この内容でなんと無料で見学できるので、是非足を運んで見てはいかがでしょうか?

■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■

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前回はこちら。周りの虫に比べて非常に小さい事がわかります。
こちらは「アザミウマ」です。
アザミの花から出てくる、ぴょんぴょん跳ねる虫という意味のようです。
もちろんアザミの花以外にも様々な場所から発生しますが、家屋の中で発生することはめったに無いでしょう。
大量に発見される場合は、換気扇や網戸など外から侵入できる経路をチェックください。
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今回はこちら。
背景に溶け込んでしまっていますが、長い翅を持っています。というか胴体が短い。
さて、なんでしょうか?

川竹



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July 08, 2022

私の推し虫

溶けるような暑さにくじけそうな今日このごろ。

先日オフィスの中でライトトラップを照らしたところ、こんなハエが捕まっていました。

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はい、かわいい!
こちらなんというハエかわかりますか?
聞き慣れないかもしれませんが、「ミギワバエ科」の1種です。水際(汀)でミギワです。
その名の通り水たまりや河川など水があるところをよーーく見てみると見つかるハエです。
水面に落ちた他の虫などを食べています。

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顔アップ。顕微鏡で覗くとピントが合う範囲が狭くなるので、軽い深度合成をしてみました。このなんともいえない顔がすごく好きなんです。ちょっとボーっとした感じのゆるキャラフェイスです。ディOニーにも出てきそう!?
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絵にも描いてみました。枝毛の目立つ触角はミギワバエ科の特徴の一つです。
ミギワバエのかわいさ、伝わりましたでしょうか?


部屋はクーラーを効かせていたので締め切っていたのですが、こんな比較的大きなハエも入ってきていたのはびっくりです。飲食店や工場などでも同じようなことが頻繁に起こっているでしょう。
殺虫剤も散布しづらいお部屋の虫防除には「フライヘル」!お試しくださいませー



■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■

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前回はこちら。小学校の理科で習ったと思いますが、昆虫の体は「頭・胸・腹」の3つで構成されます。しかし、こちらの虫を見ると4つのパーツに分かれているように見えませんか?
こちらは「ハネカクシ」です。
ハネカクシはカブトムシなどと同じ甲虫に属します。甲虫は前翅が硬くなり、その下に薄い後翅を収納するようなグループです。ハネカクシは硬い前翅(鞘翅)が短くて腹部が大きく露出する特徴があります。こんな翅で飛べるのか?と疑問に思いますが、後翅を器用に短い鞘翅にしまい込んでいるので大丈夫です。
後ろ翅をコンパクト化する折り方は主に工学分野で注目されており、今後の応用に期待です!


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今回はこちら。ユスリカ3頭が密になっていますが、それとは別の、白黒まだら模様の細長い虫が今回の問題です。
さて、なんでしょうか?

川竹

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