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April 21, 2023

憎いあんちくしょう!カツオブシムシ

春もうららな陽気、春眠暁を覚えずzzz

この時期は虫も活気づいてきまして、お家の中でも様々な虫を見る機会が出てくるかと思います。
例えばこちら。おそらく皆さん見たことがあるはず!
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自室のきたなーい机の下。足元を温めてくれる電気ヒーターの片隅に「ゴマ粒のような何か」が。

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拡大するとこんな感じ。大きさは3ミリほど。毛むくじゃらですな。
この虫は「ヒメマルカツオブシムシ」という虫です。
動画もありますので見てみてください!

名前の通り鰹節などの乾燥食品を好んで食べます。
羊毛のような衣服の繊維を好むので、セーターなどを食べて穴をあけたりするのもこいつ!とほほ。。

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成虫はこんな感じ。ベースが黒で、白と赤茶色のウロコが複雑な模様を表現しています。このウロコは結構はがれやすいので、ほぼ真っ黒のヒメマルカツオブシムシも存在します。
成虫は花粉などを食べるので、やはり駆除するべきは幼虫ですね。


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こちらはヒメマルカツオブシムシの親戚、ヒメカツオブシムシ。名前が似ていますのでご注意。
ヒメマル〜に比べて、ヒメ〜はエビフライのような長い体をしています。

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成虫はこちら。ヒメマル〜に比べて地味な見た目をしています。胸部の形や触角の先端が太くなっているなどの特徴があります。


対策としては、まず「清掃」です。
食品庫、クローゼット、洋服引き出しなんかは埃も溜まりやすく発生源になりやすいです。
他には、脱衣所、玄関、そのほか各部屋のコーナー部分を中心にお掃除をしてみてください。

薬剤としては、
「ファーストキルN、T」
成虫にも幼虫にも効果があります。いま生息している虫ももちろん、どうしても埃が溜まりやすいようなところに、予防効果も期待して散布できます。
Nは通常噴霧。Tは全量噴霧、広い空間に薬剤を行き渡らせることができます。発生源がよくわからないときに有効です。



「ハイレシス」
ヒメマルカツオブシムシ専用”フェロモントラップです。
メスの匂いを発散し、オス成虫を捕獲できるトラップです。このトラップだけで根絶は難しいので、清掃と他の製品と組み合わせてお使いください。



川竹

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April 11, 2022

フリーなマーケット

春めきを通り越して夏めいて来たこの週末。上着は完全にお荷物となりました。

所用ついでに寄った京都の平安神宮。そちらで青空のもと「蚤の市」が行われていました。
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服や食器をはじめ、フラスコ、メンコ、ウルトラマンの怪獣フィギュア、顕微鏡などなど様々なものが売りに出されており、結構楽しめました。
ところで、「フリーマーケット」の「フリー」は、無料とか自由とかのFreeではなく、蚤(ノミ)を意味するFleaなのですが、皆さんは御存知でしょうか?
新品ではなく、使い古したものを販売し、中にはノミがついたようなものまで市場に並べていたことが由来だとか。

ノミに関するお問い合わせも年に数件いただきます。
多いのは野良猫ちゃんがノミを運んでくるので、家の周りのノミ避けをしたい!というもの。

例えば「スミスリン粉剤」は粉状の殺虫剤で、比較的哺乳類への安全性も高い製品です。
猫が通りそうな場所や、壁周りに散布してみてください。

気をつけていただきたいのが、「動物へ直接散布することはNG」です。
動物への散布は「動物用医薬品」の専用品を獣医師さん等からお求めください。


■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■

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前回はこちら
明るい褐色ボディに、赤い複眼・・・こちらは「ショウジョウバエ科」です。
高校生物の教科書にも「キイロショウジョウバエ」が出てくると思いますが、似た種類がたくさんいるので安易に種まで断言できないのがもどかしいところ。
(僕は物理選択だったので、高校生物の教科書はよく知らない)


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今回はこちら、たくさん写っていますが、なんと全部同じ「科」の虫なんです。
さて、なんでしょうか?

川竹

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March 29, 2022

やったね!ナレッジイノベーションアワード、グランプリ!

3月22日、グランフロント大阪にて「第9回ナレッジイノベーションアワード」の最終選考会が開催されました。実は、我らのペストビジョンが100社くらいの中から最終選考に残ったのです!
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ペストビジョンは、AIやIoT技術を駆使して防虫業界をより効率的に変えようという取り組みです。
例えば、捕虫紙に捕まった大量の虫。今は人が顕微鏡で1頭ずつ数えて、種類を調べて報告をしています。これってすごく大変で、まず虫の種類と見分け方を覚えるところからスタートして、毎日大量のトラップを検査して、疲れても締め切りに追われて・・・休んでいる時でさえ
『目を閉じれば億千のムシ〜』
という状態になっている人も多いのではないでしょうか?

そもそも虫の識別が出来ないので、モニタリングに手が出せない業者さんや工場などの品質管理部の方々も多いと思います。
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ペストビジョンは、AIを使って捕虫紙の虫を素早く検定します。
1,000頭の虫について、人が検定するよりも90%もの時間を短縮して報告をあげることが可能です。

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また、捕虫状況を定期的に知らせるライトトラップ型IoTモニタリングデバイスも開発しました。
新型コロナも相まって、製造現場に人の立ち入りが制限される中、リアルタイムに捕虫状況を知ることで
・不要なゴミ、虫、その他異物の持ち込みを減らす
・虫が増えたタイミングで素早く対策をたてられる
といったメリットがあります。虫が増えたあとで対策をしても「後の祭り」なのです。

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今回、このペストビジョンの提案がなんと
「グランプリ」「NTT西日本 QUINTBRIDGE賞」
のダブル受賞を成し遂げました!!

これは嬉しい!
今回のアワードは決して虫に関連する企画ではなく、むしろ審査員の方々にとってはある意味でピンとこない世界の話だったかもしれません。そんな中で賞をいただけたということは、防虫業界に関心が向けられ僕らのシステムが防虫の流れを変える新しい仕組みであると認めてもらえたことだと感じています。

ペストビジョンのお披露目は日本だけに留まらず、国外にも飛び出す予定です。
是非ご注目ください!

川竹

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February 14, 2021

窓辺を守り、虫を防ぐ - 冬もサイベーレエアゾール -

この度の震災に被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに
救護・復旧作業に従事されている皆様のご安全をお祈りいたします。


お久しぶりです、旧担当者の前田・・・もう少し、登板を控えた方がいいかな。
今日は「コロナ禍の換気」と「冬でも外にいる虫」について書きたいと思います。
最後までお付き合いいただけたら、嬉しいです。


【冬でも外には虫がいる】

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1月は行って2月になりました。でも、眠い目をこすりながら自宅の扉を開けると、
外の空気はまだまだ冷たい。
そして会社に着いて席につけば、足元を撫でる冷たい空気。視線を風上へ向けると、
少し開けられている窓。
これも新型コロナウイルスの感染防止対策のため。まあ、いいさ。


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ところで、部屋の窓を開けている時に思うこと。それは、外から虫が飛んで
来やすくならないかということ。
「虫が家の中に入ってきて気持ち悪い」という声もあるけれど、それ以上に
飲食店や工場では「異物混入しないか」が心配の種。
でも、こんなに寒い季節。外に虫なんているのかな・・・?そう思いながら
お昼にいつものスーパーへと足を運んだ12月の中旬。駐車場の壁に何かいる。


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そこには翅を広げて休む、ヤマトシジミか何かの蝶。
季節外れの遭遇に、少しびっくり。


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そして年が変わって今年の1月中旬。
昼食後の習慣になりつつある、開発棟のゴミ捨ての時。
ゴミ置き場の壁で休んでいる何かを発見。誰だい?


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その正体は、クサカゲロウらしき虫。
うん、冬に見かけるのは初めてかな。


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さらに先日、2月上旬。現場へ向かう途中に見かけたテングチョウ。
成虫で越冬するから、この時季に出会うのは別に珍しくはないよ。
でも、言いたいことは「冬でも外に虫がいる」ということ。


【お店の中にも侵入していた】

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さて、これは先日回収してきた捕虫紙。とある八百屋さんのお店の中に、
去年の12月から今年の2月まで設置させていただいていたもの。
いつも新鮮な果物とか野菜とか、お店の方手作りの美味しそうな漬物が
並んでいるせいか、春から秋はショウジョウバエ科の捕獲が多いけれど、
今の時季はどうだろう・・・?


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そんな調査をして分かったこと。それはヌカカ科やユスリカ科、タマバエ科など
「野外で発生しやすい種」が上位を占めていたということ。
これは「冬の間も外で発生する虫」が「お店の中に侵入し続けていた」とも
言えるのかな・・・。


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そう思いながら休憩のため、コーヒーメーカーが置いてあるキッチンへ。
マグカップを片手にふと窓辺に目を遣ると、網戸の上に見慣れた黒い点。
・・・ここにもユスリカ、か。


実は冬も虫たちは意外と外で活動していて、そして何かの拍子に屋内へ
侵入してしまう恐れがあったこと。
それと換気が推奨されているから、今年の冬は虫たちの侵入リスクが
例年よりも高いこと、そんなことが言えるかもしれない。
「仕方ないよ」と割り切れればいいけど、そうも言ってられない人も
いると思うから・・・何か対策を考えよう。


【窓辺を守り、虫を防ぐ】

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「虫が窓から入ってくる」とはいっても「窓を開けるのは少しだけ」なのと
「網戸がされていること」は僕らにとって好都合かもしれない。
何故なら虫たちにとって「窓を素通りする」のは難しく、「一度窓ガラスや
網戸に着陸」し、「サッシの隙間など」を通る必要があるから。
じゃあ侵入経路となるサッシ周り、着陸地点となる窓ガラスや網戸の上に
殺虫剤を散布して迎え撃つなんて対策はどうだろう?
・・・いい商品があるんだ、窓ガラス用殺虫剤「サイベーレエアゾール」


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これは「虫よけ」のような「虫を近寄せにくくするもの」ではないけれど、
「噴霧した場所に飛んできた虫をすぐに駆除する」という効果がある。
今回のような「待ち伏せて駆除する」作戦にはぴったりかな。
それだけでなく、窓ガラスを曇らせないから美観を損ねることがないし、
速乾性なのでガラスやサッシにベタベタと気持ち悪いものが残らないのも
大きな魅力だと思う。


換気に伴う虫の問題に困っている方がおられましたら、その対策の一つに
サイベーレエアゾールを加えていただけたら幸いです。



少しお喋りが過ぎてしまったかもしれませんが・・・また次回、どこかで
お会いできたら嬉しいです。


前田



tojiyan at 18:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

September 13, 2020

コウモリ対策のシーズンとアイテム

皆様、お久しぶりです。旧担当者の前田が、また少しお邪魔するよ。
今日は、最近気になることがあるから・・・筆をとらせてもらいました。
最後までお付き合いいただけたら、嬉しいです。


■アブラコウモリの問題

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これは去年の写真、場所は弊社開発棟のベランダ。
ここに、珍しい落し物が、あったんだ。

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最初は・・・落ち葉とか、何かのゴミとか、そんなものに見えた。
窓と網戸の間に挟まっていた何か。

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でも、ほどなくして目に映った手足と、そこから広がる膜状の翼。
その正体はイエコウモリとも言われる、アブラコウモリの死骸。
天寿を全うしたのか、それとも無念の死か・・・それは、分からない。

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ところで、普通の人なら卒倒してしまうこんな物も、僕らにとっては貴重なサンプル。
捕獲した宇宙人や、鹵獲したロボットみたいに・・・この子には申し訳ないけれど、
観察対象としての興味は尽きない。
ハツカネズミ並みに小さな頭、翼をたたむとコンパクトな体・・・侵入経路として
注意すべき隙間のサイズなど、実物を見ることで想像できることは多い。

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そんなアブラコウモリに関する相談が、今年は多い気がする・・・皆様のところは
どうでしょうか?
もちろん、吸血はしないし、蚊とか羽虫を大量に食べてくれる良い面もある・・・
だけど「軒先にぶら下がっていて不気味」や「糞を落とす」、「天井裏に住み着く」
といった問題は見逃せない。何か、手を打たないと。


■やるなら今しかない

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ここで注意したいのは、アブラコウモリは夏に繁殖期、冬は冬眠シーズンに入ってしまうこと。
つまり「屋根裏に住み着いているもの」を「追い出して、侵入経路を塞ぐ」という作戦。
これが、夏と冬には思うほど通用しないから・・・今年のチャンスは、もうこの秋だけ。
やるなら、今しかない・・・!


■状況に合わせてアイテムを選ぶ

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では、具体的にどんな方法・どんなアイテムが効果的だろう?弊社の答えは、バードフリー
コウモリがとまる場所へ直接塗る、または上の写真みたいにフックで掛けて吊るしておくと
近寄って来なくなる・・・さらに、隙間があっても侵入を阻止することもあります。
なお、この写真、弊社社員の実家で施工した事例・・・あの人にわざわざ喧嘩を売りに行く、
そんなコウモリたちの気が知れない。


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でも、バードフリーは独特のにおいがあるから・・・あまりにおいが無いもの、
そして通気性を確保しつつコウモリの侵入だけは防ぎたい、そんなこともある。
こういう時は金網を張ってカバーする、それでいいかもしれない。


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通気性を気にせず、あくまで頑丈さを求めるなら、ホームセンターで販売されている
パンチングメタルも便利。
でもこのパンチングメタル、アルミ製だと切ったり曲げたり、加工が簡単な代わりに
錆の問題が気になってしまう。
一方でステンレス製のもの。これは加工が少し大変になるというデメリットがある。
どうしよう・・・?


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そこで試したいのがアルミ製パンチングメタルとマウスストッププレミアムのコンビ。
上の写真みたいに、まずパンチングメタルの裏側にマウスストッププレミアムを塗る。
そしてそれが終わったら、今度はビスなどを使って壁に固定しよう。

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さて、次はこのパンチングメタルの表面にもマウスストッププレミアムを塗布する。
こうすることで、「加工しやすいアルミ製パンチングメタルを基礎にする」一方で、
その表面をマウスストッププレミアムで保護し、錆びによる劣化をなくす・・・
こんな方法も、ありだと思う。

PB010703表面に塗布して施工完了






















これが処置終了後の写真。マウスストッププレミアムは2日で表面が硬化するから、
その後は上から色を塗ったりして、違和感が無いようにすることもできる。
市販のパテに比べると、ちょっと高価かもしれない。でも、ネズミからの攻撃にすら
耐える実績があるから・・・本当に信頼性のあるもので隙間を塞ぎたい、そんな時は
是非一度、試してみてください。


少しお喋りが過ぎてしまったかな・・・今日はここまでです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
また、いつかここでお会いできれば、幸いです。

前田


tojiyan at 08:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

September 10, 2020

うんか注意報!

9月になったらいきなり秋めいてきました。急な気温変化で風邪などひかぬよう気をつけたいところです。とはいえコロナ対策で風邪もひきにくくなった気がする・・・?手洗いうがいは重要ですね。

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こちら弊社看板。夜間は明かりが付くため、細かい虫も寄ってきます。それを狙ってクモが巣を作り、ちょっと汚くなってしまってますね。
この時期では「キイロシリアゲアリ」がたくさん飛来するのですが、よく見てみると別の虫でした。

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こちら「ウンカ」でした。トビイロウンカかな?
ウンカは稲を吸汁して、坪枯れという被害を出すため重要な害虫として扱われます。
各自治体の病害虫防除所からウンカの発生予察警報も発令されているようで、極めて重要な害虫であることがよくわかります。
ウンカの一部は中国大陸から九州方面に向かって、南西風に乗って遥々飛んでくることもわかっています。驚きの行動ですね!

稲につくウンカは自治体の推奨する農薬で。壁や光に寄ってくるウンカはサイベーレ、サイベーレエアゾールで対処しましょう!





部屋に入ってきたウンカにはキッチン虫スプレーなどでもOKかと思います。今とても売れています!


■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回の答え合わせ
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なんとも無機質な表情の子。こちらは「ヨコバイ」です。
今回紹介した「ウンカ」の親戚ですが、ウンカのような棍棒状の触角がなく、あまり目立たないこと、頭の先が丸っこく、目が飛び出ないくらいで両サイドについていること・・・という特徴があります。
ヨコバイも農業害虫としてしられますし、小さな「ヒメヨコバイ」などは細かい隙間から建屋内に侵入してきますので、問題になることもあります。

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今回のクイズはこちら。仰向けで捕まっています。お腹が細くくびれている・・・一体何でしょう?

川竹

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September 04, 2020

ペストビジョン受賞!

先日アップした「ハチの巣駆除ムース」の動画。なかなかのヒットを頂きましてありがたいです。


アクセス傾向を見ると
  スズメバチ エアガン
  蜂の巣 火炎放射
  スズメバチ 火炎放射
といった検索ワードがズラリ・・・おだやかじゃないわね

先月愛知県にて、エアゾールタイプの殺虫剤に火をつけてハチを駆除しようとしたら、周辺の工場と倉庫が丸々燃えてしまった、という事件がありました。タイミング的にこのニュースの効果もあったのだと思います。
特にエアゾールを扱う際は「火気厳禁」でお願いしますね!


さて、現在社運をかけて開発しております「ペストビジョン」が日本自動認識システム大賞のフジサンケイビジネスアイ賞を受賞しました!!


AIを駆使して、ライトトラップにつく虫の名前(科レベル)と数を自動的に解析してユーザーにおしらせするシステムです。以前ちょっぴりバズった下記の記事が見やすくてオススメです。

捕虫紙を持ち帰って虫を計数する「S型」は販売中です。
またライトトラップに捕獲された虫をリアルタイムで認識する「F型」は販売に向けて実戦投入中です。乞うご期待ください!



■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回はこちら
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こちら「カゲロウ」です。カゲロウというと2つありまして、こっちは正真正銘?のカゲロウ。もう一つはウスバカゲロウが属する「アミメカゲロウ」というグループです。同じカゲロウという名前がついていてややこしいのですが、系統はかなり違うのでご注意ください。
ちなみに写真のカゲロウは眼が出っ張っています。これを「ターバン眼」と呼び、カゲロウのオスに特有の形態です。
カゲロウの特徴は、大きな前翅、長い腹部、長い尾毛を持つものも多い。といったところかと思います。

今回のクイズはこちら
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全体が透明でわかりづらいですが、下が頭です。ちょっと難易度高め?考えてみてください!

川竹

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July 06, 2020

蜂の巣は泡攻めじゃ!

このご時世あまり遠出もできず、自炊が多くなってきました。
こんなときは今まで気になっていたお取り寄せグルメに手を出してみるのも面白いものです。
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通販で購入したラーメン、黒く浮いているものはコオロギです。異物混入じゃないですヨ?
2種類のコオロギからブレンドされた出汁スープ、このために開発されたコオロギ醤油、コオロギ練り込み麺、この宣伝文句でお腹いっぱいですがB級グルメ(ゲテモノ料理?)に留まらずその一歩先へ進み味の追求が感じられる逸品でございました。美味しかったです。
「なんちゅうもんを食わせてくれたんや・・・」
ちなみに通販はアナウンスされて数日で即完売になったようです。早々に購入していたので僕は余裕でした^皿^


読者が間引かれたところで(ちゃんとした)商品紹介です!

多くの方にご愛用頂いていた「ハチの巣駆除ムース」が復活しました!

泡でハチを駆除できるスプレーです。
ハチの巣の対処にはスプレーを持ちながら、まず周囲のハチを減らしつつ隙を見て巣の出入り口にスプレーを突っ込んで噴霧します。
周りには巣から飛び出たハチや仕事から戻ってきたハチがウロウロしているため、別にスプレーを持って周囲にも噴霧するか、アシスタントがサポートする必要があります。
人も必要で、噴霧量も多くなってしまいます。

ハチの巣駆除ムース」なら、遠くからムースを巣の出入り口に噴霧するだけ。
・中のハチや周りのハチは攻撃してきた対象がわからず、防衛フェロモンも出さないため興奮状態になりにくい
・泡には触って効果が出る薬剤と揮発して効果が出る薬剤が含まれる
・巣の中に充満した薬剤が中のハチを駆除
・「こりゃたまらんザマス!」と出てきたハチは泡が待ち構えているので、薬剤&窒息効果で駆除

というように、これまでの常識を覆す製品となっております。まずは動画を是非ご覧になってください!もちろん、相手は危険なスズメバチなので防護服の着用をお忘れなく。


虫退治ドットコムでも販売スタートしました!
防護服の取り扱いもしておりますので、是非お問い合わせください。

食用にする場合は薬は使っちゃダメです


■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回の子はこれ
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「チャタテムシ」でした。ヒメチャタテの仲間で良いと思います。
チャタテムシには翅の無い種と翅のある種がいるのですが、どちらも菌類を好んでエサにします。
経験上ヒメチャタテは水や結露の多い環境でよく発生するイメージがあります(食肉加工工場は特に多いです)。
見るべきポイントは翅の模様がグニャグニャとしていること(説明になっていない!)、この写真ではわかりにくいのですが、顔が三角形になっていること。身近な虫で例えるとカマキリみたいな感じ・・・かな?
「ファーストキル」や「天然除虫菊ドライスプレー」なんかで対処してみてください!





今回の問題はこれ
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よく見るあの子ですが、捕虫紙に捕まるとよくわかんないことになることが多いです。
慣れればカンタン♪考えてみてください!


川竹

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July 03, 2020

月下の攻防・羽アリの襲来と駆除方法

皆様、お久しぶりです、かつてこのブログを担当させていただいておりました前田です。
今はもう川竹君と桝井さんに「任せた」と「もはや敵うまい」という思いで退いております。
しかし今日はその掟を破り、「この時季特有の害虫」についてご紹介させていただきます。
しばし、お付き合いいただければ幸いです。


【羽アリが出た】

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弊社の所在地である大阪では、昨日の晩からアリの羽アリが多数出現し始めました。
羽アリとは皆様もご存知の通り「その巣で誕生した次世代を担う新女王と雄アリ」です。
人に例えるならば、さしずめ「親元を離れる新成人たち」といったところでしょうか。


【大きな新女王と小さな雄】

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この「親元とも言うべき元々の巣」を離れる行事はどのアリも年に1度とされています。
毎年その時季がやって来ると、彼らは巣を一斉に飛び立ち、そして新天地を目指します。
そしてその最中に新女王と雄が交尾を行うことから、これを「結婚飛翔」と呼びます。
この時、体の小さい羽アリと大きな羽アリを目撃しますが、その内の大きい方が新女王です。

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小さい方の羽アリ、雄アリの姿は上の写真の通りで働きアリや新女王と少し異なる姿です。
なお、この結婚飛翔で新女王は一生分の精子をためこみ、その後地面に降りて巣作りを始めます。
その一方で、雄は交尾後に死んでしまう運命にあり、新女王と添い遂げることはできません。
何となく雄アリの姿が「簡易量産型」に見えるのは、その短命さ故かと勝手に想像しています。


【夕暮れに飛び・光を目指す】

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さて、この羽アリたちは夕暮れから飛び始めることが多く、また光に誘引される習性を持ちます。
よって、目撃する時間帯は夜間、場所は玄関の常夜灯周りやアパートの廊下などが一般的です。
他に一般家庭ではベランダの窓ガラス、コンビニではガラス張りの部分全面にも飛来します。
見た目の不快感が問題ですが、それ以上に工場では異物混入の原因にもなるため侮れません。


【年に何度か遭遇する】

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なお「羽アリを飛ばすのは年に1度」とはいえ「種類によってその時季が異なる」ことには注意。
例えば、羽アリを「夏に飛ばす」のか「秋に放つ」のかは、その種類次第ということになります。
写真のキイロシリアゲアリは秋の初め、小さなサクラアリは冬の足音が聞こえる頃です。
つまり、羽アリと対峙する機会は年に複数回あることを覚えておきましょう。


【駆除は外壁での攻防】

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では、そんな羽アリに対する対策ですが、キーワードは「彼らが飛来しやすそうな場所」です。
例えば電光看板や外灯、窓周りの外壁、他にはベランダなど夜間明るく目立つ場所が該当します。
そこに例えば「殺虫剤を処理した場所に触れる」ことで効果を出す殺虫剤を散布しておきます。
つまり、分かりやすくいうところの待ち伏せ作戦です。


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やがて日が落ちて空に照り輝く月、てるづきが現れた頃に羽アリたちも動き出します。
ほどなくして写真のような外灯周りの外壁へぼつぼつと飛来し、取り付き始めるのでしょう。
・・・残念だったね、そこはサイベーレ0.5SCの守備範囲だ。


【窓ガラスへ散布できる新兵器】

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そして今年に入って待望の新商品「サイベーレエアゾール」が販売開始となりました。
窓専用の殺虫剤で、窓ガラスおよびサッシ、周囲の壁面へ容易に散布することができます。
これで今まで殺虫剤散布が難しかった窓辺を守り、より死角の無い対策が可能となります。
壁面など広範囲の施工が得意なサイベーレ0.5SCとコンビネーションを組ませると理想的です。
なお、私はこの組み合わせを当初はサイベーレ姉妹、後にダブルサイベーレと呼んでいます。


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窓ガラス用殺虫剤には「ガラスは曇らせない」ものの「べたつきが残る」ものもあります。
また、そのべたつきに虫の死骸や土埃がついて、窓の美観を損ねるケースも目にします。
しかしサイベーレエアゾールは速乾性なので、べたつきが残らないさっぱり仕上げです。
加えて「ガラスを曇らせない」ことはもちろん、「数分でにおいが消える」のも魅力です。


【羽アリに対するサイベーレエアゾールの効果】

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今朝実施したばかりの試験データですが、これはサイベーレエアゾールの羽アリへの効果です。
サイベーレエアゾールを噴霧した場所に羽アリを歩かせ、死亡するまでの時間を示しています。
他の殺虫剤と同様に「即死という訳ではない」ですが、即効性に優れていると言えるでしょう。


【新しいページのご紹介】

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さて、最後に弊社の新しいページ「虫博士ドットコム」をご紹介させていただきたいと思います。
これは過去にいただいたお問い合わせを元に、各害虫への対処法をQ&A形式でまとめています。
今後もどんどんコンテンツを充実させていく予定ですので、どうぞ定期的に御覧下さい。
私にとっても執筆しなければというプレッシャーと記事を増やすモチベーションに繋がります。


振り返れば、皆様からたくさんお電話をいただき、私自身も大きく成長させていただいた10年。
時に対策を間違えご迷惑をおかけしましたが、それでも変わらずご相談をずっといただきました。
そんな経験を詰め込んだこのページが少しでも皆様の役に立ち、恩返しになれば幸いです。
また今後も不明なことがあれば、どうぞこの環境機器を頼って下さい。


前田









皆様とはまた「虫退治本店ブログ」と「虫博士ドットコム」でお会いできれば嬉しいです。
そして次回からは安定の昆虫食・たまに真面目な記事も書く現担当者と、現場の経験も積み
成長著しい期待の新人
が綴るブログにご期待・ご声援をどうかよろしくお願いいたします。



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June 10, 2020

チョコを食べて育ったノシメは美味しいのだろうか

前回アップした日が6月4日の「虫の日」だったのにすっかりスルーしてました。
毎日が虫の日なので全く意識をしていませんでした。
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虫ばかり見ていると、普段の風景の中からもつい虫を探してしまいます。こちら変哲もない弊社階段踊り場(窓辺の虫はムシしてもらって。。)
わずかに壁にポツンとついた黒い点。

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よく見ると「ノシメマダラメイガ」でした。

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熨斗目(のしめ)とは着物の模様のことで、「熨斗目 着物」で検索するとこの翅によく似た柄が出てきます。幼虫が乾燥食品を食べるため精米工場や穀粉原料加工工場、貯蔵倉庫、お菓子工場などで大発生して大きな問題となることがあります。

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幼虫は白くプリプリした体と褐色の頭をしています。美味しそう。
一般に目に付きやすいのが終齢幼虫で、蛹になる場所を探すために放浪の旅をすることが知られています。お気に入りの暗い物陰を見つけると糸を吐いて蛹になります。このとき製品に潜伏してお客様の元へ届き・・・というケースが多いです。

メイガ対策にはこんなラインナップがあります!
天然物由来の有効成分を使った「天然除虫菊ドライスプレー」

ノシメマダラメイガ専用!フェロモンで捕獲するトラップ「ガチョン」

幼虫にも効く「ファーストキルN」




■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回の子はこれ
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全体的に華奢な感じです。大きさも3ミリ無いほど。こちら正解は「タマバエ科」です。
翅が長さに対してほんの少し幅広く、触角が数珠状であることで区別できます。が、難しいことも多いです。詳しくは過去記事を見てみてください



今回の子の翅脈はこんな感じでした。
tamabae-wingvein
比較的シンプルな感じ。タマバエ科の中でもTHEタマバエといった印象をもつこの翅脈のタイプ。翅の真ん中に1本目立つ脈(R5脈)が長く走っているのが特徴です。

お腹が赤いのは・・・何ででしょう?タマバエは血を吸うような虫ではありません。幼虫は植物上に虫こぶを作ったり、菌を食べたりするものが多いようです。


さて本日の問題はこちら
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翅脈が独特ですね。是非考えてみてください!


川竹

tojiyan at 15:32|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック