出張・学会レポート

September 10, 2017

広がるヒアリ注意喚起の輪

某日、櫻井さんに同行させていただき出張へ行ってまいりました。

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今は曲りなりにも社会人となって眺める、学生時代に見慣れた光景。
その延長線上で活躍の場をいただいていることに改めて感謝。

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近鉄特急はたぶん初めての乗車。
途中で資料を1点作り忘れていることに気づき、手早く作成しているうちに名張を過ぎ、津を越えました。
駅を降りてから櫻井さんと合流、そしてお客様の研修会にて講師を担当させていただきました。

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最近セミナーでの調子が悪く、とうとう私の講師人生も終わりかと思いましたが本日は大丈夫だったようです。
さて、その帰り道、サービスエリアで見つけたのはこちら、忍者風の愛嬌あるタヌキ。
狐狸だけに化けるのはうまそうですが・・・果たして俊敏に走ったり、壁をよじ登ったりできるのか疑問。


なお、一般家庭の床下や天井裏に動物が入り込んだような物音がするとの相談がたまにあります。
基本的にタヌキは天井裏ではなく床下が中心とのこと(アライグマは天井裏、床下どちらもOKらしいです)。
また、外で一ヶ所に糞をまとめてする習性を持ちますので、それもタヌキであると推定する際の役に立ちます。


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また、こちらは環境省から出されているポスターでトイレの入り口に貼ってありました。
見つけた時の連絡先や刺された時の対処法などが記載されており、心強いですね。
まだ不明な点も多いヒアリですが、こうして少しずつ注意喚起の輪が広がっていくのはいいなと思いました。


弊社からも今後、色々と情報発信をさせていただこうと思います。
さて、そこで早速ヒアリのセミナー情報です、京都大学生存圏研究所様の主催するシンポジウムがございます。
日時は10月10日(火)、場所はキャンパスプラザ京都(JR京都駅徒歩3分)です。
詳しくは下記のURLをご覧いただければと思います。
https://supervolans.wixsite.com/fireantkyoto2017


前田



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September 05, 2017

告知・ヒアリのセミナー

先週をもちまして弊社8月の基礎セミナーは全ての日程を終了いたしました。
お忙しい中ご来場いただきました皆様にこの場をお借りして篤く御礼申し上げます。

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今回のセミナーでは、ヒアリの生態と防除について京都大学のヤンチンチエン先生に御講演をいただきました。
たくさんのお申込があり、やむなく参加人数や会場の調整をお願いさせていただいたお客様もおられました。
大変申し訳ありませんでした、またご協力いただき誠にありがとうございました。

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また、セミナー前にはヤンチンチエン先生から標本をお借りし、写真を撮影させていただきました。
少し脱色して明るいオレンジ色になっておりますが、形態的な特徴はしっかり残されています。
セミナーで解説された特徴について簡単に復習してみましょう。

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まず頭部ですが、触角は先端2節が太く棍棒状に発達しております。

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ついで胸部の後方に目を遣ると、トゲらしき突起物はなくつるんとしています。

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最後に胸部と腹部をつなぐ腹柄をチェック、1節ではなく2節あります。
現場でとっさの判断を迫られることもあるかもしれませんが、これらの特徴をおさえておくと良いと思います。


さて、ここで耳よりのニュースです!10月10日(火)にヒアリ特集のセミナーがございます!!
京都大学生存圏研究所様が主催される特別シンポジウムで、時間は13時から17時半までです。
講演内容はなんと4題、今回弊社セミナーで講師をしていただいたヤンチンチエン先生も講演をされます。

詳細は以下のURLをチェックしていただければと思います。
https://supervolans.wixsite.com/fireantkyoto2017

場所はキャンパスプラザ京都4階第2講義室、JR京都駅から徒歩3分とアクセスも良好!
そして参加費は無料、ですが先着申し込み順で定員は289名、定員になり次第締め切りとなります。
興味のある方、我こそはと思う方は是非ご参加ください!!


前田



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August 31, 2017

干拓堤防道路の昆虫たち

先月、お客様からお声をかけていただき研修会の講師を担当させていただきました。
ちょっと大きな催しものだったので本当に私が講師でいいのか戸惑いと感謝の中、講演させていただきました。

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会場は長崎、予定より交通費が300円オーバーするなと思いつつ、前日の晩は佐世保で1泊することに。
調子が悪くほとんど何も食べませんでしたが、せめて写真だけでも思い1枚おさめておきました。

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翌朝は散歩するくらいの元気は出てきましたので、約1年ぶりに町の中を散策してみることに。
少しぐずついた天気でしたので、雨が降らないか心配しながら港沿いを行くとネコが1匹縮こまっていました。

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海の方へ目を遣ると護衛艦が数隻接岸していましたので、望遠レンズでのぞいてみました。
本日の顔ぶれはひうち型1隻にむらさめ型が2隻、はたかぜ型1隻と見たことがなかったひゅうが型が1隻。

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さて、出発の時間がやってまいりましたので、唸り声をあげて走るワンマン電車に揺られていざ出陣。
近くの駅で齋藤所長に拾っていただいて会場に入り、初日の講演は無事完了。
そして二日目は途中で諫早湾干拓堤防道路を通過、写真は潮受け堤防の水門です。

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パーキングで休憩中、探索に行ってきていいよとのことで早速カメラ片手に飛び出しました。
写真は陸橋から撮ったもので右側が有明海、左側が堤防内で何となく水の色が違うのが分かります。
堤防内は何となく汚れたような茶色っぽい水、ユスリカの大量発生も見られるとのこと。

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その影響か定かではありませんが、陸橋の手すりにはこれでもか、というほどのクモとクモの巣。
もしかしたら餌が豊富すぎるので、少々過密状態でも喧嘩しないのかもしれません。

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陸橋の下を見ると、太陽電池で動く調査用トラップが置いてありました。
光で虫を誘引し、その下にあるファンで虫を吸い込み捕獲するタイプのものでしょう。

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有明海側の階段を下ると、いたるところにフナムシが。
よく見ると背中に青金色の粉を散らしたような模様があるなど意外にも奇麗であることに気づきます。
が、集団で一斉に高速で這い回る姿を見れば、普通の方には不快害虫以外の何物でもないでしょう。

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トイレの壁にはキリギリスの雌、こっちは男性用だぞ、と外の茂みに追い返しておきました。
これを見かけるともうすぐお盆だなぁとしみじみ思います・・・思っていました、あっという間にもう9月になります。

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そんなこんなで、どんな環境でもしぶとく生活する生き物のパワーを実感した一日でした。
ところで研修会の方は、緊張で若干あがりながらも何とかお役目を果たすことができたかなと思います。
そして齋藤所長に教えていただき、地元新聞に目を通すと片隅に記事として載せていただいておりました。
これには流石にびっくり、また大変光栄にも思い、次の研修会も頑張ろうと思います。


前田











窓ガラスにぺたぺたくっついて、そのうち家の中へ入ってくるユスリカ対策にPGガード
ガラス面に噴霧しても曇ることがない優れモノです。


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June 26, 2017

出張の足跡・虫も悲劇

6月は20日足らずの間にセミナー講師を10回担当させていただきました。

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その中で櫻井さんに同行させていただいた時のこと。
会場から会場へ、夜のうちに移動した結果。

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車のボンネットとかバンパーの上に大量の虫の死骸。
なんてこったい!

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虫にとっても光に誘引されて近寄ってみたところへ時速100キロで鉄の塊が突っ込んでくる訳です。
車好きの方には災難ですが、虫にとってもまた悲劇。


前田











虫の好む波長の光(紫外線)をカットして、夜間の虫の飛来数を低減します。
防虫ランプワンランプシリーズ


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February 22, 2017

武者修行・春一番の日

先週は富士フレーバー様の研修会に参加させていただきました。
この日は足立さんがついていて下さったので何かあっても安心、講演のメモ取りに集中しました。
発表される内容もさることながら、講師の方の話すテンポや笑いを入れるタイミングなど、全てが勉強です。

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ところで富士フレーバー様といえば様々なフェロモントラップ。
上の写真はハイレシス(ジンサンシバンムシ用)です。
これから春になるとシバンムシ類が出てきますので、発生状況のモニタリングに重宝します。

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さて余談ですが、この日は風が非常に強く、後で調べたところ関東で春一番が吹いた日でした。
もうすぐ春がやって来ますが、同時に虫もやってくるシーズンになります。
また、シーズンインの前に作業車や噴霧機なども点検していただければと思います。


前田



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February 20, 2017

武者修行・思い出そう!

しっかり勉強してきた(と、本人は思っている)熊本県ペストコントロールフォーラムの帰り道。
運動も兼ねて駅まで残り30分ほどの距離を徒歩で行きましょう。

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とは言え、興味に引かれてフラフラ歩くと道に迷いますので、分かりやすい大通りに沿って移動しましょう。
そして途中で見つけたのがこちら、いつもの緑色とは違って黄色の矢印が点灯する信号機。
これは一体何でしょうか?

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その答えはこちら、路面電車のための信号指示です。
自動車教習所でもらった運転教本にも載っているのではと思います。
実物を見るのは初めてだな、と教習所に通っていた頃のことを思い出しました。

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ところで今回の講演の中にもありましたが、イノシシやシカにはマダニ類が付着していることも多いです。
なかなか目にする機会もなく忘れられがちな害虫ですが、対応を迫られる場面もあるかもしれません。
どのような薬剤が有効かは各研修会などで教えていただけますので積極的に参加することがお勧めです。

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さて、弊社としては参加申し込みは済んでいるけれど忘れがちなのが春のマラソン大会。
もう本番まで2ヶ月を切っていますので、練習・減量に取り掛からければなりません。
頑張るモン、なのです。


前田










野外に生息するマダニ類と、家の中に出るコナダニ類は生態も対策も異なります。
コナダニ類の防除にはフマキラーND03が効果的です。
(アルコールベースの製剤ですので火気厳禁、特に暖房器機周辺ではご注意願います)


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February 19, 2017

武者修行・ヘルンさん

恐怖のあまり駆け出して近くの蕎麦屋さんに逃げ込んだところ、実はそこの店主ものっぺらぼうでした・・・。
もはや妖怪からの悪質な嫌がらせとしか思えない、怪談「むじな」のクライマックスです。
そしてその昔、そんな日本古来の怪談を編集し、海外に広めてくれた方がおられました。

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その名は小泉八雲ことラフカディオ・ハーン、「ヘルンさん」の愛称でも親しまれた方です。
実はお名前や著書を少し知っているくらいで、その経歴については詳しく知りませんでした。
島根に記念館のようなものがあったなぁと思っていたら、何とここ熊本にも旧居があるではありませんか!
 
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という訳で、駅までの帰り道に櫻井さんと一緒に見学してきました。
震災の影響で奥までは見ることができませんでしたが、雰囲気は十分伝わりました。
日本人でありながら、まだまだ知らない日本の文化や良さがたくさんあります。
それを海外の方が広めて下さったことに対して恐縮するとともに感謝の心でいっぱいです。


そして、なかなかインパクトの強い怪談もあったなぁということも思い出されました。
「今日はただでさえ寒いのに、さらに背筋を寒くしてどうすんだ?」と自問自答しながら帰途についたのでした。


前田










瞬間的な冷気なら怪談「雪女」にも負けないと思います。這う虫用に瞬間凍殺ジェット



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February 18, 2017

武者修行・城とシロハラ

1日半みっちり講義を受け、熊本出張は無事終了しました。
そして帰りですが直帰しても間に合わないので、櫻井さんと一緒に少しだけ熊本市内を観光してきました。

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会場から十分も歩けば熊本城に辿り着きます。
上の写真は近くにある加藤神社の境内から撮影した一枚。
なかなか良い撮影ポイントになっています。

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ただ、周囲を歩けば崩れたままの石垣、根元から倒された木など震災の傷跡があちこちに残っています。
一日も早い復旧と、修復作業の安全をただ祈るばかりです。

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そんな中、付近をせわしく飛び回る鳥がいました。
見慣れない鳥だったので弊社の鳥博士足立さんに同定していただいたところ、シロハラとのこと。
城の周りにシロハラ、何とも洒落た演出ですが、こんな小鳥の羽ばたきにも少し心が和みます。

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震災からもうすぐ一年が経ちますが、被災地の現状を垣間見た気がしました。
だからと言って何ができるのか分かりませんが、ただこの現実だけは忘れてはならないと感じます。
がまだせ熊本!!


前田



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February 17, 2017

武者修行・災害時のゴミ問題

初日とは打って変わってからりと晴れた熊本出張2日目の朝です。
昨日の懇親会で食べ過ぎたからでしょうか、ホテルの朝食バイキングもあまり箸が進みません。
お腹を減らすためにも、今日も会場まで歩いて行きましょう。

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熊本駅前を通って路面電車の線路に沿って歩けば、地図を見なくても会場の近くまで行けます。
途中で少し遅れ気味であることに気付いてペースアップ、開始5分前に到着しました。
本日は、防虫よりも災害時におけるゴミ管理の問題などが中心でした。

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例えば災害時には避難所が設けられますが、そこで出るゴミの量は1日だけでも相当な量です。
また、ゴミ処分場がダメージを受けて機能しなくなった場合は、ゴミの仮置き場を作らなければなりません。
さらに整理されず放置されたままのゴミからはやがてハエが、雨水が溜まった場合は蚊が発生します。


このような有事における対策はゴミの整理整頓やこまめな清掃、仮設トイレの衛生管理などが挙げられます。
それに加え、すぐに片付けようがないゴミから発生する害虫に対する薬剤処理も求められます。
もちろん、避難生活をされている方への心のケアも重要です。


午前中いっぱいの講演でしたが様々な事例紹介を聞くことができ、非常に参考になりました。
さて、こうして勉強したことを社内でも共有するために帰社したら報告レポートの作成に励みましょう。


前田












嘔吐物の処理をする際の二次感染を予防する上で重宝します。嘔吐物最速処理セット
とっさの時にも慌てずに済む使用マニュアル付きです。



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February 16, 2017

武者修行・忘れちゃいけない

九州なら暖かいだろうという予想が見事に覆った熊本出張初日の朝。
時折小雨が降る中、運動も兼ねて会場まで40分ほどかけて歩いて行きました。
会場で櫻井さんと合流して受付を済ませ、さぁ本日一番の講演が始まります。

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なお、本日は櫻井さんと九州営業所の齋藤所長、今村さんも一緒なので何かあっても安心。
受付でいただいた冊子の余白が真っ黒になるまでメモを取りました。

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そしてお昼休憩は営業の皆さんと懇意にしていただいているお客様とでランチタイムです。
写真のドンブリですが、鳥・豚・牛・馬の4種類のお肉がこれでもかと詰め込まれておりボリューム満点。
昼の講演もしっかり聞くことができました。

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ところで講演の内容ですが、前年の震災に関連するもの、そして感染症に関連するものが中心でした。
例を挙げるとヒトスジシマカが媒介するデング熱、マダニによる重症熱性血小板減少症候群などです。
他には外来種ツマアカスズメバチの侵入事例に関するものもあり、良い復習の機会となりました。


これらは過去に新聞やニュースで大きく報道されていましたが、やがて徐々に取り上げられなくなりました。
しかし、その問題は無くなってくれた訳ではなく、まだ私たちの身近なところで脅威として残ったままです。
そんな忘れてはならないことを思い出させていただいたことが、初日にして大きな収穫だったと感じます。


前田


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