商品(その他ムシ)

August 01, 2019

たまにはアカデミックでもしません蚊?

この時期水路や排水桝から蚊やコバエが大量に発生してきます。

プロも御用達の便利な薬剤が「スミラブ粒剤」



液剤のように希釈する必要もなく、そのままの状態で水源にバラバラと撒けばOKです。
本製品の有効成分はピリプロキシフェンという昆虫成長制御剤です。
昆虫成長制御剤(IGR)は昆虫の脱皮作用を阻害することで、成長を妨げて駆除する仕組みです。
ヒトをはじめ哺乳動物は昆虫のような脱皮をしないので、非常に安全な薬剤として注目&運用されています。


たまにはアカデミックな内容にと思い、ひとつ論文をご紹介致します。

”Mosquitocidal Chips Containing the Insect Growth Regulator Pyriproxyfen
for Control of Aedes aegypti (Diptera: Culicidae)” Stevens et al. 2019
ネッタイシマカという蚊の幼虫に対して、スミラブと同じピリプロキシフェンを用いた実験です。

■ 水量の影響
図のように、水量を4パターン用意して、中のボウフラ10頭の死亡率をみた実験です。
想定通り、250mlの水量で最も早くボウフラを駆除できました。

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■ 容器の材質
おおよそセラミック>粘土>プラスチック・ガラス・木>金属の順番でボウフラが早く死亡しました。
セラミックや粘土はピリプロキシフェンを吸着できるのでは?と考察していますが、どうなんでしょう。

■ 有機物量

葉っぱの溶出物を0%、10%、30%、...、90%と、様々な濃度で水に混合した状態で
ボウフラの死亡率を調査。予想では不純物が多くなるほど死亡率はあがると思われますが、
今回の試験では濃度による顕著な違いは見られませんでした。
とはいえ0%と10%は他よりもボウフラの死ぬタイミングが早かったです。

ピリプロキシフェンは有機物に強く吸着する化合物のため、池など有機物が多い水場よりも
人家の周りにある人工物にたまった水に投与するほうが一般的に効果を発揮するようになっている。
と述べています。

■ 産卵選好と幼虫の羽化率 
下図のように、カップ4つのうち薬剤が投入されたカップが0、1、2、3、4それぞれ用意されています
カップには蚊のメス成虫が卵を生むことが出来ます。
予想として薬剤が投入されたカップへの産卵は避けるだろうと考えられますが、今回の試験では
特に薬剤カップを避ける結果にはなりませんでした。

また、(当然ながら?)卵から生まれてそのまま羽化した個体は薬剤カップが多くなるほど
少なくなりました。

これは今居る虫の対処だけでなく、予防の面でも薬剤が使えるということを示唆しています。
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つまり、
スミラブを投入して効果のあるのは

水量の少ない水場
流れのある場所では効果が続きません
有機物の少ない水場
場合によっては泥かきなどが必要かもしれません

また、スミラブは対処だけでなく予防にも使えそう。と考えられます。

水がどういう状態なのか観察してから薬剤を投入すると、
薬剤がより効果を発揮できるということですね!
(用法用量を正しくお守りくださいませ)


川竹

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July 03, 2019

ぶ〜ん蚊祭

6月29日と30日に、東京にて蚊の祭典「ぶ〜ん蚊祭」が開催されました。名前(笑)
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いたるところに蚊のオブジェが!

環境機器もこの企画に協賛&ブース出展しており、僕もスタッフとして参加しました!

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会場は蚊を学ぶ、蚊と遊ぶ、蚊と闘う、蚊を探るのコーナーに分かれており、
僕たちは闘うコーナーでした。

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環境機器ブースでは。蚊をにおいで捕獲するBGセンチネル2シリーズを展示しました。
BGルアーという誘引剤をお客様に嗅いでいただいたのですが
・汗っぽい匂い!
・新橋の匂い!
・おっさんの匂い!(直球すぎる)
など色んな感想をいただきました。汗がさらに発酵したような匂いがします。

従来主流だった捕獲用トラップは炭酸ガスボンベやドライアイスを用いたものでしたが、
ボンベの設置に制限がある、ドライアイスは長持ちしない、といった問題点があります。
BGセンチネルのルアーは1シーズンは余裕で持ちますので、こういった問題もクリアできます!
さらにセンチネルの中にドライアイスを入れることでさらにパワーアップさせることもできます。
裏技ですが。

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環境機器ブースの隣には、「金魚やメダカがボウフラを食べる!」として、金魚が泳いでいました。

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1日に数回「金魚 ボウフラもぐもぐタイム」が実施され、毎回大勢の人だかりで
大変なことになっていました。初めはボウフラを初めて見たからか、金魚も若干食べるのに躊躇して
いましたが、1日目の後半には「ボウフラ=うまい」を学習したのかモリモリ食べていました。

またホールでは学術発表や落語、クイズ大会、そして「蚊の歌」コンサートがありました。
シンガーソングライターのyosuさんが今回のために作った「蚊の歌」3曲のお披露目、
聞いてから頭から離れません。

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そんなこんなで楽しかったぶ〜ん蚊祭、お越しいただいた方ありがとうございました!


BGセンチネル2について、専用ウェブサイトや過去記事も御覧ください。
専用ウェブサイト
新商品・蚊専用の捕獲器
蚊専用捕獲器「BGセンチネル2」の実力

川竹

tojiyan at 12:16|PermalinkComments(0)

May 24, 2019

カブトムシはじめました

この度、みんなのアイドル「カブトムシ」が成虫になりました!
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 子供の頃、虫といえばカブトムシ、クワガタムシでした。
今ではハエやミリ単位の甲虫などを追いかけて、顕微鏡を覗いてニヤニヤする始末。
それでもやっぱりカブトムシはカッコイイです。

ハチ博士伊藤くんが虫採りついでに見つけたカブトムシの幼虫を放置していたら、
立派な成虫になったとか。たくましい。

カブトムシとは別で、めでたく成虫になった子たちもいます。
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クロバネキノコバエです!たくさん生まれました泣
土の入ったケージからはクロバネキノコバエが発生しやすいため、不織布などでバリアーするのが
良いです。もともと土の中に卵や幼虫がいた可能性も大いにありますが。
ムシのケージだけでなく、植物の鉢植えからも大量発生することがあります。

クロバネキノコバエを捕獲するには。ライトトラップが効果的ですが、結構ハードルが高い。
個人的におすすめなのが、「カモ井の粘着式ハエ取り」。昔ながらのトラップですが、よく効きます!

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ぶら下げて使う粘着紙です。コバエは垂直面に止まりたがる習性があり、それを巧みに
利用しています。

さらにフライヘル(過去記事)もクロバネキノコバエなどのコバエによく効きます。

ぜひお試しください!


6月に大阪・福岡・名古屋・東京にて基礎セミナーを実施致します。
「薬剤の基礎知識」と「ゴキブリの生態と防除」についてです。
PCOの基礎として、ぜひ抑えておきたいポイントですね!
詳細やお申込みはこちらからお願いいたしますっ!

なお、僕はゴキブリの方で講師をさせていただきます。温かい目で応援お願いします汗


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飾る絵も次第に虫寄りに。虫曼荼羅入荷しました。

川竹

tojiyan at 11:20|PermalinkComments(0)

May 16, 2019

ユスリカどっさり!BGセンチネル2の裏ワザ

インドネシアから日本に帰ってきました。
環境が違いすぎて、まるで夢を見ていたかのような感覚です。

さて、いつまでも夢見心地ではいられません。
ここ2ヶ月ほど、虫の死骸を集めるためにBGセンチネル2を外で稼働させています。


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BGセンチネル2は専用ルアーで蚊を誘引し、ファンで吸い込んで捕獲する専用捕虫器ですが、
今回のお目当ては蚊ではなく雑多な虫のため、ルアーは無しで誘引用の紫外線LEDのみ使用しました。

2週間稼働の結果がこちら!

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・・・蛾とガガンボでシッチャカメッチャカです。
頭数でみると約9割がユスリカです。5000頭以上は捕獲されていそう。
他にもタマバエ、クロバネキノコバエなどのコバエ類や、

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カツオブシムシ、小型のコガネムシ、ゴモクムシといった甲虫類、
その他諸々捕獲されていました。

蚊については、コガタアカイエカが2頭のみ捕獲されていました。完全に事故でしょう。
ユスリカを始めとしたコバエ類は気流に乗って移動する性質が強いと言われていますが、
イエバエやクロバエ、蚊などの飛翔昆虫は匂いや熱などに向かって飛ぶため、ルアーなしの
BGセンチネル2には捕獲されにくいのだと思われます。

今回設置に協力いただいている方から
「LEDのライトが防犯にも役立ちそうで良いわ!」
というお声をいただきました。防虫にも、防犯にもBGセンチネル2をどうぞお試しください!


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鱗粉や虫の死骸で汚れた捕虫ネット、吸引力に影響が出そうですので、こまめに洗ってあげましょう。

BGセンチネル2について、特設ウェブサイトも御覧ください!



tojiyan at 18:00|PermalinkComments(0)

April 05, 2019

天然成分で安心な殺虫剤

お花見のシーズンに桜ではなく除虫菊の話をし始める男が書くブログ。

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弊社の本社がある大阪府でもあちこちで桜の花が咲き乱れる季節になりました。
この花が散った後にどんな毛虫が問題になるのか、ふとそんなことも頭をよぎります。
そしてこれからの季節は様々な虫が家の中・外を問わず出現し、お問い合わせも増えてきます。

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家の中に出る虫としては外から飛んで来るコバエ類や食品から発生する貯穀害虫が挙げられます。
また、床下や庭からやって来るトビムシ、畳の裏などから発生するチャタテムシも考えられます。
どれも殺虫剤がよく効きますが、屋内に気兼ねなく撒ける殺虫剤は何か、選択に迷うことがあります。

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そんな時にお勧めなのが「キッチン虫スプレー」という商品です。
有効成分はジョチュウギクエキス(除虫菊抽出物)という天然成分を利用しております。
これは家庭用蚊取り線香にも用いられており、屋内でも安心してお使いいただけます。

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しかし安全・安心と言えば、害虫にもきちんと効くのか少し不安に感じる方もおられると思います。
そこで弊社で各種害虫に対する効力試験を実施してみました。
まずはショウジョウバエ、コクヌストモドキ、チャタテムシ、トビムシを対象としました。

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試験に利用した容器はこんなもの。
茶こしの中にショウジョウバエやコクヌストモドキを封入しています。
チャタテムシやトビムシはさらに目の細かい不織布で覆って実施。

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試験の様子はこちら。
30センチほど離れた場所から3秒間噴霧しています。
なお、一番最初のプロトタイプを利用したため缶にまだラベルが貼られていません。

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そして結果はこちら。
概ね噴霧とともに仰天、10分以内にノックダウンし、やがて死亡しました。
トビムシは少し時間がかかりましたが、20分もあれば行動不能に陥ります。

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さらにノシメマダラメイガとクモ類を用いて試験をした結果がこちら。
クモ類は大型のものになると少し時間がかかりますが、これも20分ほどで動かなくなります。

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後日、現場でクサギカメムシを大量に捕獲できたため追加試験をした結果。
体が大きくて耐久力のありそうなクサギカメムシにもよく効きます。

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なお、キッキン虫スプレーは溶媒にアルコールを利用しているため速乾性です。
写真の右は通常のエアゾール、左はキッキン虫スプレーを噴霧した後を示しています。
油染みやべたつき、それに伴う汚れの付着などがないことも魅力の一つです。


噴霧直後に少しすっぱいにおいがしますが、すぐに気にならなくなります。
屋内へ手軽に利用できる殺虫剤をお探しの方がおられましたら是非一度ご検討下さい。

前田



tojiyan at 06:00|PermalinkComments(0)

March 15, 2019

蚊の開幕はいつか?

ホワイトデーという現実から目を背けるように、白球の行方を追う男が綴るブログ。

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いよいよプロ野球のオープン戦が始まりました。
先日、近場で観戦してきましたが、球場の雰囲気や鋭い打球音など現地ならではの興奮があります。
そして今月末からは待ちに待ったペナントレースが始まります。
チケットの予約、応援グッズの準備など遠征の支度を着々と済ませている方も多いでしょう。

【害虫駆除もシーズンイン】
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そんな中、もう一つ頭から離れないことは害虫のシーズンイン、つまり発生が始まる時季です。
春になると様々な害虫が発生するため、「何がいつ頃出現するか?」と予測することが大事です。
また、それに合わせて薬剤の準備や使用期限の確認、機材の点検・整備も忘れてはなりません。
シロアリの点検であれば、お客様の家への訪問予約といった打ち合わせもあるでしょう。

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ところで話は逸れますが、野球を現地で観戦していると時々応援席に飛んでくるファールボール。
最初は何とも思いませんが、それが近くに落ちだすと「次は自分の所か?」と妙な危機感がわきます。
そして周りの人が刺されだしてから「あっ、もう出てきたのか!」と実感がわく害虫もいます。
今回はそんな蚊について「いつ頃から出始めるのか?」や「対策は何か?」を中心に書いていきます。

【身近な種を解説】
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なお、蚊の仲間は日本に15属127種が報告されるなど意外と種数が多いです。
それらを網羅することは困難なため、身近に見られる種類に絞り込もうと思います。
本日のチョイスは縦縞ではないヒトスジシマカと赤ヘルではないアカイエカの2種です。
余談ですが、アカイエカにそっくりなチカイエカは冬季も発生・吸血被害をもたらす厄介な相手です。

【ヒトスジシマカ】
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先に結論を書けば、本種の成虫が出現するのはゴールデンウィーク前後でしょう。
冬季は卵で乗り切り、4月頃の雨を孵化の合図として幼虫(ボウフラ)が発生します。
つまり、もうすぐ幼虫対策を講じなければならない時季ではないでしょうか?
雨水枡のほか、少し水と落ち葉などが溜まった程度の場所からも発生しますので要注意です。

【アカイエカ】
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アカイエカは雌成虫のみが越冬し、地域にもよりますが暖かくなる4月頃には成虫が見られそうです。
なお、ヒトスジシマカは屋外を好み昼行性、アカイエカは屋内を好み夜間に多いと言われております。
しかし子供の頃の記憶では、夜寝ている時もヒトスジシマカが刺しにきていた気がしなくもないです。
単に地域や環境の違いなのか、子供時代の記憶があやふやなだけなのか、未だにはっきりしません。

【対策について】
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幼虫(ボウフラ)の対策には水域への薬剤散布(IGR剤)などが挙げられます。
雨水枡などには、水底に沈んで有効成分をゆっくり放出するスミラブ粒剤がお勧めです。
対象が「蚊」なので法律上は医薬品や医薬部外品の登録がある殺虫剤を使用しなければなりません。
私も入社当時は混乱しましたが、同じIGR剤でも不快害虫用殺虫剤は使えない点に注意が必要です。

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成虫対策として飛来する場所(壁面など)にベルミトール水性乳剤アクアを散布する方法があります。
植栽など薬剤散布が躊躇われる場所では蚊専用トラップBGセンチネル2で捕殺してもよいでしょう。
当ブログにもよく登場しておりますが、ヒトスジシマカ、アカイエカに確かな捕獲実績があります。
おまけに誘引ルアーの効果は半年間、4月に設置してもシーズン終了間際の10月まで持ちこたえます。

【特設ページあります】
図1














さて、そんなBGセンチネル2ですが、去年の末に特設ページが完成しました。
インターネットの検索で「BGセンチネル2」と入力すれば比較的上位に表示されます。
あるいは以下のURLから直接入っていただくこともできます。
https://bg-sentinel.jp/index.html

図2














ページに入ってから、そのまま下にスクロールすると上の写真のような画面が現れます。
ここにはBGセンチネル2の仕組みや特長などが書かれています。
もう少し詳しく商品情報を知りたいという時にご活用下さい。

図3














それと見落としてしまわないように気をつけたいのが右上にあるタブたちです。
緑の丸と矢印で目立たせた「捕獲実験」というタブをクリックすると試験データのページに飛びます。
せっかくなので見に行ってみましょう。

図4















ここにヒトスジシマカとアカイエカに対する捕獲データが記載されております。
他の蚊専用トラップとの比較などもございますので参考にしていただければと思います。

【データ追加しました】
図5















お客様に同行させていただいて実施しているチカイエカに対する捕獲効力試験
これまでに3回実施し、多い時で300匹以上、少ない時でも190匹もの捕獲に成功しました。
そのデータも追加いたしましたので、是非ご覧下さい。

【必見!日本初のイベント開催!】
図6




















最後にですが、今年は「ぶ〜ん蚊祭」という蚊に関する本格的なイベントが開催されます。
既に会場が決定しており、日本科学未来館7階(東京都江東区青海2-3-6)とのことです。
日程は6月29日(土)と30日(日)の2日間、時間は10:00〜17:00を予定しているそうです。
当ブログでも続報が入り次第ご紹介しますので、気になる方は是非予定を空けてお待ちください!

前田



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March 08, 2019

トコジラミのモニタリング調査に「BBトラップクリア」

トコジラミとの相談を受けて、チャバネゴキブリの1齢幼虫を渡された男が書くブログ。

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本日は害虫駆除業者様専用のトコジラミ用モニタリングトラップについて紹介します。
名前はBBトラップクリアと言い、アルファベットのBを2つ並べたような独特の形状をしています。
本体は透明プラスチック板を2枚重ねた構造で、中に粘着糊が4ヶ所スポット状に配置されています。

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トコジラミのモニタリング専用だけあって、その用途に見合った特長をいくつか備えています。
まずサイズは縦5センチ、横7センチとコンパクト、狭い場所にも置くことができます。
クローゼットや押し入れの中といったところにもばっちりです。

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そして厚さは1センチと薄く、ベットのマットレスの隙間に入れることもできます。
なお強度にも優れ、弊社スタッフ(体重70キロ以上)が体重をかけて踏みつけても割れません。
よって、マットレスやソファーなど重い物の下への設置にも適しています。

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また、トラップ本体が透明であるため捕獲が分かりやすいこともメリットです。
トコジラミは駆除したつもりが実はまだ残っており、被害が再発する場合もあるのが悩みの種。
他に人や物の出入りが多い場所だと外部から新たに持ち込まれることも懸念されます。
だからこそ捕獲が分かりやすければ早期発見につながり、問題が深刻化する前に対処できます。
施主様にも時々点検していただき「何か変だと思ったらご連絡を」と連携するのもよいでしょう。

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ただし、そうすると関係ない虫が捕獲されるたび電話がかかってくるかもしれません。
具体的にはチャバネゴキブリや上の写真にあるクロゴキブリの1齢幼虫が該当します。
色が全然違いますが、他にもゴキブリ類ならお尻の先に2本アンテナがある点をお伝えしましょう。

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チャタテムシも微妙に半透明・非常に小さいなどの理由で間違えられるかもしれません。
誤認されるかもしれないトコジラミの幼虫に比べるとスリムというのが一つのポイント。
とはいえ、口頭でその違いを説明するのは少し難しいです。

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電話で分からない場合は最後の手段として現地へ向かうか検体を送っていただくかしましょう。
そして仮に虫の正体が全然違うものだったとしても笑うことなかれ。
発見が遅れて問題が深刻化することに比べれば、むしろこれで正解だと思うのです。

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お話をBBトラップクリアの特長紹介に戻します。
加えて本体の端はスロープ状になっており、トコジラミが登りやすくなっています。
捕獲効率向上に一役買っていると思います。

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さらに捕獲効率で言えば、粘着糊が4つのスポットに分割されているところもポイントです。
糊の表面積を増やす、捕獲できる糊の面積を増やすなどの設計も光ります。


さて、今回の春季レベルアップセミナーでも特別講演が企画されているトコジラミの問題。
近年は、まさかと思うような色々な場所で発見がされているようです。
もはや他人事ではない彼らに対応するため、今後ますますモニタリング調査が重要になるはずです。
その時に「こんな便利な物がある」ということを思い出していただければ幸いです。

前田



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December 18, 2018

決戦!BGセンチネル2vsチカイエカ

先週を持ちまして弊社基礎セミナーは全ての日程を終了いたしました。
年末のお忙しい中、お越しいただきまして誠にありがとうございました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。


また、最終日の福岡会場では講演内容だけでなく実験結果についてもご紹介させていただきました。
本日はその実験の内容と結果について書かせていただければと思います。


【冬季のチカイエカ対策】
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今回のテーマはチカイエカの防除対策についてです。
ご存知の通り建物の湧水槽や汚水槽から発生し、さらに成虫は冬眠しないためこの時期でも活動します。
「冬なのに蚊に刺される」という場合は本種の仕業である可能性が高く、対応に迫られる場合もあります。

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そして某日ですが、とあるチカイエカの現場に志願して同行させていただきました。
状況を簡単に説明すると場所は病院の地下にあるポンプ室で、そこにチカイエカがかなり発生しています。
床に粘着シートを広げておくだけで1週間に100匹以上の成虫が捕獲されます。

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写真は入ってすぐのところにあるマンホールで、この下にある地下ピットが発生源と思われます。
これまで薬剤の投下や隙間の封鎖など色々な対策を講じましたが現場の事情もありなかなか止まりません。
とりあえず、現状ポンプ室へ次々と現れる成虫だけでも何とか対策ができないものかと考えました。


【BGセンチネル2で捕殺を試みる】
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そこでヒトスジシマカやアカイエカの対策で実績のある捕獲器「BGセンチネル2」を設置させていただきました。
理屈で考えるとチカイエカにも有効と思われますが、それを証明した事例がこれまでありませんでした。
と言う訳でチカイエカもきちんと捕獲することができるか、弊社における初の試みとなりました。

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さて、そのポンプ室にBGセンチネル2を1週間現場に設置し続けた結果が上の写真。
この塊の中になんと267匹ものチカイエカがいます。
以上よりBGセンチネル2はチカイエカにも抜群の捕獲能力を有すると言えるでしょう。


【BGセンチネル2特設ページ完成】
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ところで「BGセンチネル2とは?」という方もおられるかと思いますが、特設ページが完成しました。
https://bg-sentinel.jp/index.html
「蚊を捕獲する機器ということは知っているけれど、もう少し詳しく知りたい」という方は是非ご覧ください。


【バックナンバー】
過去にBGセンチネル2について紹介した記事がございます。
ご参考になれば幸いです。

・新商品・蚊専用の捕獲器
http://blog.mushi-taiji.com/archives/2017-02-21.html
・蚊専用捕獲器「BGセンチネル2」の実力
http://blog.mushi-taiji.com/archives/2017-09-13.html





【余談:NAHAマラソン(生還編)】
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毎年恒例となっている年末のNAHAマラソンに今年は弊社から23名が参加しました。

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マラソンの前日および翌日は会議が開催され、時に笑いあり時に真剣な議論が交わされました。

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マラソン前日の晩に開催される飲み会はマラソン部長西尾さんより挨拶。
後ろにあるテレビ画面の関係で後光が差しているような演出となりました。
それは何とも神々しいお姿です。

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さて、場面が目まぐるしく変化しますが当日の朝。
一昨年は猛暑でリタイアを余儀なくされたため、気温がかなり高くなると予想される今回はある意味その再戦。
なお、最後尾からのスタートで写真を撮る余裕など全くありませんでしたので川竹君が撮った写真を拝借。

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30分近いハンデ、刻々と迫る制限時間、オーバーペースのため誰かと出会っても声を出す余裕もない。
写真は川端さんが撮影したものを拝借、通過後数分で足切りの号砲を撃つ中間地点、背筋が寒くなる。
異様に暑苦しい風、道端にしゃがみこむランナーたち、今回は完走率60%というのも頷けました。

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それでも無事に完走、ゴールして少し歩いたところにいた方と互いに写真を撮りあった1枚。
今回はかなり練習していましたが、もしそうでなければ危うかった・・・。
ただ、最後尾からのスタートできちんと勝てたことは嬉しいです。

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そしてその晩の打ち上げ、不安やら痛みやらいろんなものから解放された表情に早変わり。
結果はともかく、誰も怪我することなく無事終えることができてよかったなと思います。
ところで、これから年末になり交通事故などにもより気をつけなければならない時期となります。
今年も残すところあとわずかですが、どうぞ通勤、出張などお気をつけていただければと思います。

前田



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September 14, 2018

フライヘル特許とりました!

今日のハンカチの柄、ヒメトビケラっぽいなあと思いながら家を出た川竹です。
「モルダー、あなた憑かれてるのよ」


さて弊社開発商品「フライヘル」がこの度特許を取得いたしました!
めでたい!

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ショウジョウバエなどのハエは常に飛び回っているわけではなく、案外頻繁にどこかにとまって
休憩をすることがわかってきました。
そんな習性を巧みに利用して生み出された商品が「フライヘル」でございます。

疑似プラントに殺虫剤を特殊コーティングしており、葉に止まった虫が殺虫剤に触れて下に落ちる。
製品には受け皿が付属していますので、虫は皿に集まります。
誘引源は付けていませんので、風除室に置いても外から虫を寄せることはありません。
見た目はただのインテリアグリーンなので、飲食スペースの片隅でも大活躍!

捕獲される虫は様々。クロバネキノコバエ、ノミバエ、チョウバエ、ユスリカ、ショウジョウバエ・・
(参考:速報!捕虫器フライヘルの実力
これらコバエ類にお困りの現場では特にオススメです!


今までに無かった機能性インテリアグリーン「フライヘル」。
虫のマニア専門家が集う環境機器だからこそ開発できた商品と言えましょう。
是非お試しください。お問い合わせは弊社まで。

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August 17, 2018

セアカゴケグモの防除方法

久しぶりの登板となります、前田です。
執筆担当者の座は既に川竹君、伊藤君に譲りましたが、時々臨時でお邪魔させていただければと思います。

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ところで、本日のお題はこちら、セアカゴケグモです。
8月16日の京都新聞に、滋賀県野洲市にある墓地で大量に発見されたとの記事が掲載されておりました。
そこで今回は本種はどのような害虫で、駆除方法はどうすればいいかについて簡単に振り返ってみましょう。

【まずは見た目から】
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本種は幼虫・成虫、また成虫でも雄と雌で外見が異なる点に注意が必要です。
写真はセアカゴケグモと聞いて真っ先に思い浮かべるクモの姿と思いますが、これが雌成虫です。
全身が真っ黒で、腹部の上に赤い「砂時計のような形」の紋がついているのが特徴的です。

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そして時々、腹部に赤い紋以外に白い筋が走っているものを見ることもあります。
これは別種ではなく、セアカゴケグモの雌の亜成虫です。
平たく言えば、もうちょっとで成虫になれる幼虫、といったところでしょうか。

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さて、次に幼虫ですが、雌成虫とは似ても似つかぬ姿をしています。
頭胸部や脚が黒い点は共通ですが、腹部に至っては灰白色、そこに黒い筋が2本並んでいます。
初めて現場に出た私もそうでしたが、何も知らないままだとうっかり見落としそうになります。

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そして雄成虫はこちら、カラーリングも見た目も幼虫とよく似ております。
ただ、赤丸部で示した通り、頭胸部の先端にパンチグローブのような白いものがついています。
これは触肢といわれる部位の先にある生殖器であり、雄では大きく膨らむため外見上の特徴となります。

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また、これは現場で殺虫した雌成虫の死骸を持ち帰り、その後解剖して取りだした毒牙。
これでチクリとやりますが貫通力は低いようで、手袋や服の上から咬まれた程度なら大丈夫と思われます。
なので、本種が生息してそうな場所で作業をする場合、手袋などで素肌をしっかり防御するようにしましょう。

では、本種が生息していそうな場所とはどこか、具体的に見ていきましょう。

【生息してそうな場所】
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まず真っ先に調べておきたいのがグレーチングとも呼ばれる溝の蓋、これの裏です。
公園であれば町内清掃の時、墓地であればお盆の掃除の時に注意したい場所です。
また、個人的な感覚で恐縮ですが、何となく日当たりの良いところは生息が多い気がします。

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さて、そのグレーチングを裏返すと、写真のような落ち葉や虫の死骸がたくさん絡まったものが出てきました。
こんなものが見られた場合、そこがセアカゴケグモの巣である可能性があります。

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その際に決め手となるのが写真のような白いボール状のもの。
これはセアカゴケグモの卵がたくさん詰まった卵塊です。
他のクモにも似たような卵塊を産むものがいますので断定は禁物ですが、注意しておきましょう。

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なお、注意深く観察すると、クモそのものを発見できる場合もあります。
雄や幼虫は小さいので見つけにくいかもしれませんが、雌成虫は分かりやすいです。

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次に調査をしたいのがコンクリートブロック、その空洞部です。
一般家庭であればガーデニングや駐車場の掃除の時などに注意が必要な場所です。

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この場合もグレーチングの裏と同様に、巣のようなものや卵塊があれば注意が必要です。
おもむろにクモが飛び出してくる場合もありますので気をつけましょう。
ただ、積極的に咬みに来ることはありませんので、服の上に飛び移られても落ち着いて対処しましょう。

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それと、これは施設内や建物周辺への防除作業をする際にチェックしたいポイントになります。
ガードレールやフェンスの隙間、その支柱の空洞内部です。
人との接触機会は低いのですが、忘れず薬剤施工しておきたいです。

卵鞘アップ





















隙間に積もった落ち葉に紛れて卵塊があったり、成虫が潜んでいる場合があります。
その場合はエアゾール剤(例えばクモの巣消滅ジェットなど)を用いて対処しましょう。

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あとは公園やバス停のベンチの裏が挙げられます。
頻繁に人が座ったりしますので、見逃さないようにしましょう。

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ベンチの裏に隠れていた事例。
思わずぞっとしました。

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あと、細かいところを挙げれば、壁に一定間隔おきに設けられている抜き穴の配管内部です。

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この場合も巣らしきもの、卵塊らしきものがないかも頭の片隅に置きながら調査します。
また対処法にはガードレール・フェンスの時と同様にエアゾール剤が適しているでしょう。

ところで、広範囲にわたる防除作業の場合、水で薄めて散布できる液剤が適しています。
どれが効果的なのか、実験結果も交えながらご紹介します。

【サイベーレ0.5SCを用いた殺虫試験】
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今回は様々な害虫に効果があり、クモ類に対しても優れた殺虫効力を持つサイベーレ0.5SCを利用しました。
施工場所はグレーチングの裏とし、ここに潜むセアカゴケグモを対象に評価試験を実施しました。

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グレーチングの下を覗いての一枚。
上から垂れさがった網状の糸に落ち葉や昆虫の死骸が多数絡まっております。
いかにもという雰囲気を醸し出しています。

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さて、そのグレーチングをまずは手袋をはめた手で慎重に裏返しました。
そして、巣を除去しながらそこにいたセアカゴケグモの個体数をカウントしました。
これを14枚のグレーチングで実施しました。

図1






















その後、サイベーレ0.5SCをスプレヤーを用いてグレーチングの裏と、それと接している側溝へ散布。
スプレヤーは噴霧器GS006噴霧器#530といったものが比較的準備も簡単で使いやすいです。
なお、今回は効力判定のため14枚のグレーチングのうち7枚に散布、残り7枚には散布していません。

図1






















そして学会発表のスライドのスクリーンショットで恐縮ですが、試験結果はこちら。
一度巣を撤去した影響か、施工当日はから1週間後には散布した場所・してない場所も激減しています。
しかし、そこから散布していない対照区では個体数が緩やかに回復。
一方で散布した施工区では1ヶ月が経過してもセアカゴケグモの姿を見ることはありませんでした。

日程の都合上、その後2ヶ月、3ヶ月経過してからの様子は観察しておりません。
ただ、この結果よりサイベーレ0.5SCはセアカゴケグモに有効で1ヶ月程度の残効性があると示唆されました。


セアカゴケグモ対策でお困りの方がおられましたら一度、ご検討いただければと思います。

前田



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