商品(その他ムシ)

April 05, 2019

天然成分で安心な殺虫剤

お花見のシーズンに桜ではなく除虫菊の話をし始める男が書くブログ。

IMG_3508




















弊社の本社がある大阪府でもあちこちで桜の花が咲き乱れる季節になりました。
この花が散った後にどんな毛虫が問題になるのか、ふとそんなことも頭をよぎります。
そしてこれからの季節は様々な虫が家の中・外を問わず出現し、お問い合わせも増えてきます。

CIMG4129




















家の中に出る虫としては外から飛んで来るコバエ類や食品から発生する貯穀害虫が挙げられます。
また、床下や庭からやって来るトビムシ、畳の裏などから発生するチャタテムシも考えられます。
どれも殺虫剤がよく効きますが、屋内に気兼ねなく撒ける殺虫剤は何か、選択に迷うことがあります。

P4030012





















そんな時にお勧めなのが「キッチン虫スプレー」という商品です。
有効成分はジョチュウギクエキス(除虫菊抽出物)という天然成分を利用しております。
これは家庭用蚊取り線香にも用いられており、屋内でも安心してお使いいただけます。

図4

















しかし安全・安心と言えば、害虫にもきちんと効くのか少し不安に感じる方もおられると思います。
そこで弊社で各種害虫に対する効力試験を実施してみました。
まずはショウジョウバエ、コクヌストモドキ、チャタテムシ、トビムシを対象としました。

IMGP8416




















試験に利用した容器はこんなもの。
茶こしの中にショウジョウバエやコクヌストモドキを封入しています。
チャタテムシやトビムシはさらに目の細かい不織布で覆って実施。

IMGP8417




















試験の様子はこちら。
30センチほど離れた場所から3秒間噴霧しています。
なお、一番最初のプロトタイプを利用したため缶にまだラベルが貼られていません。

図3













そして結果はこちら。
概ね噴霧とともに仰天、10分以内にノックダウンし、やがて死亡しました。
トビムシは少し時間がかかりましたが、20分もあれば行動不能に陥ります。

図130jpg
















さらにノシメマダラメイガとクモ類を用いて試験をした結果がこちら。
クモ類は大型のものになると少し時間がかかりますが、これも20分ほどで動かなくなります。

図2















後日、現場でクサギカメムシを大量に捕獲できたため追加試験をした結果。
体が大きくて耐久力のありそうなクサギカメムシにもよく効きます。

図1











なお、キッキン虫スプレーは溶媒にアルコールを利用しているため速乾性です。
写真の右は通常のエアゾール、左はキッキン虫スプレーを噴霧した後を示しています。
油染みやべたつき、それに伴う汚れの付着などがないことも魅力の一つです。


噴霧直後に少しすっぱいにおいがしますが、すぐに気にならなくなります。
屋内へ手軽に利用できる殺虫剤をお探しの方がおられましたら是非一度ご検討下さい。

前田



tojiyan at 06:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

March 15, 2019

蚊の開幕はいつか?

ホワイトデーという現実から目を背けるように、白球の行方を追う男が綴るブログ。

IMGP6686




















いよいよプロ野球のオープン戦が始まりました。
先日、近場で観戦してきましたが、球場の雰囲気や鋭い打球音など現地ならではの興奮があります。
そして今月末からは待ちに待ったペナントレースが始まります。
チケットの予約、応援グッズの準備など遠征の支度を着々と済ませている方も多いでしょう。

【害虫駆除もシーズンイン】
コアシナガバチ3


















そんな中、もう一つ頭から離れないことは害虫のシーズンイン、つまり発生が始まる時季です。
春になると様々な害虫が発生するため、「何がいつ頃出現するか?」と予測することが大事です。
また、それに合わせて薬剤の準備や使用期限の確認、機材の点検・整備も忘れてはなりません。
シロアリの点検であれば、お客様の家への訪問予約といった打ち合わせもあるでしょう。

IMGP6743




















ところで話は逸れますが、野球を現地で観戦していると時々応援席に飛んでくるファールボール。
最初は何とも思いませんが、それが近くに落ちだすと「次は自分の所か?」と妙な危機感がわきます。
そして周りの人が刺されだしてから「あっ、もう出てきたのか!」と実感がわく害虫もいます。
今回はそんな蚊について「いつ頃から出始めるのか?」や「対策は何か?」を中心に書いていきます。

【身近な種を解説】
PC100039





















なお、蚊の仲間は日本に15属127種が報告されるなど意外と種数が多いです。
それらを網羅することは困難なため、身近に見られる種類に絞り込もうと思います。
本日のチョイスは縦縞ではないヒトスジシマカと赤ヘルではないアカイエカの2種です。
余談ですが、アカイエカにそっくりなチカイエカは冬季も発生・吸血被害をもたらす厄介な相手です。

【ヒトスジシマカ】
IMGP8620


















先に結論を書けば、本種の成虫が出現するのはゴールデンウィーク前後でしょう。
冬季は卵で乗り切り、4月頃の雨を孵化の合図として幼虫(ボウフラ)が発生します。
つまり、もうすぐ幼虫対策を講じなければならない時季ではないでしょうか?
雨水枡のほか、少し水と落ち葉などが溜まった程度の場所からも発生しますので要注意です。

【アカイエカ】
007



















アカイエカは雌成虫のみが越冬し、地域にもよりますが暖かくなる4月頃には成虫が見られそうです。
なお、ヒトスジシマカは屋外を好み昼行性、アカイエカは屋内を好み夜間に多いと言われております。
しかし子供の頃の記憶では、夜寝ている時もヒトスジシマカが刺しにきていた気がしなくもないです。
単に地域や環境の違いなのか、子供時代の記憶があやふやなだけなのか、未だにはっきりしません。

【対策について】
CIMG6691





















幼虫(ボウフラ)の対策には水域への薬剤散布(IGR剤)などが挙げられます。
雨水枡などには、水底に沈んで有効成分をゆっくり放出するスミラブ粒剤がお勧めです。
対象が「蚊」なので法律上は医薬品や医薬部外品の登録がある殺虫剤を使用しなければなりません。
私も入社当時は混乱しましたが、同じIGR剤でも不快害虫用殺虫剤は使えない点に注意が必要です。

P1161019




















成虫対策として飛来する場所(壁面など)にベルミトール水性乳剤アクアを散布する方法があります。
植栽など薬剤散布が躊躇われる場所では蚊専用トラップBGセンチネル2で捕殺してもよいでしょう。
当ブログにもよく登場しておりますが、ヒトスジシマカ、アカイエカに確かな捕獲実績があります。
おまけに誘引ルアーの効果は半年間、4月に設置してもシーズン終了間際の10月まで持ちこたえます。

【特設ページあります】
図1














さて、そんなBGセンチネル2ですが、去年の末に特設ページが完成しました。
インターネットの検索で「BGセンチネル2」と入力すれば比較的上位に表示されます。
あるいは以下のURLから直接入っていただくこともできます。
https://bg-sentinel.jp/index.html

図2














ページに入ってから、そのまま下にスクロールすると上の写真のような画面が現れます。
ここにはBGセンチネル2の仕組みや特長などが書かれています。
もう少し詳しく商品情報を知りたいという時にご活用下さい。

図3














それと見落としてしまわないように気をつけたいのが右上にあるタブたちです。
緑の丸と矢印で目立たせた「捕獲実験」というタブをクリックすると試験データのページに飛びます。
せっかくなので見に行ってみましょう。

図4















ここにヒトスジシマカとアカイエカに対する捕獲データが記載されております。
他の蚊専用トラップとの比較などもございますので参考にしていただければと思います。

【データ追加しました】
図5















お客様に同行させていただいて実施しているチカイエカに対する捕獲効力試験
これまでに3回実施し、多い時で300匹以上、少ない時でも190匹もの捕獲に成功しました。
そのデータも追加いたしましたので、是非ご覧下さい。

【必見!日本初のイベント開催!】
図6




















最後にですが、今年は「ぶ〜ん蚊祭」という蚊に関する本格的なイベントが開催されます。
既に会場が決定しており、日本科学未来館7階(東京都江東区青海2-3-6)とのことです。
日程は6月29日(土)と30日(日)の2日間、時間は10:00〜17:00を予定しているそうです。
当ブログでも続報が入り次第ご紹介しますので、気になる方は是非予定を空けてお待ちください!

前田



tojiyan at 06:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

March 08, 2019

トコジラミのモニタリング調査に「BBトラップクリア」

トコジラミとの相談を受けて、チャバネゴキブリの1齢幼虫を渡された男が書くブログ。

P2220025













本日は害虫駆除業者様専用のトコジラミ用モニタリングトラップについて紹介します。
名前はBBトラップクリアと言い、アルファベットのBを2つ並べたような独特の形状をしています。
本体は透明プラスチック板を2枚重ねた構造で、中に粘着糊が4ヶ所スポット状に配置されています。

P2220027













トコジラミのモニタリング専用だけあって、その用途に見合った特長をいくつか備えています。
まずサイズは縦5センチ、横7センチとコンパクト、狭い場所にも置くことができます。
クローゼットや押し入れの中といったところにもばっちりです。

P2220034













そして厚さは1センチと薄く、ベットのマットレスの隙間に入れることもできます。
なお強度にも優れ、弊社スタッフ(体重70キロ以上)が体重をかけて踏みつけても割れません。
よって、マットレスやソファーなど重い物の下への設置にも適しています。

IMGP0318















また、トラップ本体が透明であるため捕獲が分かりやすいこともメリットです。
トコジラミは駆除したつもりが実はまだ残っており、被害が再発する場合もあるのが悩みの種。
他に人や物の出入りが多い場所だと外部から新たに持ち込まれることも懸念されます。
だからこそ捕獲が分かりやすければ早期発見につながり、問題が深刻化する前に対処できます。
施主様にも時々点検していただき「何か変だと思ったらご連絡を」と連携するのもよいでしょう。

IMGP0779















ただし、そうすると関係ない虫が捕獲されるたび電話がかかってくるかもしれません。
具体的にはチャバネゴキブリや上の写真にあるクロゴキブリの1齢幼虫が該当します。
色が全然違いますが、他にもゴキブリ類ならお尻の先に2本アンテナがある点をお伝えしましょう。

IMGP1787















チャタテムシも微妙に半透明・非常に小さいなどの理由で間違えられるかもしれません。
誤認されるかもしれないトコジラミの幼虫に比べるとスリムというのが一つのポイント。
とはいえ、口頭でその違いを説明するのは少し難しいです。

IMGP0405














電話で分からない場合は最後の手段として現地へ向かうか検体を送っていただくかしましょう。
そして仮に虫の正体が全然違うものだったとしても笑うことなかれ。
発見が遅れて問題が深刻化することに比べれば、むしろこれで正解だと思うのです。

P2220030













お話をBBトラップクリアの特長紹介に戻します。
加えて本体の端はスロープ状になっており、トコジラミが登りやすくなっています。
捕獲効率向上に一役買っていると思います。

IMGP3161














さらに捕獲効率で言えば、粘着糊が4つのスポットに分割されているところもポイントです。
糊の表面積を増やす、捕獲できる糊の面積を増やすなどの設計も光ります。


さて、今回の春季レベルアップセミナーでも特別講演が企画されているトコジラミの問題。
近年は、まさかと思うような色々な場所で発見がされているようです。
もはや他人事ではない彼らに対応するため、今後ますますモニタリング調査が重要になるはずです。
その時に「こんな便利な物がある」ということを思い出していただければ幸いです。

前田



tojiyan at 06:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

December 18, 2018

決戦!BGセンチネル2vsチカイエカ

先週を持ちまして弊社基礎セミナーは全ての日程を終了いたしました。
年末のお忙しい中、お越しいただきまして誠にありがとうございました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。


また、最終日の福岡会場では講演内容だけでなく実験結果についてもご紹介させていただきました。
本日はその実験の内容と結果について書かせていただければと思います。


【冬季のチカイエカ対策】
PC100039



























今回のテーマはチカイエカの防除対策についてです。
ご存知の通り建物の湧水槽や汚水槽から発生し、さらに成虫は冬眠しないためこの時期でも活動します。
「冬なのに蚊に刺される」という場合は本種の仕業である可能性が高く、対応に迫られる場合もあります。

PB171129


























そして某日ですが、とあるチカイエカの現場に志願して同行させていただきました。
状況を簡単に説明すると場所は病院の地下にあるポンプ室で、そこにチカイエカがかなり発生しています。
床に粘着シートを広げておくだけで1週間に100匹以上の成虫が捕獲されます。

PB171117


























写真は入ってすぐのところにあるマンホールで、この下にある地下ピットが発生源と思われます。
これまで薬剤の投下や隙間の封鎖など色々な対策を講じましたが現場の事情もありなかなか止まりません。
とりあえず、現状ポンプ室へ次々と現れる成虫だけでも何とか対策ができないものかと考えました。


【BGセンチネル2で捕殺を試みる】
PB171128


























そこでヒトスジシマカやアカイエカの対策で実績のある捕獲器「BGセンチネル2」を設置させていただきました。
理屈で考えるとチカイエカにも有効と思われますが、それを証明した事例がこれまでありませんでした。
と言う訳でチカイエカもきちんと捕獲することができるか、弊社における初の試みとなりました。

PC100033



























さて、そのポンプ室にBGセンチネル2を1週間現場に設置し続けた結果が上の写真。
この塊の中になんと267匹ものチカイエカがいます。
以上よりBGセンチネル2はチカイエカにも抜群の捕獲能力を有すると言えるでしょう。


【BGセンチネル2特設ページ完成】
図1


















ところで「BGセンチネル2とは?」という方もおられるかと思いますが、特設ページが完成しました。
https://bg-sentinel.jp/index.html
「蚊を捕獲する機器ということは知っているけれど、もう少し詳しく知りたい」という方は是非ご覧ください。


【バックナンバー】
過去にBGセンチネル2について紹介した記事がございます。
ご参考になれば幸いです。

・新商品・蚊専用の捕獲器
http://blog.mushi-taiji.com/archives/2017-02-21.html
・蚊専用捕獲器「BGセンチネル2」の実力
http://blog.mushi-taiji.com/archives/2017-09-13.html





【余談:NAHAマラソン(生還編)】
2019年賀状用















毎年恒例となっている年末のNAHAマラソンに今年は弊社から23名が参加しました。

IMG_1375



















マラソンの前日および翌日は会議が開催され、時に笑いあり時に真剣な議論が交わされました。

IMG_1381



















マラソン前日の晩に開催される飲み会はマラソン部長西尾さんより挨拶。
後ろにあるテレビ画面の関係で後光が差しているような演出となりました。
それは何とも神々しいお姿です。

DSC_0087















さて、場面が目まぐるしく変化しますが当日の朝。
一昨年は猛暑でリタイアを余儀なくされたため、気温がかなり高くなると予想される今回はある意味その再戦。
なお、最後尾からのスタートで写真を撮る余裕など全くありませんでしたので川竹君が撮った写真を拝借。

IMG_20181202_112215 - コピー























30分近いハンデ、刻々と迫る制限時間、オーバーペースのため誰かと出会っても声を出す余裕もない。
写真は川端さんが撮影したものを拝借、通過後数分で足切りの号砲を撃つ中間地点、背筋が寒くなる。
異様に暑苦しい風、道端にしゃがみこむランナーたち、今回は完走率60%というのも頷けました。

IMG_0072



















それでも無事に完走、ゴールして少し歩いたところにいた方と互いに写真を撮りあった1枚。
今回はかなり練習していましたが、もしそうでなければ危うかった・・・。
ただ、最後尾からのスタートできちんと勝てたことは嬉しいです。

IMG_1389



















そしてその晩の打ち上げ、不安やら痛みやらいろんなものから解放された表情に早変わり。
結果はともかく、誰も怪我することなく無事終えることができてよかったなと思います。
ところで、これから年末になり交通事故などにもより気をつけなければならない時期となります。
今年も残すところあとわずかですが、どうぞ通勤、出張などお気をつけていただければと思います。

前田



tojiyan at 10:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

September 14, 2018

フライヘル特許とりました!

今日のハンカチの柄、ヒメトビケラっぽいなあと思いながら家を出た川竹です。
「モルダー、あなた憑かれてるのよ」


さて弊社開発商品「フライヘル」がこの度特許を取得いたしました!
めでたい!

20180914_135012


ショウジョウバエなどのハエは常に飛び回っているわけではなく、案外頻繁にどこかにとまって
休憩をすることがわかってきました。
そんな習性を巧みに利用して生み出された商品が「フライヘル」でございます。

疑似プラントに殺虫剤を特殊コーティングしており、葉に止まった虫が殺虫剤に触れて下に落ちる。
製品には受け皿が付属していますので、虫は皿に集まります。
誘引源は付けていませんので、風除室に置いても外から虫を寄せることはありません。
見た目はただのインテリアグリーンなので、飲食スペースの片隅でも大活躍!

捕獲される虫は様々。クロバネキノコバエ、ノミバエ、チョウバエ、ユスリカ、ショウジョウバエ・・
(参考:速報!捕虫器フライヘルの実力
これらコバエ類にお困りの現場では特にオススメです!


今までに無かった機能性インテリアグリーン「フライヘル」。
虫のマニア専門家が集う環境機器だからこそ開発できた商品と言えましょう。
是非お試しください。お問い合わせは弊社まで。

フライヘルタペストリー1



tojiyan at 14:17|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

August 17, 2018

セアカゴケグモの防除方法

久しぶりの登板となります、前田です。
執筆担当者の座は既に川竹君、伊藤君に譲りましたが、時々臨時でお邪魔させていただければと思います。

IMGP3318


















ところで、本日のお題はこちら、セアカゴケグモです。
8月16日の京都新聞に、滋賀県野洲市にある墓地で大量に発見されたとの記事が掲載されておりました。
そこで今回は本種はどのような害虫で、駆除方法はどうすればいいかについて簡単に振り返ってみましょう。

【まずは見た目から】
IMGP3594


















本種は幼虫・成虫、また成虫でも雄と雌で外見が異なる点に注意が必要です。
写真はセアカゴケグモと聞いて真っ先に思い浮かべるクモの姿と思いますが、これが雌成虫です。
全身が真っ黒で、腹部の上に赤い「砂時計のような形」の紋がついているのが特徴的です。

IMGP3567


















そして時々、腹部に赤い紋以外に白い筋が走っているものを見ることもあります。
これは別種ではなく、セアカゴケグモの雌の亜成虫です。
平たく言えば、もうちょっとで成虫になれる幼虫、といったところでしょうか。

IMGP3590


















さて、次に幼虫ですが、雌成虫とは似ても似つかぬ姿をしています。
頭胸部や脚が黒い点は共通ですが、腹部に至っては灰白色、そこに黒い筋が2本並んでいます。
初めて現場に出た私もそうでしたが、何も知らないままだとうっかり見落としそうになります。

IMGP3615


















そして雄成虫はこちら、カラーリングも見た目も幼虫とよく似ております。
ただ、赤丸部で示した通り、頭胸部の先端にパンチグローブのような白いものがついています。
これは触肢といわれる部位の先にある生殖器であり、雄では大きく膨らむため外見上の特徴となります。

IMGP2327





















また、これは現場で殺虫した雌成虫の死骸を持ち帰り、その後解剖して取りだした毒牙。
これでチクリとやりますが貫通力は低いようで、手袋や服の上から咬まれた程度なら大丈夫と思われます。
なので、本種が生息してそうな場所で作業をする場合、手袋などで素肌をしっかり防御するようにしましょう。

では、本種が生息していそうな場所とはどこか、具体的に見ていきましょう。

【生息してそうな場所】
大量捕獲現場2




















まず真っ先に調べておきたいのがグレーチングとも呼ばれる溝の蓋、これの裏です。
公園であれば町内清掃の時、墓地であればお盆の掃除の時に注意したい場所です。
また、個人的な感覚で恐縮ですが、何となく日当たりの良いところは生息が多い気がします。

IMG_1612




















さて、そのグレーチングを裏返すと、写真のような落ち葉や虫の死骸がたくさん絡まったものが出てきました。
こんなものが見られた場合、そこがセアカゴケグモの巣である可能性があります。

IMG_1611




















その際に決め手となるのが写真のような白いボール状のもの。
これはセアカゴケグモの卵がたくさん詰まった卵塊です。
他のクモにも似たような卵塊を産むものがいますので断定は禁物ですが、注意しておきましょう。

IMG_1609




















なお、注意深く観察すると、クモそのものを発見できる場合もあります。
雄や幼虫は小さいので見つけにくいかもしれませんが、雌成虫は分かりやすいです。

IMGP3825





















次に調査をしたいのがコンクリートブロック、その空洞部です。
一般家庭であればガーデニングや駐車場の掃除の時などに注意が必要な場所です。

IMGP3829





















この場合もグレーチングの裏と同様に、巣のようなものや卵塊があれば注意が必要です。
おもむろにクモが飛び出してくる場合もありますので気をつけましょう。
ただ、積極的に咬みに来ることはありませんので、服の上に飛び移られても落ち着いて対処しましょう。

IMGP1174





















それと、これは施設内や建物周辺への防除作業をする際にチェックしたいポイントになります。
ガードレールやフェンスの隙間、その支柱の空洞内部です。
人との接触機会は低いのですが、忘れず薬剤施工しておきたいです。

卵鞘アップ





















隙間に積もった落ち葉に紛れて卵塊があったり、成虫が潜んでいる場合があります。
その場合はエアゾール剤(例えばクモの巣消滅ジェットなど)を用いて対処しましょう。

IMGP3835





















あとは公園やバス停のベンチの裏が挙げられます。
頻繁に人が座ったりしますので、見逃さないようにしましょう。

IMGP3881





















ベンチの裏に隠れていた事例。
思わずぞっとしました。

IMGP3860


















あと、細かいところを挙げれば、壁に一定間隔おきに設けられている抜き穴の配管内部です。

IMGP3864



















この場合も巣らしきもの、卵塊らしきものがないかも頭の片隅に置きながら調査します。
また対処法にはガードレール・フェンスの時と同様にエアゾール剤が適しているでしょう。

ところで、広範囲にわたる防除作業の場合、水で薄めて散布できる液剤が適しています。
どれが効果的なのか、実験結果も交えながらご紹介します。

【サイベーレ0.5SCを用いた殺虫試験】
IMGP4542調査地ズームアップ


















今回は様々な害虫に効果があり、クモ類に対しても優れた殺虫効力を持つサイベーレ0.5SCを利用しました。
施工場所はグレーチングの裏とし、ここに潜むセアカゴケグモを対象に評価試験を実施しました。

IMGP4544ちょっとだけ巣あり


















グレーチングの下を覗いての一枚。
上から垂れさがった網状の糸に落ち葉や昆虫の死骸が多数絡まっております。
いかにもという雰囲気を醸し出しています。

IMG_2053




















さて、そのグレーチングをまずは手袋をはめた手で慎重に裏返しました。
そして、巣を除去しながらそこにいたセアカゴケグモの個体数をカウントしました。
これを14枚のグレーチングで実施しました。

図1






















その後、サイベーレ0.5SCをスプレヤーを用いてグレーチングの裏と、それと接している側溝へ散布。
スプレヤーは噴霧器GS006噴霧器#530といったものが比較的準備も簡単で使いやすいです。
なお、今回は効力判定のため14枚のグレーチングのうち7枚に散布、残り7枚には散布していません。

図1






















そして学会発表のスライドのスクリーンショットで恐縮ですが、試験結果はこちら。
一度巣を撤去した影響か、施工当日はから1週間後には散布した場所・してない場所も激減しています。
しかし、そこから散布していない対照区では個体数が緩やかに回復。
一方で散布した施工区では1ヶ月が経過してもセアカゴケグモの姿を見ることはありませんでした。

日程の都合上、その後2ヶ月、3ヶ月経過してからの様子は観察しておりません。
ただ、この結果よりサイベーレ0.5SCはセアカゴケグモに有効で1ヶ月程度の残効性があると示唆されました。


セアカゴケグモ対策でお困りの方がおられましたら一度、ご検討いただければと思います。

前田



tojiyan at 11:17|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

December 03, 2017

汚水槽を制圧せよ!「ファーストキル施工応用編」

クリスマスになるとサンタさんは煙突から家の中に入り、子供たちにプレゼントを届けに来てくれます。
そしてクリスマスで無くてもチョウバエなどの害虫はマンホールを通って屋内へ侵入し、被害を届けにきます。
そんな彼らに返礼の一つでもしてやれないかということで、ちょっとしたオプションパーツが開発されました。

CIMG5327

















使用するものは昨日もご紹介しましたファーストキルTとマイナスドライバー、またはペンチといった工具。
それと何か見慣れない管のついたキャップ・・・これがそのオプションパーツです。
「地下ピット注入ノズル」という商品名で取り扱っております。

IMGP9311




















さて、その前にまず状況の整理から始めましょう。
ご覧のようなマンホールの下には汚水槽があり、そこで発生したチョウバエやノミバエが問題となります。
特に老朽化したものであれば蓋の周りに隙間が多く、そこからポンポン飛び出してきます。
こういった隙間をガムテープやパテで封鎖するという案もありますが、根本的な解決にはなりません。

P5060148



















とりあえず作戦を立てるために汚水槽の中をのぞいてみると、水面上に汚泥が浮かんでいます。
(写真は清掃直後の比較的きれいな状態で掲載しても大丈夫そうなものを使用しております)
その汚泥の表面にチョウバエやノミバエの幼虫が這い回っています。
これらをやっつけるために良い殺虫剤はなんだろう・・・?

DSCN9679



















ということであれば、デミリン発泡錠などを使用すればよいという考えになります。
ただし、そのまま使用しても水中で拡散し、汚泥の上に達しないので思うような効果が得られません。
そんな時は苦肉の策ですが、いったん水に溶かしてから噴霧器で汚泥上へ散布するとよいでしょう。
殺虫剤も当たらなければどうということはありません、害虫の活動範囲内へしっかり施工しましょう。

CIMG0011



















ところが厨房のグリストラップ程度ならそれで十分なのですが、汚水槽ではどうでしょうか?
広さは縦横が大体3メートル、深さもそれくらいあると思われます。
そんなところへ噴霧器を用いて隅々まで殺虫剤を散布するのはなかなか手間も時間もかかります。

IMGP9266




















おまけに壁面にも汚泥がこびりついており、そこからチョウバエやノミバエの発生も見られます。
(写真はイメージモデルとして、汚水槽の中ではなく食品工場のグリストラップの画像を使用)
ココにもきっちり殺虫剤を付着させなければなりませんが、噴霧器では到達しないところもあると思います。
もう少し確実かつ手軽にできる方法はないだろうか・・・?

P5060168



















そこでようやく本題に入りますが、ガス状の殺虫剤を汚水槽の中へ充満させる考え方もあると思います。
その中でも昨日ご紹介したファーストキルTは幼虫の発生を阻害するIGRも利用しており適任と言えます。
そしてその施工方法について色々と検討し、そこから生まれたのが「地下ピット注入ノズル」なのです。

P5060167



















使用方法としては、まずマンホールの蓋をちょっとずらし、隙間を開けておきます。

P5060170



















そして地下ピット注入ノズルのノズルを差し込みます。

P5060172



















あとはキャップの押しボタンをプッシュして放置するだけです。
後述の通り、勝手に缶の中身が無くなるまで噴霧を続けてくれます。
噴霧が終了する目安としてはおよそ8分です。

CIMG0020



















汚水槽の中にリモコン操作できるカメラ(CASIO EX-FR100)を吊り下げて撮影した写真。
内部に噴射ガスがきちんと充満していることが分かります。
これでバッチリです。

CIMG5328

















なお、ファーストキルTに地下ピット注入ノズルを装着するには若干の工作が必要です。
まずはマイナスドライバーなどを使って元々ついているキャップを外します。
(割と簡単に取れますが、指を怪我したり、誤って噴霧させたりすることがないようご注意願います)

CIMG5329

















ペンチでむしり取ってしまうというのもアリだと思います。

CIMG5330

















元々ついていたキャップを外し終わったら、地下ピット注入ノズルのキャップを慎重に取り付けます。
(比較的簡単にフィットしますが、間違ってボタンを押して噴霧されないようご注意願います)

CIMG5331

















なお、この地下ピット注入ノズルのキャップについているボタンですが、ご覧の通りツメがついています。

CIMG5332

















ボタンを押しこむとツメがキャップの底面にひっかかり固定されます。
つまり一度ボタンを押すだけで全量噴霧モードとなり、放っておいても缶の中身を出し切ってくれます。

CIMG5333

















裏から見た様子。
写真赤丸のところを見れば、ボタンのツメがしっかり引っかかって固定されているのが分かります。

CIMG5334

















なお、使用後は少し力をかけて引っ張ると、固定が外れて元に戻り、再使用できます。
(あまり何度も繰り返すとツメが舐めてしまい固定できなくなりますが)
お手数ですが予備をご用意いただき、使えなくなり次第交換という形が推奨されます。


汚水槽から繰り返し発生するコバエ類に困っている、という方は是非一度ご検討ください!


前田



tojiyan at 06:00|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

December 02, 2017

害虫を根本的に駆除!「ファーストキルシリーズ」

郵便局の傍を通ると年賀状、休憩で入ったコンビニではクリスマスケーキの文字が目に映ります。
そしてスーパーのちらしに躍る年末セールの文字、社内で飛び交う大掃除の声、目を背けたいサンプルの山。
そんな年末の掃除に殺虫剤の話を強引に絡めながら、今日は商品紹介をしたいと思います。

IMGP6961




















さて、今回のお話の舞台は飲食店や食品工場、製菓工場といった食品を製造・調理している現場です。
特にこれからの時期はクリスマスシーズンのため設備もフル稼働しているのではと思います。
そんな製造の過程で床に落ちた小麦粉が、部屋の隅や機械の足元などへ徐々に溜まっていきます。

IMGP2258




















こういった粉だまりを放置しておくと、シバンムシやメイガ類など貯穀害虫の温床となります。
そのため害虫防除の観点からも、これら発生源となるものは定期的に清掃し、除去する必要があります。

IMGP6968




















しかし、そうは言ってもなかなか清掃を徹底できない事情があると思います。
例えば毎日稼働させる機器類周りはどれだけ丁寧に掃除をしても翌日にはまた粉まみれになっています。
また、毎日丁寧な清掃をする時間的余裕もなく、結果的に粉だまりができてしまうのではと思います。

IMGP7937




















さらに天井付近といった高所では、H鋼の内側などに粉が雪のように積もっていることも珍しくありません。
こういった場所は清掃しようとすると大がかりになってしまい、そうそう頻繁に実施できるものではないでしょう。
小学生の頃によく遊んだ「高鬼」は、高いところにいる対象へ鬼はタッチできないというルールでした。
まさにその鬼役になって貯穀害虫を睨んでいる気分にもなります。

CIMG0024



















あと、これは非常口の電灯の上を撮影した写真で先ほどのH鋼の事例とよく似ています。
「毎日掃除してください」と言われても「面倒だ!」と返したくなります。
また、こういうところは梯子に乗って作業することになりますので安全対策にも気を配らなければなりません。
余計、腰が重くなります。

CIMG0036




















そこから視線を横にずらせば視界に入る換気扇の周りやそのダクトの中はもっと厄介。
操業中は止める訳にもいかないでしょうですから、手の出しようがありません。
じゃあ操業が終わってからメンテナンスをしようかと言いだすと、どうでしょうか?
長い一日の作業が終わり、家族や温かい夕食が待っていることを思うと、いまいち気乗りしません。

IMGP2443右後ろ




















他には積もるほどではないにせよ、天井裏がうっすらと雪化粧ならぬ小麦化粧になっていることもあります。
ネズミの活動が多い場所でもあるのでネズミ用粘着板を設置し、後日チェックしてみましょう。
すると少数ながらシバンムシが捕獲されており、小規模の発生源となっていることを静かに物語ります。

IMGP6976




















最後はあまり動かすことの無いパレットの下もゲレンデのようになっていることが多いです。
余談ですが、こんなところにネズミ用の粘着板を置くと、1ヶ月も経たないうちに粉が積もり無力化されます。
ネズミ防除の際にも個人的には嫌な場所であります。

CIMG5326

















・・・と、貯穀害虫の発生源除去が難しいことを散々書いたところで解決策となる商品の紹介です。
右はファーストキルN、左はファーストキルTで、どちらも剤型はエアゾール剤です。
また、Nは通常のスプレータイプ、Tが一度ボタンを押すと中身が無くなるまで止まらない全量噴霧タイプです。

CIMG0047



















有効成分は2種類が混合されており、1つは直接噴霧時に高い即効性を示すピレスロイド系です。
そしてもう1つは幼虫の体内に取り込ませることで次回の脱皮を阻害して致死させるIGR剤です。
特にIGR剤は効果の持続期間が長く、一度噴霧するとしばらくの間害虫の発生を抑制してくれます。
そしてかつ、人畜に対する安全性が高いという長所も見逃せません。

IMGP0284




















以上の特長から、清掃と清掃の期間が長く空いてしまう場所への定期施工にお勧めです。
ではどうやって施工するかという問題がありますが、高所へは全量噴霧型のTが適しています。
噴霧ガスが3メートルほど噴き上がった後、有効成分が周りに降下していきます。
その過程で柱の上やH鋼の内側へと付着していきます。
また、天井裏などの広い空間に対してもTの使用がお勧めです。

IMGP7978




















一方で設備の隙間や機器類の足回り、壁やダクトの中であればピンポイント施工のできるNがお勧めです。
また、隙間の奥へ施工する際に便利な細長いノズルの付属していますので安心です。


対象害虫はシバンムシ類やメイガ類といった貯穀害虫が中心です。
また、チャタテムシ対策にも好評をいただいております。
これらの害虫でお困りの方がおられましたら、是非一度ご検討いただければと思います。


前田



tojiyan at 06:30|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

October 17, 2017

フライヘル設置試験・秋の陣

先週から全国各地で雨が降り続けており、いよいよ毎日が肌寒くなってまいりました。
そしてこれだけ気温が低ければ昆虫の活動も鈍くなるだろうと思いつつ、継続中のフライヘル試験。
夏から秋にかけての捕獲データがまとまりましたので、ご報告させていただきたいと思います。

CIMG3941



















今回も主に野菜を取り扱っておられるお店の方にご協力いただき、試験を実施いたしました。
試験期間は9月4日から10月11日までとし、お店の中にフライヘルを3個設置させていただきました。
なお、過去の試験やフライヘルそのものの概要につきましては下記の記事をご覧いただければと思います。

・新商品・フライヘル(フライヘルの概要に関する記事です)
http://blog.mushi-taiji.com/archives/2017-02-14.html
・クロバネキノコバエ対策withフライヘル
http://blog.mushi-taiji.com/archives/2017-06-02.html
・速報!捕虫器フライヘルの実力(梅雨前後の捕獲データをご紹介)
http://blog.mushi-taiji.com/archives/2017-06-12.html
・日曜日のフライヘル
http://blog.mushi-taiji.com/archives/2017-06-18.html
・続・フライヘルの捕獲試験(お盆前の捕獲データをご紹介)
http://blog.mushi-taiji.com/archives/2017-09-08.html


さて、どんな虫がどのくらい捕れたのでしょうか?そもそもまだ虫たちは活動しているのか?
結果は下記の通りです。

CIMG4743





















今回の捕獲数1位に輝いたのは前回と同様にノミバエ科で合計238匹でした。
なお、総捕獲数は457匹でしたので、約半数以上がノミバエ科という計算になります。
この現場ではノミバエ科に絶大な効果があるなぁという印象を受けます。

CIMG4744





















そして捕獲数2位は前回と変わらずチョウバエ科で合計142匹捕獲されました。
全体の約3割を占めており、ここの現場ではチョウバエ科にも有効なようです。

CIMG4748





















また、3位も前回と変わらずショウジョウバエ科でした。
捕獲数は27匹とかなりダウンしました。

CIMG4770





















あとは一ケタ台の捕獲が続きます。
梅雨の前後であれだけ捕れていたクロバネキノコバエ科は9匹だけでした。
捕虫紙の捕獲結果からも季節の変化が感じられます。

CIMG4766





















たまたま引っかかったと思われるガガンボ類。
写真を撮り損ねましたが、ユスリカ科やタマバエ科も少数捕獲されていました。

CIMG4747





















お店の中に設置したライトトラップにはちょこちょこ捕獲されていたアメリカミズアブもこの通り。
本種のような大型のハエもばっちり捕獲できるようです。

CIMG4753





















これは捕虫紙に引っかかったまま蛹になり、そして羽化したものの脱出に失敗したアメリカミズアブ。
どんなシチュエーションでも逃さずキャッチ!

CIMG4755





















さらに何故か毎回捕獲されるノシメマダラメイガ。
捕まえられる瞬間を見ていないので何とも言えませんが、付近を飛び回るうちに引っかかるのでしょうか?

CIMG4767





















加えて、メイガ類とともに貯蔵食品の大敵となるシバンムシ類もご覧の通り。
ただ、そんなにたくさん捕れる訳ではありません。

CIMG4765





















これは今回が初記録だと思われるカゲロウ目の一種。
この時期にまだ発生していることと、何故か捕獲されることに驚き。

CIMG4759





















チャタテムシはチャタテムシでも翅のついた種類も今回は記録されました。
なお、チャタテムシと言えばカビから発生する虫ですが、秋のセミナーではカビ対策についてもご紹介します。
セミナーの詳細・お申込みはこちら

CIMG4763





















前回に続き2例目となったハサミムシの捕獲、それとアブラムシ有翅虫。
流石のアブラムシもまさかフライヘルを餌となる植物と勘違いしたのでしょうか?

CIMG4760





















ハサミムシと一緒の捕虫紙についていると嫌がらせかと思いたくなるほど間違えそうなハネカクシ。
飛んでいる時に捕獲されたのか、歩行中に捕獲されたのか謎なまま。

CIMG4756





















歩行性害虫と言えば、ヤスデの一種も捕獲されました。
植木鉢の下でよく見かけるヤスデ類ですが、フライヘルにも寄りついてくるとは・・・。

CIMG4758





















そして外からジャンプして入ってきたのかと考えてしまうトビムシの姿も。
地面に置いておくとこのように徘徊性昆虫もちょこちょこと捕れますね。

CIMG4745





















そして今回の謎の虫枠、食菌性の甲虫と思しきもの。
2匹捕獲されており、もしかすると乾燥果実類の残渣から発生しているのかもしれません。


ところで、フライヘルを販売させていただいたから、あれこれ半年以上は経ったと思います。
そしてフライヘルの交換時期についてですが、半年を目安とさせていただいております。
春先からご利用いただいております皆様には、そろそろ交換のほど、お願い申し上げます。


前田




冬になってもやるの!?やります!フライヘル捕獲試験。
冬の陣にもこうご期待!


tojiyan at 06:36|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

September 26, 2017

カメムシの季節

帰宅前の渡り廊下にて。

P9250862



















オムライスの上に乗っかったグリーンピースみたいに、ところどころ緑色の塊が付いています。

P9250865



















その正体は予想通りの大きなカメムシでした。

P9250863



















廊下の壁から始まって扉のガラス面まで行く手を阻むかのように居座っています。
ホームベースみたいな形しやがって、コリジョンルールだコノヤロー!

P9250866



















これでゲームセットだコノヤロー!と、カメムシ・クモ禁止区域で脅してみる。
なお、本製品は終売になったカメムシ・クモスプレー(400ミリ)の後継品でございます。
カメムシに直接噴霧して駆除するほか、侵入防止の目的で窓枠の周りなどに散布してもよいでしょう。


前田



tojiyan at 09:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック