アリ

July 03, 2020

月下の攻防・羽アリの襲来と駆除方法

皆様、お久しぶりです、かつてこのブログを担当させていただいておりました前田です。
今はもう川竹君と桝井さんに「任せた」と「もはや敵うまい」という思いで退いております。
しかし今日はその掟を破り、「この時季特有の害虫」についてご紹介させていただきます。
しばし、お付き合いいただければ幸いです。


【羽アリが出た】

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弊社の所在地である大阪では、昨日の晩からアリの羽アリが多数出現し始めました。
羽アリとは皆様もご存知の通り「その巣で誕生した次世代を担う新女王と雄アリ」です。
人に例えるならば、さしずめ「親元を離れる新成人たち」といったところでしょうか。


【大きな新女王と小さな雄】

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この「親元とも言うべき元々の巣」を離れる行事はどのアリも年に1度とされています。
毎年その時季がやって来ると、彼らは巣を一斉に飛び立ち、そして新天地を目指します。
そしてその最中に新女王と雄が交尾を行うことから、これを「結婚飛翔」と呼びます。
この時、体の小さい羽アリと大きな羽アリを目撃しますが、その内の大きい方が新女王です。

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小さい方の羽アリ、雄アリの姿は上の写真の通りで働きアリや新女王と少し異なる姿です。
なお、この結婚飛翔で新女王は一生分の精子をためこみ、その後地面に降りて巣作りを始めます。
その一方で、雄は交尾後に死んでしまう運命にあり、新女王と添い遂げることはできません。
何となく雄アリの姿が「簡易量産型」に見えるのは、その短命さ故かと勝手に想像しています。


【夕暮れに飛び・光を目指す】

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さて、この羽アリたちは夕暮れから飛び始めることが多く、また光に誘引される習性を持ちます。
よって、目撃する時間帯は夜間、場所は玄関の常夜灯周りやアパートの廊下などが一般的です。
他に一般家庭ではベランダの窓ガラス、コンビニではガラス張りの部分全面にも飛来します。
見た目の不快感が問題ですが、それ以上に工場では異物混入の原因にもなるため侮れません。


【年に何度か遭遇する】

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なお「羽アリを飛ばすのは年に1度」とはいえ「種類によってその時季が異なる」ことには注意。
例えば、羽アリを「夏に飛ばす」のか「秋に放つ」のかは、その種類次第ということになります。
写真のキイロシリアゲアリは秋の初め、小さなサクラアリは冬の足音が聞こえる頃です。
つまり、羽アリと対峙する機会は年に複数回あることを覚えておきましょう。


【駆除は外壁での攻防】

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では、そんな羽アリに対する対策ですが、キーワードは「彼らが飛来しやすそうな場所」です。
例えば電光看板や外灯、窓周りの外壁、他にはベランダなど夜間明るく目立つ場所が該当します。
そこに例えば「殺虫剤を処理した場所に触れる」ことで効果を出す殺虫剤を散布しておきます。
つまり、分かりやすくいうところの待ち伏せ作戦です。


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やがて日が落ちて空に照り輝く月、てるづきが現れた頃に羽アリたちも動き出します。
ほどなくして写真のような外灯周りの外壁へぼつぼつと飛来し、取り付き始めるのでしょう。
・・・残念だったね、そこはサイベーレ0.5SCの守備範囲だ。


【窓ガラスへ散布できる新兵器】

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そして今年に入って待望の新商品「サイベーレエアゾール」が販売開始となりました。
窓専用の殺虫剤で、窓ガラスおよびサッシ、周囲の壁面へ容易に散布することができます。
これで今まで殺虫剤散布が難しかった窓辺を守り、より死角の無い対策が可能となります。
壁面など広範囲の施工が得意なサイベーレ0.5SCとコンビネーションを組ませると理想的です。
なお、私はこの組み合わせを当初はサイベーレ姉妹、後にダブルサイベーレと呼んでいます。


P3020219サイベーレエアゾール噴霧3分後(水滴なし) (640x480)



























窓ガラス用殺虫剤には「ガラスは曇らせない」ものの「べたつきが残る」ものもあります。
また、そのべたつきに虫の死骸や土埃がついて、窓の美観を損ねるケースも目にします。
しかしサイベーレエアゾールは速乾性なので、べたつきが残らないさっぱり仕上げです。
加えて「ガラスを曇らせない」ことはもちろん、「数分でにおいが消える」のも魅力です。


【羽アリに対するサイベーレエアゾールの効果】

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今朝実施したばかりの試験データですが、これはサイベーレエアゾールの羽アリへの効果です。
サイベーレエアゾールを噴霧した場所に羽アリを歩かせ、死亡するまでの時間を示しています。
他の殺虫剤と同様に「即死という訳ではない」ですが、即効性に優れていると言えるでしょう。


【新しいページのご紹介】

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さて、最後に弊社の新しいページ「虫博士ドットコム」をご紹介させていただきたいと思います。
これは過去にいただいたお問い合わせを元に、各害虫への対処法をQ&A形式でまとめています。
今後もどんどんコンテンツを充実させていく予定ですので、どうぞ定期的に御覧下さい。
私にとっても執筆しなければというプレッシャーと記事を増やすモチベーションに繋がります。


振り返れば、皆様からたくさんお電話をいただき、私自身も大きく成長させていただいた10年。
時に対策を間違えご迷惑をおかけしましたが、それでも変わらずご相談をずっといただきました。
そんな経験を詰め込んだこのページが少しでも皆様の役に立ち、恩返しになれば幸いです。
また今後も不明なことがあれば、どうぞこの環境機器を頼って下さい。


前田









皆様とはまた「虫退治本店ブログ」と「虫博士ドットコム」でお会いできれば嬉しいです。
そして次回からは安定の昆虫食・たまに真面目な記事も書く現担当者と、現場の経験も積み
成長著しい期待の新人
が綴るブログにご期待・ご声援をどうかよろしくお願いいたします。



tojiyan at 10:30|PermalinkComments(0)