コウモリ

September 13, 2020

コウモリ対策のシーズンとアイテム

皆様、お久しぶりです。旧担当者の前田が、また少しお邪魔するよ。
今日は、最近気になることがあるから・・・筆をとらせてもらいました。
最後までお付き合いいただけたら、嬉しいです。


■アブラコウモリの問題

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これは去年の写真、場所は弊社開発棟のベランダ。
ここに、珍しい落し物が、あったんだ。

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最初は・・・落ち葉とか、何かのゴミとか、そんなものに見えた。
窓と網戸の間に挟まっていた何か。

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でも、ほどなくして目に映った手足と、そこから広がる膜状の翼。
その正体はイエコウモリとも言われる、アブラコウモリの死骸。
天寿を全うしたのか、それとも無念の死か・・・それは、分からない。

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ところで、普通の人なら卒倒してしまうこんな物も、僕らにとっては貴重なサンプル。
捕獲した宇宙人や、鹵獲したロボットみたいに・・・この子には申し訳ないけれど、
観察対象としての興味は尽きない。
ハツカネズミ並みに小さな頭、翼をたたむとコンパクトな体・・・侵入経路として
注意すべき隙間のサイズなど、実物を見ることで想像できることは多い。

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そんなアブラコウモリに関する相談が、今年は多い気がする・・・皆様のところは
どうでしょうか?
もちろん、吸血はしないし、蚊とか羽虫を大量に食べてくれる良い面もある・・・
だけど「軒先にぶら下がっていて不気味」や「糞を落とす」、「天井裏に住み着く」
といった問題は見逃せない。何か、手を打たないと。


■やるなら今しかない

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ここで注意したいのは、アブラコウモリは夏に繁殖期、冬は冬眠シーズンに入ってしまうこと。
つまり「屋根裏に住み着いているもの」を「追い出して、侵入経路を塞ぐ」という作戦。
これが、夏と冬には思うほど通用しないから・・・今年のチャンスは、もうこの秋だけ。
やるなら、今しかない・・・!


■状況に合わせてアイテムを選ぶ

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では、具体的にどんな方法・どんなアイテムが効果的だろう?弊社の答えは、バードフリー
コウモリがとまる場所へ直接塗る、または上の写真みたいにフックで掛けて吊るしておくと
近寄って来なくなる・・・さらに、隙間があっても侵入を阻止することもあります。
なお、この写真、弊社社員の実家で施工した事例・・・あの人にわざわざ喧嘩を売りに行く、
そんなコウモリたちの気が知れない。


DSCF0075






















でも、バードフリーは独特のにおいがあるから・・・あまりにおいが無いもの、
そして通気性を確保しつつコウモリの侵入だけは防ぎたい、そんなこともある。
こういう時は金網を張ってカバーする、それでいいかもしれない。


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通気性を気にせず、あくまで頑丈さを求めるなら、ホームセンターで販売されている
パンチングメタルも便利。
でもこのパンチングメタル、アルミ製だと切ったり曲げたり、加工が簡単な代わりに
錆の問題が気になってしまう。
一方でステンレス製のもの。これは加工が少し大変になるというデメリットがある。
どうしよう・・・?


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そこで試したいのがアルミ製パンチングメタルとマウスストッププレミアムのコンビ。
上の写真みたいに、まずパンチングメタルの裏側にマウスストッププレミアムを塗る。
そしてそれが終わったら、今度はビスなどを使って壁に固定しよう。

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さて、次はこのパンチングメタルの表面にもマウスストッププレミアムを塗布する。
こうすることで、「加工しやすいアルミ製パンチングメタルを基礎にする」一方で、
その表面をマウスストッププレミアムで保護し、錆びによる劣化をなくす・・・
こんな方法も、ありだと思う。

PB010703表面に塗布して施工完了






















これが処置終了後の写真。マウスストッププレミアムは2日で表面が硬化するから、
その後は上から色を塗ったりして、違和感が無いようにすることもできる。
市販のパテに比べると、ちょっと高価かもしれない。でも、ネズミからの攻撃にすら
耐える実績があるから・・・本当に信頼性のあるもので隙間を塞ぎたい、そんな時は
是非一度、試してみてください。


少しお喋りが過ぎてしまったかな・・・今日はここまでです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
また、いつかここでお会いできれば、幸いです。

前田


tojiyan at 08:00|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック