昆虫食
September 19, 2023
実質サクラの葉っぱじゃん
ここ最近の投稿を見返すと、このブログも丸くなったものだと思いまして、久しぶりにアレをやります!そう、「昆虫食」!
今回のターゲットはサクラケムシこと「モンクロシャチホコの幼虫」です。
THE・毛虫なので、苦手な方は回れ右して別の記事を御覧くださいませ〜
苦手な方のために、スペースを設けておきます。
本編はこちら↓
↓
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さて、ご準備はよろしいでしょうか。
サクラケムシは、このくらいの時期にサクラの葉を集団でモリモリ食べている毛虫です。
何も知らずに散歩していると目の前に毛虫が!!と、みんなの嫌われ者になっているあの毛虫
・・・実は美味しいと評判なのです!
実際ウェブ検索で[サクラケムシ]と検索すると、サジェストに「おいしい」「食べ方」などいい感じのワードが表示されます。
というわけで、サクラケムシを探しに行くべく、仕事終わりのスーツにヘッドライトをつけて、近所の桜並木へレッツラゴー!
いざ探してみると、意外といない。暗いからわかりづらいというのもありますが、それでも葉っぱが局所的に食べられていたり、地面にたくさんフンが落ちていたりするので案外わかりやすいです。
見つけた!!
と思ったら、こちらはアメリカシロヒトリ。他人でした。アメリカシロヒトリは食べられるのかな・・・?
こんなのもいました。クロゴキブリ。
一般家庭で出現するゴキブリといえばこれ。屋外での活動性も高く、案外公園や道端でも見ることができます。
蚊にくわれながら、20分くらい探してやっと見つけました!サクラケムシの成る枝!
ちなみにモンクロシャチホコの毛には毒がありません。さわり心地はかなり良いですよ。
サクラの葉っぱとともに採集しました。これから食われるとも知らず、のんきに葉っぱを食べております、へへへ・・・
葉っぱを入れたのは、しばらく活かしておくということと、フンを出させるという目的があったからです。フンもあとでお料理に使います。
数日後、会社で調理開始!といいつつ素材の味を尊重してシンプルに”茹で”でいただきます。
途中で全滅するリスクを考えて、数頭は冷凍保存していました。
茹でます!!!
茹でても変に丸まらず、真っ直ぐな状態を保ってくれます。
茹で上がりました!!!
腹側が赤っぽいのがわかります。ちなみに茹で汁も少し色がついてます。出汁がでてる?
さあ、いざ実食。
手が進まない人たち。
これまでサソリやカブトムシは(頑張って)食べられた社員でも、毛虫はめちゃくちゃきつかったようです。実際に1頭まるごと食べられたのは僕を除いて2人のみ。
まず気になるのが”毛”ですが、個人的にはまったく気になりません。特に茹でたては毛も張り付いているためかまるで問題ありません。
噛む前から香るサクラの上品な香りがとても良いです。
噛むとうっすら土臭い茹でエビ感の中に少しエグみがあるので、苦手な方は頭かお尻をちぎって内容物を絞り出すのが良いです。
実際、社員からは
「サクラケムシ、これまで食べた虫の中で一番上品な味がしました。見た目のグロテスクさは置いといて味だけで比べるとサクラケムシ>コオロギ>シロアリ>カブトムシかな」
という感想をもらいました。
ただし、サクラケムシの味は個体差がかなり大きく、実入りがしっかりしているかどうかが鍵です。慣れるとさわり心地ですぐわかります。
これはふにゃふにゃで、あまり美味しくない個体。
集めたフンは乾燥させたのち、お茶パックに入れて糞茶にしました。
糞茶、名前だけ見たら最悪な飲み物ですが、実際にカイコの糞などを利用したお茶が中国などで飲まれてきました。カイコなら、まさしく桑の葉茶になります。
そしてサクラケムシの糞茶は桜の香りをより香ばしくした感じがします。(何も知らなければ)ハーブティーそのものです!これはいける。
お口直し?のコオロギ。「博物館味」という、かなりチャレンジしたタイトル。
すっきりとしたハーブの味が軽やかで、食感もサクサク。これはアリ。
以上、久しぶりの昆虫食レポートでした。
サクラケムシよ、ありがとう。
■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回はこちら。2ミリくらいの小さな虫です。
アングル的に全容がよくわかりませんが、全身が毛で覆われていることや翅の形などから「チョウバエ」だとわかります。
「コバエ用ムース」を発生源に散布しましょう!
今回はこちら。変な口の形をしていますが、口を使って何かをする虫なのでしょうか?
さて、なんでしょう。
川竹
今回のターゲットはサクラケムシこと「モンクロシャチホコの幼虫」です。
THE・毛虫なので、苦手な方は回れ右して別の記事を御覧くださいませ〜
苦手な方のために、スペースを設けておきます。
本編はこちら↓
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さて、ご準備はよろしいでしょうか。
サクラケムシは、このくらいの時期にサクラの葉を集団でモリモリ食べている毛虫です。
何も知らずに散歩していると目の前に毛虫が!!と、みんなの嫌われ者になっているあの毛虫
・・・実は美味しいと評判なのです!
実際ウェブ検索で[サクラケムシ]と検索すると、サジェストに「おいしい」「食べ方」などいい感じのワードが表示されます。
というわけで、サクラケムシを探しに行くべく、仕事終わりのスーツにヘッドライトをつけて、近所の桜並木へレッツラゴー!
いざ探してみると、意外といない。暗いからわかりづらいというのもありますが、それでも葉っぱが局所的に食べられていたり、地面にたくさんフンが落ちていたりするので案外わかりやすいです。
見つけた!!
と思ったら、こちらはアメリカシロヒトリ。他人でした。アメリカシロヒトリは食べられるのかな・・・?
こんなのもいました。クロゴキブリ。
一般家庭で出現するゴキブリといえばこれ。屋外での活動性も高く、案外公園や道端でも見ることができます。
蚊にくわれながら、20分くらい探してやっと見つけました!サクラケムシの成る枝!
ちなみにモンクロシャチホコの毛には毒がありません。さわり心地はかなり良いですよ。
サクラの葉っぱとともに採集しました。これから食われるとも知らず、のんきに葉っぱを食べております、へへへ・・・
葉っぱを入れたのは、しばらく活かしておくということと、フンを出させるという目的があったからです。フンもあとでお料理に使います。
数日後、会社で調理開始!といいつつ素材の味を尊重してシンプルに”茹で”でいただきます。
途中で全滅するリスクを考えて、数頭は冷凍保存していました。
茹でます!!!
茹でても変に丸まらず、真っ直ぐな状態を保ってくれます。
茹で上がりました!!!
腹側が赤っぽいのがわかります。ちなみに茹で汁も少し色がついてます。出汁がでてる?
さあ、いざ実食。
手が進まない人たち。
これまでサソリやカブトムシは(頑張って)食べられた社員でも、毛虫はめちゃくちゃきつかったようです。実際に1頭まるごと食べられたのは僕を除いて2人のみ。
まず気になるのが”毛”ですが、個人的にはまったく気になりません。特に茹でたては毛も張り付いているためかまるで問題ありません。
噛む前から香るサクラの上品な香りがとても良いです。
噛むとうっすら土臭い茹でエビ感の中に少しエグみがあるので、苦手な方は頭かお尻をちぎって内容物を絞り出すのが良いです。
実際、社員からは
「サクラケムシ、これまで食べた虫の中で一番上品な味がしました。見た目のグロテスクさは置いといて味だけで比べるとサクラケムシ>コオロギ>シロアリ>カブトムシかな」
という感想をもらいました。
ただし、サクラケムシの味は個体差がかなり大きく、実入りがしっかりしているかどうかが鍵です。慣れるとさわり心地ですぐわかります。
これはふにゃふにゃで、あまり美味しくない個体。
集めたフンは乾燥させたのち、お茶パックに入れて糞茶にしました。
糞茶、名前だけ見たら最悪な飲み物ですが、実際にカイコの糞などを利用したお茶が中国などで飲まれてきました。カイコなら、まさしく桑の葉茶になります。
そしてサクラケムシの糞茶は桜の香りをより香ばしくした感じがします。(何も知らなければ)ハーブティーそのものです!これはいける。
お口直し?のコオロギ。「博物館味」という、かなりチャレンジしたタイトル。
すっきりとしたハーブの味が軽やかで、食感もサクサク。これはアリ。
以上、久しぶりの昆虫食レポートでした。
サクラケムシよ、ありがとう。
■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回はこちら。2ミリくらいの小さな虫です。
アングル的に全容がよくわかりませんが、全身が毛で覆われていることや翅の形などから「チョウバエ」だとわかります。
「コバエ用ムース」を発生源に散布しましょう!
今回はこちら。変な口の形をしていますが、口を使って何かをする虫なのでしょうか?
さて、なんでしょう。
川竹
September 14, 2021
オレサマ シロアリ マルカジリ!
最近このブログに物足りなさを感じている読者さんがいらっしゃるのではないでしょうか?
足りないもの。そう、それは「昆・虫・食」!!
というわけで、久々の昆虫食レビューです。アップしていないだけで、コオロギコーヒー、コオロギラーメン、コオロギパン、蚕糞茶、蚕コーヒー・・・なんかは食べています。
今回は「アメリカカンザイシロアリ」を食べました!以下レビューです、苦手な方は「戻る」ボタンを!
↓
↓
でははじめます。
とあるツテでアメリカカンザイシロアリを頂きました。
伊藤博士にほじくり出してもらったので、せっかくだからと一部食べてみることに。
シロアリはインドやタイ、アフリカなどいくつかの国や地域で食べられているようです。
木の端材をあげたらご飯になるって思うとすごく魅力的にみえますよね!よね!
食べられた子たち↓
ワーカーに混じってニンフぽいのや兵蟻もいる感じですね。
モノが小さいので炒めたり揚げたりしたら破裂してなくなってしまいそうで、ソースなどつけても調味料の味しかしなさそうだったので、熱湯にくぐらせて素材の味を楽しむことに。
お湯に突っ込まれたシロアリ。数秒で動かなくなります。南無。
1頭ずつちまちま食べても、味がまったくわからない。
最初のうちは頭部などの皮が残る感じがして少し不快。でも次第に気にならなくなる、人間の適応力は偉大です。
慣れてきたら何頭か一気にしゃぶしゃぶして食べてみます。そうすると、どことなく薫るナッツ感。以前食べたフェモラータオオモモブトハムシの幼虫の風味をぐっと弱くした感じです。
また、個体によってはニガリのような雑味を感じました。消化器官の内容物でしょうか?これはこれでアクセントがあって嫌いじゃないです。兵蟻は頭部が立派なので食感は良かったです。
ただ、収穫の労力にみあうだけの良さが若干薄く、もう少しメリットがないと普及しないだろうという感じ。
みなさんはシロアリ食べたことありますか?美味しい食べ方をぜひ教えて下さい!
■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回はこちら
ぜひ触角に注目してください。目に対して触角が横に出ているこんな感じの虫は「ウンカ」です。カメムシ目に属する、稲の害虫という悪名も高いグループですね。
ウンカと間違えられるヨコバイは、触角が目に対して真横ではなく前方に、毛がチョロンと生えている感じです。
では続いてこちら。大きな網目模様の翅をしています。さてなんでしょう?
川竹
足りないもの。そう、それは「昆・虫・食」!!
というわけで、久々の昆虫食レビューです。アップしていないだけで、コオロギコーヒー、コオロギラーメン、コオロギパン、蚕糞茶、蚕コーヒー・・・なんかは食べています。
今回は「アメリカカンザイシロアリ」を食べました!以下レビューです、苦手な方は「戻る」ボタンを!
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でははじめます。
とあるツテでアメリカカンザイシロアリを頂きました。
伊藤博士にほじくり出してもらったので、せっかくだからと一部食べてみることに。
シロアリはインドやタイ、アフリカなどいくつかの国や地域で食べられているようです。
木の端材をあげたらご飯になるって思うとすごく魅力的にみえますよね!よね!
食べられた子たち↓
ワーカーに混じってニンフぽいのや兵蟻もいる感じですね。
モノが小さいので炒めたり揚げたりしたら破裂してなくなってしまいそうで、ソースなどつけても調味料の味しかしなさそうだったので、熱湯にくぐらせて素材の味を楽しむことに。
お湯に突っ込まれたシロアリ。数秒で動かなくなります。南無。
1頭ずつちまちま食べても、味がまったくわからない。
最初のうちは頭部などの皮が残る感じがして少し不快。でも次第に気にならなくなる、人間の適応力は偉大です。
慣れてきたら何頭か一気にしゃぶしゃぶして食べてみます。そうすると、どことなく薫るナッツ感。以前食べたフェモラータオオモモブトハムシの幼虫の風味をぐっと弱くした感じです。
また、個体によってはニガリのような雑味を感じました。消化器官の内容物でしょうか?これはこれでアクセントがあって嫌いじゃないです。兵蟻は頭部が立派なので食感は良かったです。
ただ、収穫の労力にみあうだけの良さが若干薄く、もう少しメリットがないと普及しないだろうという感じ。
みなさんはシロアリ食べたことありますか?美味しい食べ方をぜひ教えて下さい!
■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回はこちら
ぜひ触角に注目してください。目に対して触角が横に出ているこんな感じの虫は「ウンカ」です。カメムシ目に属する、稲の害虫という悪名も高いグループですね。
ウンカと間違えられるヨコバイは、触角が目に対して真横ではなく前方に、毛がチョロンと生えている感じです。
では続いてこちら。大きな網目模様の翅をしています。さてなんでしょう?
川竹
November 11, 2020
おいしいですよね、スズメバチ
皆さん待望の昆虫食ネタです!
去年もやった、「クロスズメバチ」を頂きました。
開発のハチ博士伊藤くんがクロスズメバチの巣を掘りに行ってくれました。
煙幕を使って中のハチを燻して、巣をお持ち帰り。薬剤を使うと食べられなくなっちゃいますので注意です!
もらった巣の一部。丸々とした幼虫がみえます。白色の蓋がある部屋にはサナギが入ってます。中には既に成虫になった個体も居ましたが、気にせずオリーブオイルで焼いていきます。
ハチをピンセットで巣からほじくり返し、プレートに投げ込みます。嬉々として焼いていく女性陣、強し!
グニュグニュしていて液体が飛び出てくるようなイメージがあるかもしれませんが、パリパリと歯切れがよく、ナッツを思わせる独特の香ばしさがあって美味です。発育段階によっても味が変わるので、お好みの状態を見つけてみてください。自分は色のついたサナギが一番スキです。
昆虫食の本を見ると幼虫の「背わた」を取ったほうが食感が良いという記載も見られます。確かに幼虫は成虫が作った肉団子(捕獲した昆虫を砕いて丸めたもの)を食べるため、内蔵に昆虫の破片が詰まっています。個人的には背わたはほとんど気にならないのですが、こういったことからも虫の生態を学ぶことができます。
残ったハチは家に持ち帰って「ヘボ飯」にしました。岐阜県の伝統昆虫食です。
鍋で醤油・味醂・酒と一緒にハチを煮込み、水分がなくなったところでご飯を投入して暫く加熱すると完成、お焦げを多めにつけました。油など使っていないので非常にヘルシーで美味しいです、是非お試しください!
ハチの巣駆除には「ハチの巣駆除ムース」!売れてます!
■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回はこちら
コバエの中でも、後ろ脚の脛の先にコブがあるもの(基フ節)は「フンコバエ科」だけです。青色の矢印が後ろ脚で、赤色がコブ部分です。かつてはハヤトビバエとも呼ばれていました。
生ゴミ、糞、動物の死骸から発生することが多く、工場などではエアーダクトから発生(侵入?)した経験もあります。コバエ用ムースなどで駆除しましょう!
今回のクイズはこちら
素人泣かせの虫だと思います。なんでしょう?
川竹
去年もやった、「クロスズメバチ」を頂きました。
開発のハチ博士伊藤くんがクロスズメバチの巣を掘りに行ってくれました。
煙幕を使って中のハチを燻して、巣をお持ち帰り。薬剤を使うと食べられなくなっちゃいますので注意です!
もらった巣の一部。丸々とした幼虫がみえます。白色の蓋がある部屋にはサナギが入ってます。中には既に成虫になった個体も居ましたが、気にせずオリーブオイルで焼いていきます。
ハチをピンセットで巣からほじくり返し、プレートに投げ込みます。嬉々として焼いていく女性陣、強し!
グニュグニュしていて液体が飛び出てくるようなイメージがあるかもしれませんが、パリパリと歯切れがよく、ナッツを思わせる独特の香ばしさがあって美味です。発育段階によっても味が変わるので、お好みの状態を見つけてみてください。自分は色のついたサナギが一番スキです。
昆虫食の本を見ると幼虫の「背わた」を取ったほうが食感が良いという記載も見られます。確かに幼虫は成虫が作った肉団子(捕獲した昆虫を砕いて丸めたもの)を食べるため、内蔵に昆虫の破片が詰まっています。個人的には背わたはほとんど気にならないのですが、こういったことからも虫の生態を学ぶことができます。
残ったハチは家に持ち帰って「ヘボ飯」にしました。岐阜県の伝統昆虫食です。
鍋で醤油・味醂・酒と一緒にハチを煮込み、水分がなくなったところでご飯を投入して暫く加熱すると完成、お焦げを多めにつけました。油など使っていないので非常にヘルシーで美味しいです、是非お試しください!
ハチの巣駆除には「ハチの巣駆除ムース」!売れてます!
■□■ 捕虫紙の虫クイズ! ■□■
前回はこちら
コバエの中でも、後ろ脚の脛の先にコブがあるもの(基フ節)は「フンコバエ科」だけです。青色の矢印が後ろ脚で、赤色がコブ部分です。かつてはハヤトビバエとも呼ばれていました。
生ゴミ、糞、動物の死骸から発生することが多く、工場などではエアーダクトから発生(侵入?)した経験もあります。コバエ用ムースなどで駆除しましょう!
今回のクイズはこちら
素人泣かせの虫だと思います。なんでしょう?
川竹